Amazon Pay: 徹底ガイド

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成長中のスタートアップからグローバル企業まで、あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、オンライン決済、対面支払いなど、世界中のあらゆる場所で決済を受け付けます。

もっと知る 
  1. はじめに
  2. Amazon Pay の仕組み
  3. Amazon Pay の利用地域
  4. Amazon Pay の利用者
  5. Amazon Pay を受け付けるメリット
  6. Amazon Pay のセキュリティ対策
  7. Amazon Pay を決済手段として受け付ける
  8. Amazon Pay に代わるサービス

Amazon Pay は、Amazon ユーザーが Amazon アカウントに保存した支払い情報を使用して、他のウェブサイトや E コマースプラットフォームで支払えるようにする、オンライン決済サービスです。規模を問わず多くの事業者の人気を集めている決済連携であり、現在、全世界で 100 万ものウェブサイトが利用しています。

Amazon Pay により E コマースビジネスは、Amazon アカウントをすでに持っている顧客を引き付けながら、決済プロセスをスピードアップし、顧客ベースを拡大できます。オンライン決済サービスは Amazon.com と同じセキュリティ機能と不正防止技術を使用しているため、顧客や企業は Amazon Pay を使っての支払い処理に安心感を覚えるでしょう。

このガイドでは、Amazon Pay の機能、ユーザーベース、および Amazon Pay を決済手段として受け付けるメリットについて説明します。

この記事の内容

  • Amazon Pay の仕組み
  • Amazon Pay の利用地域
  • Amazon Pay の利用者
  • Amazon Pay を受け付けるメリット
  • Amazon Pay のセキュリティ対策
  • Amazon Pay を決済手段として受け付ける
  • Amazon Pay に代わるサービス

Amazon Pay の仕組み

Amazon Pay とは、他の事業者で購入を行った場合に、Amazon アカウントに保存した決済手段で支払うことができる、デジタル決済サービスです。これにより、決済プロセスがより簡単でスピーディになります。Amazon Pay は、主にサードパーティのウェブサイトやアプリでの E コマース取引に使用されます。また数は限られますが、実店舗でも QR コード決済を使用する Amazon Pay が展開されています。ここでは、Amazon Pay が事業者と顧客にとってどのように機能するかを詳しく見ていきます。

  • 事業者の場合 E コマースビジネスは、決済サービスプロバイダー (PSP) を通じて決済手段として Amazon Pay を有効にし、自社のウェブサイトに連携させています。たとえば、オンライン決済に Stripe を使用している事業者は、Amazon Pay を決済オプションとして簡単に追加できます。Amazon Pay で行われた取引については PSP に取引手数料を支払いますが、これらは通常、カードやデジタルウォレットでの支払いに請求される手数料と同等の額です。

  • 顧客の場合 顧客が提携企業のウェブサイトで Amazon Pay を決済手段として選択すると、Amazon.com の場合と同様に決済プロセスを完了できます。Amazon のログイン情報でログインし、そのアカウントに保存されている支払い方法と配送先住所を選択する、という手順になります。対象となる物品購入の場合は、Amazon の A-to-z Guarantee (Amazon マーケットプレイス保証) によって保護されます。顧客への請求は、注文後すぐに処理されます。

Amazon Pay の利用地域

Amazon Pay は国際的に使用されており、アメリカ、イギリス、および以下のヨーロッパ諸国の事業者向けに展開されています。オーストリア、ベルギー、キプロス、デンマーク、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス。

Amazon Pay は、2018 年に現地のフィンテックスタートアップである NIPPON PAY との提携により、一部の実店舗に初導入されました。

Amazon Pay の利用者

以下の業種で Amazon Pay が使用されています。

  • E コマースビジネス: オンライン小売業者は、Amazon Pay を決済プロセスに連携させて、便利な支払いオプションとして顧客に提供しています。

  • E コマースプラットフォーム: Shopify や WooCommerce などの E コマースプラットフォームは、プラットフォーム上の事業者向けの支払いオプションとして Amazon Pay を連携させています。

  • サブスクリプションサービス: ストリーミングサービス、ソフトウェア、月額商品ボックスなどのサブスクリプションベースのサービスを展開している企業は、Amazon Pay を利用して継続的な支払いを処理できます。

  • 慈善団体および非営利団体: 慈善団体は Amazon Pay を使って寄付を受け付け、Amazon アカウントをすでに持っている人が手軽に寄付できるようにしています。

  • 海外の企業: Amazon Pay には 12 の通貨に対応する多通貨機能があり、国際的な取引に役立ちます。

  • 公益事業: 一部の公益事業会社やサービスプロバイダーは、顧客が請求書を支払うためのオプションとして Amazon Pay を受け付けています。

Amazon Pay を受け付けるメリット

Amazon Pay を決済手段として受け付けると、購入完了率の向上から詳細な取引インサイトまで、複数のメリットがもたらされます。主要なメリットとして以下のことが挙げられます。

  • 決済がシンプルに: Amazon Pay では、顧客は支払いの詳細を入力せずに購入を完了できるため、決済プロセスがスムーズになります。

  • 購入完了率の向上: 決済手段として Amazon Pay を提供することで、売上を伸ばすことができます。Amazon のレポートによると、衣料品小売業者の AllSaints は、Amazon Pay の連携後に購入完了率が 34% アップしたとのことです。

  • モバイルフレンドリーな支払い: Amazon Pay はモバイルデバイスでスムーズに動作し、今後も増えるであろうモバイル買い物客のニーズに対応しています。

  • 不正使用リスクの低減: 事業者が支払い保護ポリシーを満たしている場合、Amazon は不正取引のチャージバックを補償します。つまり、事業者が経済的損失を負うリスクが軽減されます。

  • 連携が簡単: Amazon Pay は、主要な E コマースプラットフォームやペイメントゲートウェイと簡単に連携できます。事業者での実装がとても簡単になっています。

  • 取引のインサイト: Amazon Pay のダッシュボードから、詳細な取引データやインサイトにアクセスできます。これは、マーケティング戦略を洗練させ、顧客の行動を明らかにするのに役立ちます。

  • 顧客リーチの拡大: Amazon Pay は複数の国で利用できます。これにより、事業者は世界規模の Amazon ユーザーを見込み顧客して迎えられます。

Amazon Pay のセキュリティ対策

Amazon Pay には、顧客とビジネスを保護するためのセキュリティ対策がいくつか組み込まれています。これらの対策により、機密性の高い財務情報を保護し、不正利用のリスクを減らし、顧客の信頼を維持できます。ここでは、Amazon Pay のセキュリティ対策の概要をご紹介します。

  • 暗号化とトークン化: Amazon Pay は、Secure Sockets Layer (SSL) や Transport Layer Security (TLS) などの高度な暗号化プロトコルを使用して、送信中の機密情報を保護します。顧客の支払いデータと個人情報は暗号化されるため、権限のない第三者によって傍受されることがありません。また Amazon Pay はトークン化を採用して、機密性の高いカード情報を一意の識別子 (トークン) に置き換え、データ侵害のリスクを軽減しています。

  • 多要素認証 (MFA): Amazon Pay では、セキュリティを強化するために、ユーザーに 2 段階認証を設定することを推奨しています。2 段階認証を含むあらゆるタイプの MFA により、たとえ不正利用者がパスワードを入手できたとしても、ユーザーのアカウントを乗っ取ることは難しくなっています。

  • 不正利用の検出と防止: Amazon Pay は、Amazon.com と同じ不正防止技術を使用しています。事業者は、非同期で承認を処理するよう選択可能です。これにより、不正利用モデルが取引を分析する時間を増やせます。

  • チャージバック保護: 支払い保護ポリシーは、取引が必要な要件を満たしている場合 (取引が物理的な商品の販売であり、チャージバックが不正な支払いとしてラベル付けされている場合など) に、チャージバックや不審請求の申請から企業を保護します。

  • 法規制の遵守: Amazon Pay は、PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard) などの国際標準に加え、EU の一般データ保護規則(GDPR)カリフォルニア州消費者プライバシー法 (CCPA) などの現地規制に準拠して運営されています。Amazon Pay は、顧客の個人情報の収集、保管、開示に関連して必要なすべての物理的、電子的、手続き上の保護手段を維持し、取引を完了するために必要な情報のみを収集します。

Amazon Pay を決済手段として受け付ける

決済手段として Amazon Pay を受け付け始めるには、まず Amazon Pay 加盟店アカウントを作成する必要があります。これは Amazon Pay ウェブサイトから行うことができ、正式名称、住所、納税者番号など、ビジネスに関する情報を入力する必要があります。また、Amazon Pay の カスタマーサービスポリシーの要件も遵守する必要があります (顧客に領収書を発行する、配送予定日を購入者に通知する、など) 。

次に、Amazon Pay を E コマースプラットフォームまたは決済サービスプロバイダーと連携させます。または、ウェブサイトの決済ページに直接連携させます。Amazon Pay 決済が設定されている E コマースプラットフォームを使用している場合は、通常、そのプラットフォームのアカウントにログインし、受け付ける決済手段を管理するページを見つけて、Amazon Pay を追加するという手順になります。PSP と連携するには、PSP の手順に従って新しい支払い方法を追加します。例として、Amazon Pay を Stripe と連携させる方法をご紹介します。

  • Stripe に登録するか、既存のアカウントにログインします。

  • Stripe ダッシュボードに移動し、Amazon Pay を有効にします。または、連携で決済手段を手動でリストする必要がある場合は、新しい Checkout Session を作成し、決済手段タイプのリストに Amazon Pay を追加します。

  • 手動連携の場合は、その機能をテストしてください。決済手段として Amazon Pay を選択し、「支払う」をクリックします。

Amazon Pay に代わるサービス

いくつかの競合他社が、Amazon Pay と同様のサービスを提供しています。Amazon Pay の代替として広く使われている手段は、次のとおりです。

  • Apple Pay: Apple Payは、Apple 社のモバイル決済およびデジタルウォレットサービスです。ユーザーは iPhone、Apple Watch、またはその他の Apple デバイスを使用して支払いを行えます。その利便性、速度、セキュリティで Apple ユーザーに人気があり、TouchID や FaceID などの高度なセキュリティ対策を備えています。ただし、Apple Pay にアクセスできるのは Apple デバイスを持っている人だけであり、Amazon Pay よりもリーチが限られます。

  • Google Pay: Google Payは、Android デバイス用のデジタルウォレットです。ユーザーの Google Pay アカウントに保存されているクレジットカード、デビットカード、ギフトカードを使用して、スピーディで非接触な決済を手軽に行えます。世界各国でオンラインと対面の両方の取引で使用されており、セキュリティも高レベルです。

  • Samsung Pay: Samsung Pay は、Samsung Galaxy デバイスですばやく非接触型決済を行えるデジタルウォレットです。これらの取引は、トークン化や指紋、PIN 番号認証などのセキュリティ対策によって保護されています。Apple Pay と同様に、この支払い方法のユーザーベースは、Samsung デバイスを使用するユーザーに限られます。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
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