継続請求用フォームの説明:その概要と使い方

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Stripe Billing は、シンプルな継続課金から使用量に基づく請求、商談による契約まで、請求書の発行や顧客の管理を簡単にします。

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  1. はじめに
  2. なぜ事業者は継続請求用フォームを使用したほうがよいのでしょうか?
  3. 継続請求用のフォームにはどのような情報を含めればよいですか?
  4. 顧客に最適な継続請求のフォームを作成する方法
  5. Stripe でできること
    1. Stripe Billingがお手伝いします:
  6. 継続請求用フォームによく見られる間違いとは?

継続請求用フォームは、継続的なサービスやサブスクリプションの支払い処理に必要な顧客情報を収集・保存するデジタルフォームです。これは、週単位、月単位、年単位などの自動課金されるサブスクリプションや会員制のビジネスモデルを採用する事業者によって使用されています。継続請求フォームは世界のサブスクリプション経済において重要な役割を担っており、2024年から2028年にかけて、68%の成長が見込まれています。

継続請求フォームは、定期的な支払いやサブスクリプションのビジネスモデルを自動化することができます。これらのフォームは、ストリーミングサービス、ミールキット、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)プラットフォームなど、定期的に提供される商品やサービスに対して顧客が継続請求に同意する際に入力するウェブページやポップアップ画面です。

ここでは、事業者がなぜ継続請求用フォームを使用したほうがよいのか、顧客に最適な継続請求用フォームを作成する方法、そしてフォームによく見られる間違いについてご説明します。

この記事の内容

  • なぜ事業者は継続請求用フォームを使用したほうがよいのでしょうか?
  • 継続請求用のフォームにはどのような情報を含めればよいですか?
  • 顧客に最適な継続請求のフォームを作成する方法
  • Stripe でできること
  • 継続請求用フォームによく見られる間違いとは?

なぜ事業者は継続請求用フォームを使用したほうがよいのでしょうか?

どのようなサブスクリプションサービスであっても——たとえば、毎週届く野菜の定期便や、共同開発用のソフトウェアプラットフォームなど——顧客が支払い情報を入力し、「継続請求に同意する」というチェックボックスを選択し、請求の頻度を確認するというタイミングがあります。この一連のプロセスを支えているのが、継続請求用フォームです。

ここではこうしたフォームが事業者にどのようなメリットをもたらすかをご紹介します。

  • 自動化された収益モデル: 企業は事業を安定して運営するために継続請求モデルを活用しています。毎月手作業で回収するのではなく自動的に請求される仕組みが整っているため、継続的な収益が確保できます。

  • 時間を節約できる設計: よく設計されたフォームは、自動的に継続請求を処理します。これにより、未払いの支払い確認やインボイスの再送付など、財務やサポートチームの手作業が減ります。

  • 間違いや不審請求の申し立ての削減: 手作業による請求では、住所の入力ミス、カードの有効期限切れの見落とし、二重請求など、小さなミスが発生する可能性があります。プロセスを自動化することで、エラーの発生を減らすことができます。

  • 顧客体験: 顧客は、サービスや製品が確実に届き、余分な手順を踏むことなく支払いが行われるかを望んでいます。継続請求用フォームは、それを実現します。

  • 法的な明確性: 多くの地域では、企業が顧客のクレジットカード情報を保存したり、明確な承認なしに無期限に請求することは法律で認められていません。継続請求用フォームは、この要件を満たすソリューションを提供します。

継続請求用のフォームにはどのような情報を含めればよいですか?

ほとんどの継続請求用フォームに表示される一般的な項目があります。ここでは、顧客に記入してもらう必要がある一般的なフィールドを紹介します。

  • 顧客の氏名、メールアドレス、電話番号

  • 顧客の配送先住所

  • 顧客の支払い情報(クレジットカード情報、請求先住所など)

  • 決済の承認(例:継続請求に同意するチェックボックス、または署名欄)

  • クーポンコードフィールドまたは利用可能なアドオン(該当する場合)

事業者が提供すべき情報は以下の通りです。

  • 選択したプランの階層(ベーシック、スタンダード、プレミアムなど)

  • 請求の頻度

  • 更新日と開始日

  • 利用規約(比較的長い文書へのリンクであることが多い)

顧客が最終的に申し込みを確定する前に、何に対して支払うのかを簡潔にまとめて提示することで、混乱を防ぐことができます。「確認」ボタンをクリックした後は、「ご登録ありがとうございます!」といったメッセージを表示し、申し込みが正常に完了したことを明確に伝えましょう。さらに、その後に必要な次のステップも案内するのが望ましいでしょう。

顧客に最適な継続請求のフォームを作成する方法

継続請求用のフォームは、顧客が貴社の事業内容についてどう感じるかを左右する重要なものです。顧客がフォームに素早く簡単に記入ができれば、顧客の印象も良くなるでしょう。反対にフォームが整っていなかったりわかりにくかったりすると、顧客はその製品も同じように質が悪いのではないかと思う可能性があります。

ここでは、顧客が安心して利用できる請求フォームの作り方をご紹介します。

  • 料金体系を明確に提示する: 不意打ちにならないようにしましょう。例えば、月額費用が20ドルならばそのように明記します。適用される税金や手数料も明示してください。

  • 安全管理手順を明示する: 社内で決済処理を行う場合は、暗号化またはPCI データセキュリティー基準 (PCI DSS)への準拠について記載することを推奨します。Stripeやその他の安全なプラットフォームを使用する場合は、請求フォームにその旨を記載してください。短い文でも記載があることで、顧客は支払い情報の機密が守られていると感じるでしょう。

  • 請求フォームには最低限の情報のみ含めること: 何ページにもわたるフォームを読みたい人はいません。本当に必要な情報のみを記入してもらうようにしましょう。

Stripe でできること

Stripe Billingでは、シンプルな継続請求から従量課金、商談による契約まで、貴社のニーズに合わせて請求管理および顧客管理ができます。コード不要で、わずか数分で世界中から継続課金の支払いを受け付けることができます。さらに、APIを活用して独自のシステム統合を構築することも可能です。

Stripe Billingがお手伝いします:

  • 柔軟な料金体系: 従量課金、段階制料金、定額料金 (+ 超過料金) など、あらゆる料金体系モデルを用意して、ユーザーのニーズにすばやく対応しましょう。クーポン、無料トライアル、日割り / 秒割り計算、その他の拡張機能もサービスに含まれています。
  • グローバル展開: 顧客が希望する決済手段を提供し、購入完了率を向上。Stripe は 100を超える地域の決済手段と130 種類以上の通貨に対応しています。
  • 売上を伸ばし解約を減らす: Smart Retries と回収ワークフローの自動化で、売上の獲得率を向上し、意図しない解約を減らします。2024 年には、Stripe のリカバリツールが 65 億ドル以上の売上回収をサポートしました。
  • 業務効率の向上: Stripeのモジュール型税務管理、収益レポーティング、様々なデータツールを活用して複数の収益管理システムを一つに統合しましょう。サードパーティのソフトウェアとも簡単に連携できます。

Stripe Billingの詳細はこちらをご覧ください。もちろん今すぐ始めることもできます。

継続請求用フォームによく見られる間違いとは?

貴社がたとえ最高の商品を持っていたとしても、請求フォームに間違いがあると、潜在的な顧客を逃す可能性があります。ここでは、サブスクリプションの申し込みを失うことにつながる落とし穴をいくつかご紹介します。

  • 最初に要求する情報が多すぎる: フォームに入力しなければならない個人情報があまりにも多いと、途中で入力をやめてしまう可能性があります。基本的な情報のみにすれば、顧客は最後まで入力できるものです。基本情報以上のデータが必要な場合は、サブスクリプションの申し込みが済んでから入力してもらうか、任意で入力してもらうセクションを別に設けるのがよいでしょう。

  • 料金や手数料を隠す: 中には月額料金を画面の隅に小さく表示したり、税金については最後の段階でしか明記しないといったフォームがあります。このような設計は、顧客が最終的な合計金額を見て驚いたり不快に感じたりする原因となります。料金、請求の頻度、その他最終的な金額に影響する要素については事前にわかりやすく提示しましょう。クレジットカードの項目情報と同じ画面に表示するか、トップラインのサマリーに表示することが重要です。

  • 紛らわしいレイアウトや貧弱なデザイン: フィールドのラベルが間違えていたり、まとめて表示されていたり、不自然な順序で並べられていたりすると、顧客は失望するものです。関連するフィールドを論理的にグループ化しましょう。個人情報、続いて支払い方法の詳細、そして内容の確認といったようにまとめるとよいでしょう。操作方法が直観的にわかりにくい箇所がある場合には、簡潔な説明を添えて案内することが大切です。

  • 顧客が継続請求に同意しない: 顧客が定期的に請求されることを認識していない場合、後になって請求にチャージバックを求める可能性があります。そのため「私は定期的に$Xが請求されることを理解し、同意します」といった文言を明示したチェックボックスや同意文を必ず用意しましょう。さらに顧客が同意したことをシステム上で記録することが重要です。

  • サインインプロセスが複数のページに分割される: 一部のフォームでは、重要な手順が複数のページに分散しているせいで顧客の勢いが削がれる原因となっています。例えば、顧客が決済を完了する前に、別の画面でメールアドレスの確認を求められるといったケースです。導線はできるだけシンプルなものにし、複数のページが必要な場合は、全体であといくつのステップ残っているかを明示して、利用者がゴールまでの距離を把握できるようにすることが重要です。

  • モバイル対応の見落とし: デスクトップでは完璧に見えるレイアウトも、スマホでは崩れている場合があります。様々なデバイスサイズでフォームをテストし、入力フィールドが十分な大きさか、大きな画像や装飾要素がフォームの表示を妨げていないかといった点を確認しましょう。

  • 確認メッセージを送らない: 顧客が「送信」をクリックした後で空白のページが表示されたり再読み込みが行われたりすると、フォームが本当に送信されたのか不安に思うことがあります。その結果、もう一度クリックしてしまい、二重課金されるリスクが生じたり、不安に思って離脱してしまうこともあり得ます。送信が成功したことを知らせるメッセージを表示し、今後の流れも案内しましょう。例えば、「お申し込みが完了しました!数分以内にウェルカムメールをお送りしますのでご確認ください」といった形が有効です。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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