ニュージーランドの請求書とは: ルール、要件、ベストプラクティス

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Stripe Invoicing は、支払いを簡単かつ素早く受け取ることを目的とする請求書作成プラットフォームです。自社でコードを作成することなく、請求書をわずか数分で作成し、送信できます。

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  1. はじめに
  2. ニュージーランドの請求書とは
  3. ニュージーランドの有効な請求書に記載すべき情報
    1. 事業情報
    2. 顧客情報
    3. 請求書情報
    4. 価格情報
    5. 支払い条件と手順
  4. ニュージーランドでタックスインボイスが必要になる場合
    1. 通常の請求書とタックスインボイスの比較
    2. タックスインボイスの要素
  5. Stripe が請求書発行に関してニュージーランドの事業者に提供するサポート
    1. 請求書を作成する
    2. 支払いを受け付ける
    3. 支払いのフォローアップをする
    4. 継続請求を処理する
    5. GST に関する法令を遵守する
    6. 請求書をリアルタイムで追跡する
    7. 多通貨や国外宛ての請求書発行機能を活用する

企業が請求書発行業務を正しく行うと、期限内に支払いを受け、記録をきちんと管理し、税法を遵守することができます。ニュージーランドでは、請求書は事業運営において不可欠な役割を果たしており、詳細が正しく記載されていないと、支払いが遅れたり、税務上の問題が発生したりする可能性があります。適切な構成の請求書を発行し、支払い条件を適切に定義すると、非常に大きな効果があります。

以下では、ニュージーランドの請求書に記載すべき情報、タックスインボイスの発行タイミング、会社に合った支払い条件の設定方法、クライアントが期限内に支払わない場合の対処方法について解説します。

この記事の内容

  • ニュージーランドの請求書とは
  • ニュージーランドの有効な請求書に記載すべき情報
  • ニュージーランドでタックスインボイスが必要になる場合
  • Stripe が請求書発行に関してニュージーランドの事業者に提供するサポート

ニュージーランドの請求書とは

請求書は、企業と顧客の間の売上を記録する財務書類です。ニュージーランドでは、請求書は販売内容、購入者、未払い金額を追跡するものです。また、キャッシュフローの管理、きちんとした記録の維持、税法の遵守にも役立ちます。

請求書は、所得税と物品サービス税 (GST) が適用される場合は、販売者のために徴収したそれらの税金を表すとともに、顧客に対して支払われた経費と GST の証明にもなります。税務コンプライアンスだけでなく、請求書は支払いの責任を負う人を整理して追跡し、不審請求の申し立ての防止に役立つ証跡となります。

適切な構成の請求書を発行すると、未払い金額を追跡し、期日と期待事項を設定することで支払い遅延を防げるため、支払いを管理しやすくなります。正確な請求書があると、納税シーズンになったときに、所得を正しく報告し、必要に応じて GST の還付を請求できます。

ニュージーランドの有効な請求書に記載すべき情報

ニュージーランドで有効と認められる請求書は、構造化されていて分かりやすく、法令に準拠したものでなくてはなりません。1 回限りのプロジェクトの請求書を発行する場合でも、継続請求を管理する場合でも、各請求書に次の詳細情報を含める必要があります。

事業情報

  • ビジネス名 (または商号)

  • 住所と連絡先情報 (メールアドレスまたは電話番号)

  • GST 番号 (GST 登録している場合)

顧客情報

  • 顧客名

  • 請求書が 1,000 ニュージーランドドル (NZD) 以上の場合は、顧客の住所

  • 大企業宛てに請求書を発行する場合は、具体的な部署名または担当者名

請求書情報

  • 一意の請求書番号 (INV1001、INV1002 など)

  • 請求日

  • 提供した各商品またはサービス

  • 数量、単価、合計 (「ウィジェット A、10 個、各 50 NZD」、または「コンサルティング、5 時間、120 NZD/時間」など)

  • シリアル番号や参照コードなど、購入に関連するその他の詳細

価格情報

合計額の表示方法は、会社の GST の状況によって異なります。GST に登録していない場合は、次の情報を記載します。

  • 合計金額

  • GST が含まれていないことを示す声明文

GST に登録している場合は、次の情報を記載する必要があります。

  • GST 適用前の小計

  • GST 込みの合計金額

  • 売上が 1,000 NZD 以上の場合は、GST の金額を別途記載

  • 請求書が「タックスインボイス」であることを示すラベル

支払い条件と手順

  • 支払い期日 (「即時払い」または「7 日以内の支払い」など)

  • 支払い方法 (銀行振込、クレジットカードオプション、Stripe の決済用リンクなど)

  • 延滞料や早期支払い割引

  • 一部支払いまたは着手金が必要な場合は、未払い残高

ニュージーランドでタックスインボイスが必要になる場合

ビジネスが GST に登録している場合、タックスインボイスはビジネスに不可欠な要素であり、内国歳入庁 (IRD) によって義務付けられています。しかし、販売のたびに必ずタックスインボイスが必要なわけではなく、ルールは取引規模や販売先によって異なります。

通常の請求書とタックスインボイスの比較

ビジネスが GST に登録していない場合、タックスインボイスは適用されず、請求書には合計請求額が表示されます。GST に登録している場合は次のようになります。

  • 売上が 50 NZD を超える場合はタックスインボイスが必要です。購入額が 200 NZD の場合は、28 日以内にタックスインボイスを発行する必要があるという追加要件があります。

  • 売上が (GST を除いて) 50 NZD 以下の場合、正式なタックスインボイスは不要ですが、企業によってはタックスインボイスを用意するのがベストプラクティスです。タックスインボイスを用意しない企業も、購入商品の費用と GST が記載された標準の領収書は提供します。

タックスインボイスの要素

タックスインボイスは、通常の請求書に、IRD によって義務付けられている詳細情報が追記されたものです。請求書発行業務を正しく行っていれば、これらの詳細情報のほとんどはすでに記載しているはずです。違いとしては、請求書にこれらの要素が記載されていない場合、顧客は GST の還付を請求できず、それが問題になる可能性があることです。そのため、特に大規模な購入の場合は、企業からタックスインボイスを要望される傾向があります。タックスインボイスと見なされるには、次の情報を記載する必要があります。

  • 「tax invoice (タックスインボイス)」という言葉

  • 事業の詳細情報と GST 番号

  • 請求日

  • 顧客の名前と住所 (売上が 1,000 NZD 以上の場合)

  • 商品またはサービスの明確な説明

  • GST の計算 (売上が 1,000 NZD 以上の場合)

  • 通貨換算レート (外貨建て請求書の場合)

Stripe が請求書発行に関してニュージーランドの事業者に提供するサポート

請求書を発行する目的は、最小限の手間で期日どおりに支払いを受けられるようにすることです。Stripe Invoicing は、請求書発行処理と支払い回収、税務コンプライアンス、自動化の機能を連携させて、ニュージーランドの企業に代わってこのプロセスを処理します。ここでは、Stripe を活用すると請求書発行業務がどのように効率化されるのかご紹介します。

請求書を作成する

Stripe を活用すると、Stripe ダッシュボードまたはアプリケーション・プログラミング・インターフェイス (API) から請求書を生成できるため、請求書作成ソフトウェアを別途用意する必要はありません。PDF を手動で作成するのではなく、Stripe のテンプレートを利用して請求書をメールで送信することで、顧客は「この請求書を支払う」ボタンからすぐに支払うことができます。請求書の採番、支払い期日、該当する場合は GST の計算も、Stripe が自動的に処理します。

支払いを受け付ける

一般に、顧客ができるだけ簡単に支払える仕組みにすると、早く支払いを受けることができます。Stripe 経由で請求書を送信すると、次のような複数の支払いオプションを使ってオンラインですぐに支払えるようになります。

  • クレジットカードまたはデビットカード

  • 銀行振込

  • Apple Pay、Google Pay、またはその他のデジタルウォレット

支払いのフォローアップをする

期日を過ぎた請求書を追跡するのは時間がかかります。Stripe は次の仕組みで支援します。

  • 期日の前後に支払いリマインダーを自動送信する

  • 継続請求書 (サブスクリプションなど) の失敗した支払いを再試行する

  • 請求書のステータスをリアルタイムで追跡し、請求書が発行された日時、顧客が支払った日時、請求書の支払いが遅れているかどうかを確認できるようにする

継続請求を処理する

継続的に請求書を発行する企業 (サブスクリプションサービス、リテーナー契約、継続的な契約など) は、Stripe の自動化された継続請求書機能を活用するとメリットが得られます。この機能は、予測可能なキャッシュフローが必要な SaaS (サービスとしてのソフトウェア) ビジネス、コンサルタント、サービスプロバイダーにとって特に役立ちます。継続請求書を設定すると、Stripe が次の処理を行います。

  • 請求書をスケジュールどおりに送信する

  • 必要に応じて、比例配分された金額を調整する

  • 保存された決済手段に自動請求できる

GST に関する法令を遵守する

Stripe はニュージーランドの税務要件を満たす請求書になるように支援します。GST 番号を請求書に自動的に追加し、Stripe Tax で各取引の GST を計算します。Stripe には、IRD 規則に準拠するために役立つ追加機能が搭載されています。たとえば、貴社や貴社の顧客の GST 番号が保存されている場合、請求書には自動的に「Tax invoice (タックスインボイス)」というラベルが付けられます。

請求書をリアルタイムで追跡する

Stripe ダッシュボードで、各請求書のステータスを追跡できます。請求書に対して支払いが行われると、Stripe はステータスを自動的に更新し、確認領収書を送信できます。Stripe は Xero や QuickBooks などの会計ソフトウェアと連携しているため、手作業によるデータ入力が減り、照合がシンプルになります。

多通貨や国外宛ての請求書発行機能を活用する

国外にクライアントがいる場合、Stripe を利用するとクロスボーダー決済がシンプルになります。

  • Stripe は多通貨で請求書を発行し、顧客には現地通貨で金額が表示されます。

  • Stripe が支払い金額を換算し、売上を NZD または別の選択した通貨で入金します。

  • Stripe は Alipay、WeChat Pay、GrabPay などの地域固有の決済手段に対応しています。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
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わずか数分で請求書を作成して顧客に送信することができます。コードを作成する必要はありません。

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Stripe Invoicing を使用して、1 回限りの支払いの請求書を作成し、管理します。