個人や法人が EC サイトを構築し、ネットショップ事業を展開する際、「Wix (ウィックス)」 のようなサイト作成ツールが必要になります。Wix には ブログやサブスクを含むネットショップのほか、オンライン講座の作成に求められるさまざまな機能が備わっているため、初めての方でも簡単にサイト運営を開始することができます。
なお、Wix で構築したネットショップで商品やサービスを購入してもらうには、決済機能の導入が欠かせません。これにより、サイトユーザーのニーズに見合ったオンライン決済が提供できれば、EC サイトの満足度アップが期待できるでしょう。
本記事では Wix とは何か、Wix を用いたネットショップにおいて決済を設定するにはどうすればよいか、また、日本でこれらから EC 事業を始めたい場合に、どのような支払い方法が推奨されているかについて解説します。
目次
- Wix とは
- Wix Payments とは
- Wix を用いたネットショップでの決済設定方法
- Wix への導入を検討すべき支払い方法
- Wix の決済機能についてよくある質問
- Stripe Checkout でできること
Wix とは?
Wix とは、プログラミングの知識がなくてもノーコードで簡単にサイトを作成できる、クラウド型の CMS (コンテンツマネジメントシステム) サービスです。今日の日本では 400 万人を超えるユーザーが Wix を利用していますが、日本を含む世界各地のユーザー数は 2.78 億人以上にものぼります。
Wix にはさまざまな機能が搭載されているため、これらを必要に応じて活用すれば、ハイクオリティなサイトを効率的に構築することができます。また、上述した通り利用方法は簡単で、ドラッグ & ドロップといった直感的な操作によるサイト作成が可能です。
たとえば、Wix には以下のようなサイト作成・運用に関わる、便利なアシスト機能が豊富に備わっています。そのため、EC 事業における DX (デジタルトランスフォーメーション) の推進にも適しており、事業規模や業種に関係なく自社オンラインショップを成功に導くことが期待できます。Wix は、以下の点でユーザーを支援できます:
- ドメインの取得
- ホームページ作成
- サイト管理
- 集客
近年、日本の多くの企業は、人口減少やコスト高騰により労働力不足などの課題に直面しています。小売業の DXは、今後の事業存続の鍵となると考えられており、Wix はDXの取り組みを支援・推進しているため、日本の小売業者の課題解決を目指す企業にとって有用なツールとなっています。
Wix Payments とは
「Wix Payments」とは Wix 独自のオンライン決済機能で、Wix で作成したサイト上で注文や支払いの受付を行える決済代行サービスとなります。また、注文や支払いの管理だけでなく、決済代行サービスの一環として、返金やチャージバックなどの一元管理も可能です。
Wix Payments では以下の決済手段による支払いを受け付けています (居住する地域によって一部異なります)。
- クレジットカード
- Apple Pay
- Google Pay
- PayPal
- Affirm
- Afterpay
- Klarna
- オンライン銀行振込
- iDEAL
- Tap to Pay
また、Wix Payments は PCI に準拠し、AI を活用した不正防止システムなどの安全対策を徹底しているほか、24 時間体制のカスタマーサポートも提供されているため、海外の EC ビジネスにおいて広く利用されています。
ただし、現在の日本では Wix Payments を利用することができないため、次に紹介する設定方法に沿ってオンライン決済の実装作業を進める必要があります。
Wix を用いたネットショップでの決済設定方法
前述したように、Wix Payments は日本でのサービス提供が行われていませんが、その他の決済代行サービスを利用すれば、Wix Payments と同等の利便性に優れた機能を自社のネットショップに活かすことができるでしょう。
なお、Wix を利用する際に必要となるのは、メールアドレスのみとなります。設定の手順としては、まずメールアドレスでアカウントを開設したのち、EC サイトを構築します。構築後、Wix 内のダッシュボードにある「設定」から「決済方法」を選択し、必要な決済サービスに接続すると利用が可能になります。
たとえば、決済代行サービスの 1 つ、Stripe を決済方法として設定する場合、Wix の EC サイトを Stripe に接続することで、クレジットカード決済といった必要な支払い方法を有効化でき、顧客からの代金の支払いを受け付けることができるようになります。(注: Stripe への接続には、Wix とは別に Stripe のアカウントを作成する必要があります。)
Wix への導入を検討すべき支払い方法
ここでは、総務省の資料を参考にして Wix で作成した EC サイトへの導入が推奨される支払い方法について解説します。
同資料の「インターネットを使って商品を購入する際の決済手段 (2023 年)」によると、EC 決済としてよく使われている支払い方法は以下となっています。
- クレジットカード決済: 76.7%
- 電子マネー決済: 38.5%
- コンビニ決済: 34.7%
- 銀行・郵便局の窓口・ATM での支払い: 23%
- インターネットバンキング: 21.9%
- 代引き (代金引換): 17.8%
上記の利用率を見てみると、クレジットカード決済を筆頭に、電子マネー決済 (QR コード決済を含む)、コンビニ決済が 3 割を超えており、EC 市場において特に需要が高いことがわかります。そのため、これら 3 つの支払い方法についてはまず先に導入を検討すべきといっても過言ではないでしょう。
ただし、自社 EC サイトで販売する商品や顧客層によっては、銀行振込などが好まれるケースもあります。よって、決済手段を導入する際は、ターゲット層の決済ニーズを見据えたうえ、慎重に選定することが大切といえます。たとえば、口座さえあれば誰でも利用できる銀行決済を導入した場合、クレジットカードを持たない方やシニア世代への効果的アプローチが見込めます。
Wix の決済機能についてよくある質問
サイト運用の手軽さと利便性の高さから、初めてのネットショップ開設にも人気の高い Wix。ここでは、ショップ運営の要となる決済まわりの質問について回答します。
Wix は決済代行サービスと提携していますか?
Wix は Stripe をはじめとする複数の決済代行サービスと連携しています。Wix 独自の決済代行サービス、Wix Payments は日本で利用できないため、決済手段を導入する際には、Stripe などの外部の決済代行サービスと連携する必要があります。また、これらの決済代行サービスでは、取り扱う支払い方法が異なるため、自社の EC 事業において必要な支払い方法に対応している決済代行サービスを選ぶことが大切です。
Wix でクレジットカード決済は導入できますか?
Wix へのクレジットカード決済の導入はもちろん可能です。本記事内でも解説したように、クレジットカード決済は日本国内において最もポピュラーな支払い方法でもあるため、優先的に導入しておくのが賢明といえるでしょう。Wix でクレジットカード決済を実装するには、上述した外部の決済代行サービスと連携することで、Visa や Mastercard、JCB、American Express などのさまざまなクレジットカード決済が利用できるようになります。
Wix の決済手数料はいくらですか?
基本的に Wix で作成した EC サイトでは、Wix 本体に対する決済手数料はかかりません (Wix の利用については無料プランにはじまり、各種機能によって月額利用料金が発生するプランもあります)。
ただし、連携する決済代行サービスには、取引の発生ごとに相応の決済手数料がかかります。たとえば、クレジットカード決済の導入に際して Stripe を利用した場合には、Stripe にて定められた比率の決済手数料が取引ごとに発生します。このように決済手数料については、利用する決済代行サービスおよび支払い方法ごとに異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
Stripe Checkout でできること
Stripe Checkout は、ウェブサイトやアプリで簡単に決済を開始できる完全カスタマイズ可能な事前構築済みの決済フォームです。
Checkout の特徴
- 購入完了率の向上: Checkout の決済フォームはモバイル向けに最適化され、ワンクリックで完了する決済フローが構築されています。顧客は支払い情報を簡単に入力し、再利用できます。
- 開発時間を短縮: Checkout を自社サイトに直接組み込むか、顧客を Stripe のオンライン決済ページへ誘導します。数行のコードで実行可能です。
- セキュリティの向上: Checkout が機密性の高いクレジットカードデータを処理し、PCI 準拠を効率化します。
- グローバルに拡大: Adaptive Pricing で 100 以上の通貨および 30 以上の言語に対応し、各地域に合った決済フォームを提示。購入完了率を向上させる決済手段を動的に表示します。
- 高度な機能: サブスクリプションのための Billing、不正利用防止のための Radar など、他の Stripe プロダクトと Checkout を連携できます。
- 柔軟な管理: 決済手段の保存や購入後のアクション設定など、決済体験を完全にカスタマイズできます。
Checkout を活用した決済フローの最適化について、詳しくはこちらをご覧ください。今すぐ開始する場合はこちら。
この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。