売掛金とはどの勘定科目であるか

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Stripe Invoicing は、支払いを簡単かつ素早く受け取ることを目的とする請求書作成プラットフォームです。自社でコードを作成することなく、請求書をわずか数分で作成し、送信できます。

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  1. はじめに
  2. 売掛金とは
  3. 売掛金はどの勘定科目に属するか
  4. 売掛金と買掛金の違い
  5. 売掛金を会計に記録する方法
  6. 売掛金が財務諸表におよぼす影響
  7. 売掛金管理に関するよくある課題

顧客から「請求書をご送付くだされば後で支払います」と言われたことがあるならば、貴社は売掛金 (AR) を扱っています。AR とは、すでに提供済みだがまだ未払いの商品やサービスの対価として、企業に支払うべき金額のことです。これらの支払いが延滞した場合でも (2023 年には、アメリカにおけるすべての企業間 (B2B) の請求済み売上の 55% で発生しました)、支払いが行われるまで AR にとどまります。

AR の管理は重要であり、ときには厄介です。企業の財務を抑制する側面があるからです。以下では、AR に何が含まれるのか、会計システムでどのように記録されるのか、そして AR は企業にとってなぜ重要なのかについて説明します。

この記事の内容

  • 売掛金とは
  • 売掛金はどの勘定科目に属するか
  • 売掛金と買掛金の違い
  • 売掛金を会計に記録する方法
  • 売掛金が財務諸表におよぼす影響
  • 売掛金管理に関するよくある課題

売掛金とは

売掛金とは、顧客がすでに受け取った商品やサービスに対して、企業に支払うべき金額です。たとえば、ソフトウェアコンサルタントがプロジェクトを完了し、10,000 ドルの請求書を送付した場合、その 10,000 ドルは AR に留められ、回収されるのを待っていますが、まだ使用できません。

AR は、後払いの慣行が期待される B2B 取引や業界で一般的です。支払いはすでに合意され、請求書または支払い条件が記載されていますが、銀行口座にまだ入金されていません。

売掛金はどの勘定科目に属するか

会計では、売掛金は流動資産に分類されます。資産とは、企業が所有または管理し、経済的価値を提供するリソースであり、「流動資産」とは、特に 1 年以内に現金化が見込まれる資産を指します。AR は通常、30 日、60 日、または90 日以内に支払われるため、短期カテゴリーの一部になります。流動資産には、現金、在庫、短期投資も含まれます。

銀行、投資家、会計士は、流動資産を見て、企業の流動性 (給与や家賃などの短期債務をカバーする能力) を評価します。実際の現金に対して AR が多すぎると、貴社は限度を超えて拡大しており、顧客が期限内に支払うことに過度に依存していると見なされ可能性があります。企業の多くは、AR 管理を Stripe Payment Links や自動請求システムなどのツールと組み合わせて、顧客に迅速な支払いを促しています。AR の現金化が早ければ早いほど、財務状況は健全になります。

売掛金と買掛金の違い

売掛金は入ってくるお金であり、買掛金 (AP) は出ていくお金です。AP は、貴社が他者 (サプライヤー、ベンダー、請負業者など) に対して支払うべきものです。AR は資産ですが、AP は負債です。たとえば、ベーカリー事業の場合、AR にはペストリーの卸し先である地元のカフェに送った請求書など、AP としては小麦粉の対価支払いのための請求書などが挙げられます。

売掛金を会計に記録する方法

売掛金を追跡し、支払うべき金額と期日を記録し、支払いを受け取ったときに記録を更新します。その方法は次のとおりです。

  • 商品またはサービスを提供したら、請求書を作成して送信します。請求書は、金額、期日、支払い条件などの詳細を記載した、正式な支払い要請書です。

  • 会計システムで、AR を借方記入し、売上収益を貸方記入して、売上を記録します。これは、収入を得ているが、まだ現金を受け取っていないことを表します。

  • 顧客が支払いを行ったら、現金口座を借方記入し、AR を貸方記入して、支払いを記録します。

  • 期日を過ぎた請求書を監視して、フォローアップのリマインダーが必要な顧客を確認します。多くの企業では、売掛金年齢表を使用して、未払いの請求書を未払いの期間 (30 日、60 日など) で分類し、最も期間が長い請求書に優先順位を付けています。

これらのステップを行うのにテクノロジーを利用すると、手作業による介入を減らせます。Stripe Invoicing では、支払いリマインダーの自動化、オンライン支払いの受け付け、会計ソフトウェアとの売上と支払いの同期を行えます。

売掛金が財務諸表におよぼす影響

売掛金は複数の財務諸表に表示され、全体的な財政状態に影響を与えます。Stripe の分析ツールは、これらの波及効果を観察するのに役立ちます。たとえば、顧客の支払いに通常かかる時間を追跡したり、AR のトレンドが時間の経過とともに流動性にどのように影響するかを確認したり、などです。

ここでは、AR が財務諸表におよぼす影響をご紹介します。

  • 貸借対照表: 売掛金引換は、貸借対照表の流動資産に計上されます。AR 残高が多い場合は、売上が好調であることの表れと思われますが、額が多くなりすぎると、支払いの回収が困難になる場合があります。

  • 損益計算書: 売掛金に関連付けられた収入は損益計算書に表示されます。未払いの請求書が不良債権に変わると、費用として計上され、純利益が減少します。

  • キャッシュフロー計算書: AR の増加は、稼得したがまだ受け取っていないお金を表すため、運用からのキャッシュフローが減ります。逆に、AR が減少すると、キャッシュフローが増加します。

売掛金管理に関するよくある課題

売掛金の管理は簡単に聞こえるかもしれませんが、事業を運営する上で最も難しい部分の 1 つです。ここでは、一般的な課題をいくつか紹介します。

  • 期日超過の請求書: 支払いが遅れると、キャッシュフローが混乱し、経費を賄うのに苦労する可能性があります。Stripe に搭載されているような自動リマインダーがあれば、支払いを追跡する労力を最小限に抑えられます。

  • 貸し倒れ: ときには、顧客が単にお金を払わないこともあります。不良債権の抹消は、利益を直接低下させます。信用調査と部分的な前払いにより、このリスクを軽減できます。

  • 記録の不一致: AR の管理を誤ると、請求書の見落としや二重入力につながります。Stripe の QuickBooks 統合など、AR を会計システムに連携させるツールを使用すると、記録を正確かつ最新の状態に保つことができます。

  • 事業拡大の問題: 事業が成長すればするほど、AR を手動で追跡することは難しくなります。Stripe の自動請求とリアルタイムレポートでしたら、貴社の事業に合わせて拡張し、AR 管理を効率的に保つことができます。

  • 支払いの問題: 支払いプロセスが複雑であると、受け取りが遅れる場合があります。複数の支払いオプション (クレジットカード、自動決済機関 [ACH] 送金など) を用意すると、障壁が取り除かれます。幅広い方法をサポート可能な Stripe などの決済代行業者を選択してください。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
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