Slack、会計および収益業務を自動化

サンフランシスコに本社を置く、Salesforce ファミリーの一員である Slack は、人、システム、パートナー、顧客間での作業がスムーズに進むように企業を支援することで、ビジネスの推進力となっています。Slack は、人々をつなぎ、統合されたチームとして機能させることで、Spotify、Target、Verizon などの組織が連携する方法を変革しています。

__ Slack の収益会計責任者である Jonathan Gan 氏に、最適なセルフサービス体験の創出、購入プロセスの効率化、Stripe による企業全体にわたる負担の軽減についてお話を伺いました。__

使用製品

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Slack のどこに魅力を感じましたか?

Slack 製品が好きなことと、極めて優秀な人たちと一緒に働きたいという気持ちが重なりました。約 7 年前に Slack に入社する以前は複数の企業でキャリアを積みましたが、そのほとんどが大企業でした。そのため、収益業務を一から構築できる成長企業では、自身の経歴を活かせるのではないかと考えました。

Slack の会計チームならではの、Slack の使用方法はありますか?

当社では、ワークフロービルダーを使用しています。これは、休暇申請の承認やチームメイトからのフィードバックの依頼など、日常のプロセスを自動化する Slack の一連の視覚的ツールです。コーディングは不要であり、ワークフローをカスタマイズすることで、繰り返しの作業を減らして、素早くレスポンスを受け取り、より少ない労力で承認を集めることができます。このツールはクレジットメモの発行から、部署や顧客からの会計に関する問い合わせへの対応まで、たくさんの社内業務を自動化してくれるため、多くの時間を節約して、重要な仕事に集中できます。

また、Slack は優れた文書化ツールでもあり、特に会計項目を提出する必要がある場合や、監査のために綿密な記録を保持しなければならない場合に役立ちます。チャンネルをまたいで簡単に検索でき、すべてが一箇所に保存されているため、メールをしらみつぶしに調べる必要はありません。Slack によって、こうした重要な情報を、合理的かつアクセスしやすい方法で追跡・保管することが非常に簡単になりました。

近年、Slack の成長は売上と運営チームにどのような影響を与えていますか?

当社は急成長を遂げており、利用可能なリソースをすぐに増やすことは、必ずしも容易ではありませんでした。クリエイティブな方法を見つけることで生産性を高め、チームを自動化することで効率化を図る必要がありました。Stripe はこの効率化を実現するために、Slack 利用者による月間プランと年間プランの切り替えのほかに、クレジットカード、または利用者の調達システムを介して後払いされる請求書など、決済手段の変更を容易に行えるようにしてくれました。以前は、こうしたオプションに対応するためにバックエンドで多くの手作業が必要であり、チームの業務が難航していました。Stripe の利用により、こうした作業が自動化されたため、チームはより重要なプロジェクトに集中する時間を確保できるようになりました。

Slack にとって決済体験はどのくらい重要ですか?

非常に重要です。Stripe は、当社がセルフサービス体験を提供できるように支援してくれるため、利用者は当社のウェブサイトにアクセスして、多大なバックエンドのロジスティクスを必要とせずに、Slack のサービスを購入できます。先ほどもお伝えしたように、Stripe の導入以前、当社のセルフサービスは手作業に多くを依存していました。月間プランから年間プランへの切り替えや、製品の変更など、利用者が何らかの変更を加える必要がある場合、会計チームまたは顧客体験チーム (CE) がバックエンドで必要な変更を行わなければなりませんでした。Stripe のおかげで、顧客体験チームや収益会計チームなどのさまざまな部署において、この作業を 20% 削減することができました。Stripe の利用により、よくある変更依頼の大部分にすばやく対応できるようになったため、CE 担当者とのやりとりが減り、顧客満足度が向上しました。

時間を節約できるもう 1 つの分野は、支払いの回収です。Stripe は督促メッセージを自動化して、利用者に支払いを促し、支払いが正しい請求書に適用されたことを確認します。

Stripe は、Slack の会計および収益業務にどのように貢献していますか?

私のチームは数百万もの取引の会計報告を行う必要があるため、Stripe は当社にとって、すべてを結びつける必要不可欠な信頼できる情報源です。Stripe は、特に世界規模で運営する当社のセルフサービスモデルにおいて、舞台裏で業務を動かしています。セルフサービスモデルでは従来、一連の確認と記録を伴う大量の取引が発生するため、多くの人手が必要でした。

また、Stripe は膨大な数の取引をサポートしています。あらゆるタイプのクレジットカード決済を受け付け、これらすべての取引の銀行振込を容易にしてくれます。Stripe は、こうしたすべての取引の回収と処理にかかっていた時間を解放することで、Slack のプラットフォームの拡大に貢献しています。

不正防止についても同じことが言えます。Stripe の Radar による強固な不正防止テクノロジーがなければ、当社のチームは常に顧客アカウントを監視し、追跡しなければならないため、業務が手に負えなくなっていたでしょう。

これ以外にも、Stripe の利用によってプロセスの自動化が実現した作業はありますか?

Stripe によって取引の差し戻しを自動化できたため、手動で過去の取引を探して取り消す必要がなくなりました。これも、「ただ取り消すだけ」という単純なことではありません。取引には対応する多くのデータがあり、差し戻しに伴いデータを保管し、移行する必要があります。Stripe を導入する前は、手動で差し戻しを処理することが習慣となっていました。何かを変更する必要がある場合は常にバグと背中合わせで、変更することで危険な連鎖反応が生じ、システムの他の部分に予期しない影響が生じることがありました。今では、この作業の多くが Stripe によって自動化されたため、組織としての柔軟性が高まりました。

Slack では、決済フローの中で、クレジットカードによる支払い、または請求書による後払いを購入者が選択できるようになっています。さまざまな購入者のニーズに対して柔軟な決済オプションを提供することは素晴らしいことです。Stripe Invoicing を利用すれば、請求書を受け取るための選択肢を購入者に簡単に提供でき、当社は請求書の受領や支払いの完了を一元化されたシームレスな方法で追跡できます。

Slack と Stripe のパートナーシップは、今後どのような点で発展していくと思いますか?

新たな決済手段に対応し、Slack のセルフサービスカタログでより多くの製品を提供するチャンスがあります。購入希望者が Slack 製品に対して簡単に支払い、使用できるようする方法を今後も模索し、見込みユーザーから新たな障壁を取り除いていく予定です。

言い換えると、当社はさらに高い柔軟性を利用者に提供したいと考えています。たとえば、30 日以内に支払う請求書に代わる即時送金など、利用者が希望する新たな決済手段があるかもしれません。Stripe は、変化する利用者の支払い行動に応じて、変化の一部に対応、実行できるようにサポートしてくれます。

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます