タックスインボイス基礎知識: クイックガイド

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  1. はじめに
  2. タックスインボイスが必要な理由
  3. タックスインボイスに必要な情報
  4. 管轄区域ごとのタックスインボイスの形式
    1. アメリカ
    2. イギリス
    3. オーストラリア
    4. カナダ
  5. タックスインボイスと通常の請求書を見分ける方法
    1. 税金項目
    2. 請求書の見出し
    3. TIN
    4. 用途
    5. 必要な情報

タックスインボイスとは、売り手が買い手に発行する正式な文書で、商品やサービスの販売に関する詳細情報と、適用される税金に関する具体的な詳細が記載されます。これは取引の記録として機能し、特に企業間 (B2B) の取引において税務のために重要です。

以下では、タックスインボイスが必要な理由、タックスインボイスに必要な情報、管轄区域ごとのタックスインボイスの形式について説明します。

この記事の内容

  • タックスインボイスが必要な理由
  • タックスインボイスに必要な情報
  • 管轄区域ごとのタックスインボイスの形式
  • タックスインボイスと通常の請求書を区別する方法

タックスインボイスが必要な理由

タックスインボイスは、何が、いつ、誰から購入されたかを示す取引の詳細な記録を提供します。これは、いくつかの目的に使用できます。

  • 課税控除: 企業や個人は、課税所得の控除を請求するためにタックスインボイスが必要になることがよくあります。

  • 記録管理: タックスインボイスは、財務の追跡、予算編成、および税法の遵守に関する正確な記録を保持するのに役立ちます。

  • 監査と法令遵守: 税務当局は通常、監査の際、事業経費を確認し、正しい税額が支払われたか控除として請求されたことを確認するために、タックスインボイスを要求します。

タックスインボイスに必要な情報

タックスインボイスには通常、売り手の情報、買い手の情報、発行日、商品の説明、および支払われた金額の詳細な内訳を含める必要があります。詳しく見てみましょう。

  • 売り手の情報: ビジネス名、住所、連絡先の詳細、およびビジネスの納税者番号 (TIN) (国によって異なる)。たとえば、TIN は、欧州連合の付加価値税 (VAT) 番号やインドの物品サービス納税者番号 (GSTIN) などです。

  • 買い手の情報: 買い手の名前またはビジネス名、住所、TIN (請求書の金額が特定のしきい値を超えた場合や B2B 取引の場合など)

  • 請求書番号: 追跡と参照のための一意の連番。

  • 発行日: 請求書が作成された日付。

  • 商品またはサービスの説明: 販売した商品またはサービスに関する詳細情報 (数量、ユニットあたりの価格、該当する説明など)。

  • 税引前合計金額: 税金が適用される前の商品またはサービスに対して支払うべき小計金額。

  • 税率と税額: 適用される税率 (VAT、物品サービス税 (GST)、売上税など) および各項目または合計に対して課される税額 (明細の構造によって異なる)。

  • 支払い総額: 支払う必要がある合計金額。

  • 支払い条件および支払い期日: 支払い条件と支払い期限に関する情報 (該当する場合)。

  • 署名 (デジタルまたは物理): 一部の地域では、検証用に署名またはデジタル証明書が必要です。

管轄区域ごとのタックスインボイスの形式

国ごとに請求書の形式や要件が異なります。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダの請求書の形式は次のとおりです。

アメリカ

ヘッダー:上部に会社名、ロゴ、住所、連絡先情報を含めます。

  • 請求書のタイトル: 文書に「Invoice」(請求書) というタイトルを付けます。

  • 請求書番号: 請求書に一意の請求書番号を割り当てます。

  • 発行日: 請求書の発行日を含めます。

  • 顧客情報: 買い手の名前、住所、関連する連絡先情報を記載します。

  • 商品またはサービスの説明: 数量や価格など、商品またはサービスの詳細なリストを記載します。該当する場合は、各項目の税率と合計税額を示します。

  • 合計金額: 税込みで支払うべき合計金額を示します。

  • 支払い条件: 「Due upon receipt」(即時払い) や「Net 30 days」(30 日以内に支払い) など、支払い条件を明記します。

イギリス

  • ヘッダー: ビジネス名、住所、VAT 登録番号を記載します。

  • 請求書のタイトル: 書類に「VAT Invoice」(VAT 請求書) というタイトルを付けます。

  • 請求書番号: 請求書に一意の請求書番号を割り当てます。

  • 発行日: 請求書の発行日を含めます。

  • 顧客情報: 顧客の名前と住所を含めます。

  • 商品またはサービスの説明: 数量、価格、適用される VAT 税率など、商品またはサービスの詳細なリストを示します。

  • 合計金額: VAT を含む合計支払い金額を示します。

  • 支払い条件: 支払い条件と関連する銀行の詳細を記載します。

オーストラリア

  • ヘッダー: ビジネス名、住所、オーストラリア事業者登録番号 (ABN) を記載します。

  • 請求書のタイトル: 文書に「Tax Invoice」(タックスインボイス) というタイトルを付けます。

  • 請求書番号: 請求書に一意の請求書番号を割り当てます。

  • 発行日: 請求書の発行日を含めます。

  • 顧客情報: 顧客の名前、住所、ABN (売上が $1,000 (AUD) 以上の場合) を含めます。

  • 商品またはサービスの説明: 商品またはサービスの詳細なリスト (数量、価格、GST 金額など) を示します。項目ごとに、GST を除いた金額と GST を含む金額を示します。

  • 合計金額: GST を含む合計支払い金額を示します。

  • 支払い条件: 支払い条件を明記します。

カナダ

  • ヘッダー: ビジネス名、住所、GST または統一売上税 (HST) 登録番号を記載します。

  • 請求書のタイトル: 文書に「Tax Invoice」(タックスインボイス) というタイトルを付けます。

  • 請求書番号: 請求書に一意の請求書番号を割り当てます。

  • 発行日: 請求書の発行日を含めます。

  • 顧客情報: 顧客の名前と住所を含めます。

  • 商品またはサービスの説明: 数量、価格、GST または HST の税率、合計請求税額など、商品またはサービスの詳細なリストを示します。

  • 合計金額: GST を含む合計支払い金額を示します。

  • 支払い条件: 支払い条件を明記します。

タックスインボイスと通常の請求書を見分ける方法

タックスインボイスと通常の請求書は主に、必要とされる税務情報と、会計処理および法令遵守のために使用される方法が異なります。これらを見分ける方法は次のとおりです。

税金項目

タックスインボイスでは、各商品またはサービスの税額が個別に示され、VAT、GST、売上税などの該当する税率が含まれます。これにより、買い手は、特に B2B 取引において、支払った税金に対する税額控除を請求できます。通常の請求書は個別の税額の内訳が記載されていない場合があり、税額控除が適用されない場合によく使用されます。

請求書の見出し

タックスインボイスには、税額控除の対象であることを示すために「タックスインボイス」と明確に記載されています。通常の請求書は単に「請求書」と記載され、税金関連のラベルは付いていません。

TIN

タックスインボイスには、税法を遵守するために、売り手と買い手の TIN が含まれています。通常の請求書には通常、これらの識別番号は含まれていません。

用途

タックスインボイスは主に、B2B 取引で、請求された税金の税額控除を買い手が請求する可能性がある場合に使用されます。通常の請求書は、買い手が税額控除を請求する権利がない B2C 取引で一般的に使用されます。

必要な情報

タックスインボイスには、税務当局の基準を満たすために、税率、税額、その他法令遵守に必要な情報を含めなければなりません。通常の請求書には通常、商品やサービスの詳細、支払い額、支払い条件に重点を置いたシンプルな内訳が含まれますが、税金関連のフィールドは含まれません。

*免責事項:記事に記載されている「タックスインボイス」と「通常の請求書」の違いは、イタリアをはじめ、すべての国で該当するわけではありません。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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