シンガポールにおけるデジタルウォレットの受け入れ: 電子ウォレットガイド

Payments
Payments

成長中のスタートアップからグローバル企業まで、あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、オンライン決済、対面支払いなど、世界中のあらゆる場所で決済を受け付けます。

もっと知る 
  1. はじめに
  2. デジタルウォレットとは
  3. シンガポールの顧客が利用するデジタルウォレット
    1. グローバルテックウォレット
    2. 銀行系ウォレット
    3. 地域のスーパーアプリウォレット
    4. 越境ウォレット
  4. シンガポールでデジタルウォレットが普及している理由
  5. シンガポールのビジネスが主要なデジタルウォレットを受け入れる方法
  6. シンガポールのビジネスがデジタルウォレットを導入する際に考慮すべきこと
  7. Stripe Payments でできること

シンガポールは東南アジアで最もキャッシュレス化が進んだ市場であり、多様性に富んでいます。シンガポールのプリペイドカードおよびデジタルウォレット市場は堅調で、2029年までに年平均成長率 (CAGR) が約 10% に達する見込みです。シンガポール市場にはグローバルなデジタルウォレット、地元の銀行主導のウォレット、地域のスーパーアプリウォレットなどが参入しています。

ここでは、シンガポールの決済市場における主要なウォレット、主要デジタルウォレットへの対応の仕方、デジタルウォレットの導入にあたり考慮すべき点について解説します。

主なポイント

  • シンガポールのデジタルウォレット市場には、グローバルなプロバイダーだけでなく、東南アジアの地元や地域のプロバイダーも参入しています。最適な決済手段の組み合わせは誰が自社の顧客かによって決まります。

  • デジタルウォレットには強固なセキュリティ対策と迅速な決済機能が備わっています。これにより、不正利用によるチャージバックが減少し、決済時のカゴ落ちも最小限に抑えられます。

  • デジタルウォレットを決済フローに追加する際は、オンライン決済と対面決済の一貫性、返金および照合フロー、決済画面の表示ロジックなどを検討する必要があります。

デジタルウォレットとは

デジタルウォレット (電子ウォレットとも呼ばれます) は、決済認証情報 (カード番号、銀行口座リンク、プリペイド残高など) を保管し、元の口座情報を公開することなく決済時にその認証情報を提示するものです。顧客が支払いを行う際に、電子ウォレットは生のカードデータではなくトークンを決済システムに渡します。

シンガポールでは、決済インフラが整備されたことでウォレットの大規模な普及が異例の速さで進み、多様な決済手段が共存する環境が整いました。国内共通のリアルタイム決済ネットワークである PayNow は、各ウォレットに高速な決済処理基盤を提供しています。また、1 つの QR コードで複数の決済スキームに対応できる SGQR の導入により他の地域では普及の足かせとなっていたハードウェアの煩雑さという課題が解消されました。

シンガポールの顧客が利用するデジタルウォレット

シンガポールのウォレット市場は、グローバルプロバイダー、地元および地域のプロバイダーに分断されており、それぞれ独自のユーザー基盤を持っています。

シンガポールで顧客が利用する主なデジタルウォレットには次のようなものがあります。

グローバルテックウォレット

Apple PayGoogle Pay は、それぞれ iPhone および Android のデフォルト決済アプリです。これらは Visa および Mastercard のネットワークを通じて機能します。

銀行系ウォレット

DBS PayLah! などのウォレットは、バンキングアプリで資産管理をしたいシンガポール人に人気があります。シンガポール最大の銀行である DBS Bank Ltd. が開発した DBS PayLah! は、300 万人以上のユーザーを擁しており、PayNow 送金や割り勘など、日常的な支払いに幅広く利用されています。

地域のスーパーアプリウォレット

GrabPay と ShopeePay は、フードデリバリー、ライドシェア、ショッピングに頻繁に利用されるアプリ内に組み込まれているウォレットです。Grab は東南アジアを代表するスーパーアプリであり、GrabPay は同地域で Grab を利用する 3,800 万人が広く利用するウォレットです。Shopee は東南アジア最大のeコマースプラットフォームです。ShopeePay はオンラインショッピングに特化していますが、実店舗での利用も拡大しています。

越境ウォレット

Alipay+ は複数のアジアのウォレットを一つの受け入れネットワークでつないでいます。Alipay+ に対応すると、1 つの導入によってAlipay だけでなく Touch 'n Go (マレーシア)、Kakao Pay (韓国) のユーザーにもリーチすることができます。WeChat Pay は中国の WeChat アプリに組み込まれており、その 10 億人を超えるユーザーは中国国内外で QR コードを使って買い物ができます。これらは、シンガポールを訪れる中国人観光客やビジネス客を顧客に持つ場合に特に重要な意味を持ちます。

シンガポールでデジタルウォレットが普及している理由

デジタルウォレットは日常的な取引で広く使われています。そのため決済時の選択肢としてデジタルウォレットを提供しない事業者は時代遅れと見なされ、顧客が離れていく恐れがあります。

シンガポールでウォレットが普及している主な理由は次のとおりです。

  • *高いセキュリティ: * デジタルウォレット取引には、強固な認証が伴います。取引完了前に端末の暗証番号 (PIN) または生体認証で本人確認が行われるため、不正利用によるチャージバックが減少します。

  • 迅速な決済: 保存済みの認証情報により、ウォレット決済の処理が迅速化します。実店舗での待ち時間が短縮され、またオンライン決済時の離脱を防止できます。

  • *観光客の消費: * 中国からの観光客の中には Alipay や WeChat Pay を利用したい人が多く、それらの決済を断ることは機会損失になります。シンガポールの観光エリアで事業を行う場合にはこれは重要なポイントになります。

  • *リピート買い: * GrabPay ユーザーはすべての取引から GrabCoins (旧 GrabRewards) を獲得できます。これにより、ユーザーはアプリ内の販売者から次回も購入しようとします。これらのウォレットに対応することで、ビジネスをこうしたロイヤルティの仕組みと連携させることができます。

シンガポールのビジネスが主要なデジタルウォレットを受け入れる方法

GrabPay、PayNow、Alipay+、Apple Pay、Google Pay など多様なウォレットがあるなかで、それぞれに対して個別に接続を構築・維持することは、大規模なエンジニアリングチームを抱える大企業であれば実現可能かもしれませんが、中小ビジネスにとっては現実的ではありません。この複雑な処理の大部分を代行くれる決済代行業者と連携すれば、多様な顧客のニーズに応えながら、本業に集中することができます。

Stripe の API は、主要なウォレットを網羅する 1 つの導入でこの問題に対応できます。Stripe の Payment Element はデジタルウォレットなどの一連の決済手段をアプリに組み込みます。また、Stripe Terminal を利用すれば対面決済とオンライン決済を一か所で管理できます。

シンガポールのビジネスがデジタルウォレットを導入する際に考慮すべきこと

自社の顧客はどのような人々か、彼らがどのように買い物をしているのか、そしてどのようなデジタルウォレットが顧客の決済フローに適合するのかを把握することが重要です。そのためには次の点を検討する必要があります。

  • *ウォレットと顧客の適合性: * 自社の顧客が利用するウォレットに注目します。地元顧客を主な対象とする事業者の場合、GrabPay と DBS PayLah! を優先し、観光客向けの事業者は Alipay+ と WeChat Pay を搭載するとよいでしょう。

  • *オンラインと対面の一貫性: * ウェブサイトで使えるウォレットが実店舗のカウンターでは使えない、あるいはその逆といったケースは顧客に気づかれやすいものです。両チャネルを運営している場合、実装では両方に対応する必要があります。

  • 返金および照合フロー: ウォレットの返金はカードの返金と同じように機能するとは限りません。即時に返金されるウォレットもあれば、比較的長いサイクルになるものもあります。カスタマーサービスの問題になる前に、チームがこの点を理解する必要があります。

  • 決済画面の表示ロジック: ウォレットをコンテキストに応じて表示します。モバイルユーザーにはその端末に最も妥当なウォレットを表示し、パソコンユーザーにはさらにわかりやすい選択肢を表示する必要があります。

Stripe Payments でできること

Stripe Payments は、あらゆる企業がオンライン、対面、そして世界中でデジタルウォレット決済を受け付けられるよう支援する、統合型グローバル決済ソリューションを提供します。

Stripe Payments では次のようなことができます。

  • 決済体験の最適化: 事前構築済みの決済ユーザーインターフェース (UI)、100 以上の決済手段 (十数種類のデジタルウォレットを含む)、デジタルウォレット、そして Stripe が構築したウォレットである Link へのアクセスにより、摩擦のない顧客体験を実現し、数千時間におよぶエンジニアリング工数を節約できます。

  • 新市場へのスピーディーな展開: 135 種類以上の通貨に対応し 195 カ国で利用可能な越境決済オプションを活用すれば、世界中の顧客にリーチし、多通貨管理に伴う複雑さとコストを削減できます。

  • 対面決済とオンライン決済の統合: オンラインと対面のチャネル全体で、デジタルウォレット決済を簡単に追跡および消し込みできます。

  • 決済パフォーマンスの向上: ノーコードの不正利用対策や、オーソリ率を向上させる高度な機能など、カスタマイズ可能で設定が簡単な決済ツールにより、収益を拡大できます。

  • 柔軟で信頼性の高い成長基盤による迅速な展開: 99.999% の稼働率実績と業界トップクラスの信頼性を備え、ビジネスの成長に合わせて拡張可能なプラットフォーム上で構築できます。

Stripe Payments によるオンライン決済および対面決済のサポートについて、詳しくはこちらをご覧ください。または今すぐ始めることもできます。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

その他の記事

  • 問題が発生しました。もう一度お試しいただくか、サポートにお問い合わせください。

今すぐ始めましょう

アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
Payments

Payments

あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、世界中のあらゆる場所でオンライン決済と対面決済を受け付けましょう。

Payments のドキュメント

Stripe の支払い API の導入方法について、ガイドをご覧ください。