請求書は、あらゆるビジネス活動で重要な役割を果たしています。二者間の取引を記録し、不審請求の申し立てや監査の会計上の証拠として機能します。請求書が法令に準拠するためには、番号付けなどの特定の基準を満たす必要があります。
しかし、請求書の番号付けはどのように行うべきでしょうか?そしてその要件とは?本記事ではフランスの請求書番号に関するよくある質問を取り上げ、解説していきます。
この記事の内容
- 請求書番号とは?
- 請求書に番号を付けるべき理由
- 適用される規制
- 請求書の番号付け方法
- プロフォーマインボイス、着手金請求書、クレジットノートの番号付け
- 以前発行した請求書番号の変更方法
- 請求関連規制の違反に対する罰則
請求書番号とは?
請求書番号は、法的形態に関係なく、企業が発行するすべての請求書に割り当てられる一意の識別子です。この番号は、フランスでは請求書の記載必須項目となっています。法的要件を遵守するために、請求書番号は時系列に沿って発行しなければなりません。
請求書に番号を付けるべき理由
企業は、請求書に番号を割り当てることでいくつかのメリットを得られます。時系列での番号付け:
時系列に沿って発行することで企業が請求書を整理して識別できるため、請求書の管理と追跡がより簡単になります
請求書の会計処理が改善します
混乱や請求エラーのリスクが軽減します
法的要件に準拠しなかった場合に生じる可能性のある罰金を回避するのに役立ちます
請求書番号は、税務当局の視点から見ても、請求書のコンプライアンスを検証し、不正利用により効果的に対処できるようになるため有用です。
適用される規制
請求書の番号付けは、フランス商法および一般税法 (CGI) の規制を受けます。CGI 第 242 条 A 項は、すべての請求書に一意の番号を割り当てることを求めています。番号は、途切れのない連続した時系列で発行する必要があります。シーケンス内で番号を繰り返したり省略したりすることはできません。
複数ページの請求書の場合、一意の請求書番号を請求書の各ページに記載する必要があります。請求書番号は明確に表示する必要がありますが、記載位置の指定に関する規則はありません。
最後に、請求書番号は請求書の発行時に記載しなければなりません。請求書の発行後に番号を後付けすることはできません。
請求書の番号付け方法
事業主は、会社に適した請求書の番号付けシステムを選択できます。番号には、期間を参照するプレフィックスを追加したり、文字を含めたりすることも可能です。たとえば、次のような形式で発行することができます。
年-番号
年-月-番号
文字-番号
請求書番号の先頭は任意の数字にすることができます。ゼロから始める必要はありません。番号付き請求書の番号例を下記にいくつかご紹介します。
連番:請求書 #03、#04、#05 など
年度を参照するプレフィックスが付いた連番:請求書 #2025-03、#2025-04、#2025-05 など
年度と月を参照するプレフィックスが付いた連番:請求書 #2025-03-03、#2025-03-04、#2025-03-05 など
異なる番号付け規則
企業が複数の場所で請求書を発行している場合 (例: オンラインストアと実店舗、または複数の実店舗)、場所ごとに異なる番号付け規則を設定できます。また、顧客タイプ (個人か企業かなど) や請求形式 (紙か電子かなど) を区別する番号を使用することもできます。
たとえば、パリとリヨンに支社がある企業では、パリで発行された請求書には番号の先頭に「PAR」、リヨンで発行された請求書には「LYN」の文字を使用して発行元を区別させることが可能です。
パリ:請求書 #PAR-03、#PAR-04、#PAR-05 など
リヨン:請求書 #LYN-05、#LYN-06、#LYN-07 など
番号付与システムは年度途中で変更することもできますが、税務当局とのトラブルを避けるために、会計年度末まで待つのが賢明です。
プロフォーマインボイス、着手金請求書、クレジットノートの番号付け
プロフォーマインボイスは暫定の請求書であるため、番号は必要ありません。ただし、必要に応じて番号を付けることは可能です。番号付けする場合は、通常の請求書とは異なる番号を使用するように気を付けなければなりません。
一方、着手金請求書は法律上、商業上、会計上の意義を持つことから、実際の請求書と見なされます。これらの番号は、標準の請求書に適用される通常の番号付け規則に従う必要があります。
クレジットノートは、通常の請求書の番号付け規則を適用することも、独自の番号付け規則を適用することもできます。
以前発行した請求書番号の変更方法
すべての取引を適切に記録する目的から、税務当局は発行後の請求書の削除や編集を許可していません。以前に発行された請求書の番号を修正するには、クレジットノートを作成する必要があります。この代替手段により、間違った番号の請求書をキャンセルして、新しい番号を発行することができます。新しい請求書には、時系列に沿って最新の番号を割り当てる必要があります。
請求関連規制の違反に対する罰則
請求処理に関する規制を遵守しない企業は、情報の誤記または欠落ごとに €15 の罰金を科せられる可能性があります。ただし、罰金の合計額は請求書金額の 25% が上限となります。詳しくは、違反請求書に対する罰則をご覧ください。
Stripe Invoicing などの高度な請求ツールは、規制に準拠した請求書の自動作成、支払いの迅速化、収益追跡の改善といったパフォーマンスを発揮して、請求エラーや罰金を回避する手助けをします。おまけに、コーディングの必要もありません。
この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。