決済代行業者、ゲートウェイ、加盟店アカウント: 概要および連携方法

  1. はじめに
  2. 決済代行業者とは
  3. ペイメントゲートウェイとは
  4. 加盟店アカウントとは
  5. 決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの違い
    1. 取引プロセスにおける役割
    2. サービスの範囲
    3. 加盟店システムとの統合
  6. 決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの連携方法
    1. 1.購入者が取引を開始する
    2. 2.ペイメントゲートウェイがデータを保護する
    3. 3.決済代行業者が取引を確認する
    4. 4.カード発行会社が取引を承認する
    5. 5.加盟店アカウントが代金を預かる
    6. 6.決済代行業者は売上として処理し、送金する
  7. Stripe での決済処理、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの取り扱い方法

ビジネスにおける決済インフラは、簡単かつ安全な取引を提供できるか、また顧客からの信頼を維持できるかどうかに影響を及ぼします。2022 年に実施された調査によると、EC ストアにおけるカート放棄の 30% は、ウェブサイトのエラー、または決済プロセスに時間がかかることや複雑であることに起因していることが分かりました。

決済代行業者、加盟店アカウント、ペイメントゲートウェイの 3 つの要素は、電子決済システムにおいて重要な役割を担います。決済インフラに関する戦略的な意思決定を行い、顧客を維持する決済体験を構築するために、企業はこれらがどのように機能し、連携するかを理解する必要があります。以下にこれらの重要なコンポーネントを示し、堅牢な決済システムを構築するうえでそれぞれが果たす役割について説明します。また、Stripe の統合されたアプローチによって、決済処理がどれほど簡略化されるかを説明します。

この記事の内容

  • 決済代行業者とは
  • ペイメントゲートウェイとは
  • 加盟店アカウントとは
  • 決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの違い
  • 決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの連携方法
  • Stripe での決済処理、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの取り扱い方法

決済代行業者とは

決済代行業者は、購入者と企業の間で売上が円滑に送金されるようにサポートする会社またはサービスです。これには通常、クレジットカードやデビットカードによる支払いが含まれます。決済代行業者の役割は、取引を安全かつ効率的な方法で確認し、承認することです。また、購入者の口座に利用可能な残高があることを確かめ、その後、代金を企業の銀行口座に送金します。

決済代行業者により、企業はさまざまな一般的な支払方法を受け入れることができ、市場の可能性が広がります。また、時間が多くかかる決済を管理するための業務を行わないで済むため、企業は財務に関する業務を効率化できます。

ペイメントゲートウェイとは

ペイメントゲートウェイは、デジタルチェックポイントとして機能し、機密性の高いオンライン取引データを暗号化し、安全に送信します。購入者の決済手段が信頼できるものであるかを確認し、不正利用されていないか確かめ、取引を承認するために決済代行業者とやり取りします。これにより、企業は安全でシンプルな決済体験をオンラインの顧客に提供できます。

加盟店アカウントとは

加盟店アカウントは、企業がクレジットカードやデビットカードでの決済を受け付けるために使用する特殊な銀行口座です。企業と購入者のカード発行会社や銀行 (カード保有者の金融機関) の仲介役として機能し、取引が成功したら一時的に代金を預かります。決済が処理され、承認されると、代金は加盟店アカウントから企業の通常のビジネス用銀行口座に送金されます。通常であれば、数営業日以内に入金されます。

決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの違い

決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントは、それぞれ異なる機能を果たします。これらのコンポーネントの主な違いは、以下のとおりです。

取引プロセスにおける役割

決済代行業者:

  • 決済を処理および承認することで取引を円滑にする
  • 購入者の銀行と企業の銀行の間で代金を安全に送金する

ペイメントゲートウェイ:

  • 購入者、企業、決済代行業者の間で決済情報を安全に送信する
  • 取引中に主要な当事者間での通信や機密情報を含む決済データのやり取りを可能にする

加盟店アカウント:

  • 取引の売上処理中にカード発行会社から代金を受け取る
  • カードベースの取引の際に、企業の主要な銀行口座に代金を送金する前に、一時的にその代金を保持する
  • 電子決済を管理するために必要なインフラストラクチャーを企業に提供する

サービスの範囲

決済代行業者:

  • 取引の処理に加えて、不正使用の検出、チャージバック管理、決済に関する法令の遵守など、広範なサービスを提供する

ペイメントゲートウェイ:

  • 決済データの安全な送信に重点を置く。通常は不正使用の検出やチャージバック管理などの追加サービスは提供しない

加盟店アカウント:

  • カードベースの取引において代金の一時的な保管場所として機能し、企業の主要な銀行口座に送金されるまで代金を安全に保管する

加盟店システムとの統合

決済代行業者:

  • 取引を処理するために加盟店アカウントを確立するよう求められる場合がある (セットアップ手順がより複雑になる可能性がある)

ペイメントゲートウェイ:

  • 迅速にオンライン決済を受け付けることができるよう、多くの場合、API、プラグイン、事前に構築されたモジュールなど、よりシンプルな統合オプションが提供される

加盟店アカウント:

  • カードベースの取引を受け入れ、それを処理するために金融機関またはペイメントプロバイダーの専用アカウントを設定することが含まれる

決済処理、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントを組み合わせた統合ソリューションを提供する会社もあります。たとえば、Stripe は、企業がオンライン取引を管理する方法を簡略化できる、包括的な決済サービスを提供しています。

決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの連携方法

決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントは、可能な限り安全でスムーズな電子取引を行えるように連携します。詳細は企業によって異なりますが、決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントが関わるほとんどの取引は、似たような方法で運用されます。

一般的なオンライン購入において、これらの関係者が連携する方法について、以下に概要を示します。

1.購入者が取引を開始する

購入者が企業のウェブサイトまたはアプリで購入する準備が整うと、決済フローページでクレジットカードまたはデビットカードの情報を入力します。

2.ペイメントゲートウェイがデータを保護する

ペイメントゲートウェイにより、購入者の決済情報が暗号化され、企業のプラットフォームから決済代行業者に安全に転送されます。

3.決済代行業者が取引を確認する

決済代行業者は暗号化されたデータをペイメントゲートウェイから受け取り、購入者の銀行またはカード発行会社とやり取りして取引の有効性を確認します。これには、十分な残高があることの確認や、カードの盗難や不正使用が報告されていないかの確認が含まれます。

4.カード発行会社が取引を承認する

決済代行業者が取引を確認したら、購入者の銀行またはカード発行会社は、オーソリコードを決済代行業者に送信します。決済代行業者はこのオーソリコードをペイメントゲートウェイに転送します。次に、ペイメントゲートウェイが企業のプラットフォームにこのコードを送信します。企業は、取引が承認されたことを示す確定情報を受け取ります。

5.加盟店アカウントが代金を預かる

取引が承認されると、代金が購入者の銀行口座から加盟店アカウントに送金されます。そこで、それらの代金が一時的に預けられます。

6.決済代行業者は売上として処理し、送金する

各営業日の終わりに、企業はすべての承認済み取引を単一のバッチとして売上処理を担当する決済代行業者に送信します。決済代行業者は、代金を加盟店アカウントから企業の通常のビジネス用銀行口座に送金します。

これらのコンポーネントが連携することによって、購入者と企業の両方にメリットをもたらす簡単、安全、効率的な電子決済体験が実現されます。

Stripe での決済処理、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの取り扱い方法

Stripe は、決済処理、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの機能を 1 つにまとめ、包括的で効率的なサービスを企業やプラットフォームに提供する統合決済プラットフォームです。これらのサービスを 1 つにまとめて提供することによって、Stripe はセットアッププロセスと実際の操作両方を簡略化します。このアプローチから得られるメリットを以下に示します。

  • 簡略化されたオンボーディング
    Stripe の統合されたソリューションを利用する企業は、決済代行業者、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントとなる金融機関との関係を個別に確立する必要なしに、すばやくアカウントを作成し、オンラインでの決済の受け入れを開始することができます。これにより時間を節約し、複数のサービスプロバイダーを管理しなければならない複雑さを避けられます。

  • シームレスな導入
    Stripe では、企業が決済機能を自社のウェブサイト、アプリケーション、EC ストアプラットフォームとすばやく統合できるようにする、一連の API、ライブラリ、事前に構築されたモジュールを提供しています。これにより、複雑な手間を省きながら、スムーズかつ安全な決済体験を購入者のために用意することができます。また、カスタムインフラストラクチャーを構築しなければならない面倒な手間をかけずに、オーダーメイドの決算システムの恩恵を受けることができます。

  • 一貫した効率的な処理
    Stripe は決済プロセスのあらゆる側面に対応することによって、取引が一貫して効率的に処理されるようにします。この一元化されたアプローチによって、取引の成功率を上げ、複数のサービスプロバイダーを利用ことで起こりうる決済処理の問題を最小限に抑えることができます。

  • セキュリティの強化
    Stripe は、暗号化機能を標準装備し、PCI DSS のような決済業界の標準に準拠することで、決済に関する機密情報を安全に扱えるように設計されています。これにより、企業は決済データのセキュリティを確保するための負担を軽減できます。

  • 統合されたレポート機能とアナリティクス
    Stripe の統合されたソリューションを利用することで、企業は包括的なレポート機能と分析ツールを活用でき、すべてのチャネルにわたる利用者の決済アクティビティに関するインサイトを得ることができます。これは、パフォーマンスを監視し、トレンドを見極め、データに基づく意思決定を行って、業務効率を向上させるのに役立ちます。

  • 顧客サポートの効率化
    Stripe のオールインワンのサービスを利用する企業は、決済処理、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントに関するサポートを 1 つの窓口で受けることができます。これにより、簡単にコミュニケーションを図り、問題発生時により迅速に対応できるようになります。

決済処理、ペイメントゲートウェイ、加盟店アカウントの機能を含む統合サービスを提供することで、Stripe は企業の決済プロセスを簡略化します。これにより、購入者のスムーズで安全な決済体験を維持しながら、主要な業務に専念することができます。詳細を確認し、利用を開始するには、こちらからお問い合わせください。

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