サブスクとは?仕組みやメリット、日本での例をわかりやすく解説

Billing
Billing

Stripe Billing は、シンプルな継続支払いから使用量に基づく請求、商談による契約まで、請求書の発行や顧客の管理を簡単に実現します。

もっと知る 
  1. はじめに
  2. サブスク (サブスクリプション) とは?
  3. サブスクリプション型ビジネスの具体例
    1. 動画配信
    2. 音楽配信
    3. 電子書籍
    4. ゲーム
    5. クラウド
    6. 習い事
    7. 食品・飲料
    8. 家具・家電
  4. サブスクの市場規模
    1. 動画サブスク市場の今後の予想
  5. サブスクリプションと類似したビジネスモデル
    1. レンタル
    2. リース
    3. リカーリング
  6. 企業・事業者側のサブスクのメリット
    1. 安定した収益を得られる
    2. 利用者のデータを蓄積できる
    3. ニーズと市場トレンドがある
  7. 利用者側のサブスクのメリット
    1. コストパフォーマンスが良い
    2. 定額制のため管理しやすい
    3. 簡単に登録・解約できる
  8. 企業・事業者側のサブスクのデメリット
    1. 収益が安定するまでに時間がかかる
    2. 商品やサービスを更新する必要がある
    3. 導入までのコストがかかる
  9. 利用者側のサブスクのデメリット
    1. 利用しなくても費用は発生する
    2. 必要ないサービスが含まれることがある
    3. 料金が急に変更になる場合がある
  10. サブスクの主な支払い方法
    1. クレジットカード決済
    2. キャリア決済
    3. ID 決済手段
  11. サブスク決済業務の効率化

サブスクは、 サブスクリプションの略語で、英語の 「subscription」に由来し、「定額制」や「定期購読」を意味します。日本におけるサブスクとは、簡単に言うと、定額制や月額制で商品やサービスを利用できるビジネスモデルのことになります。

本記事では、サブスクの仕組みやメリット・デメリットを具体例とともにわかりやすく解説します。

目次

  • サブスク (サブスクリプション) とは?
  • サブスクリプション型ビジネスの具体例
  • サブスクの市場規模
  • サブスクリプションと類似したビジネスモデル
  • 企業・事業者側のサブスクのメリット
  • 利用者側のサブスクのメリット
  • 企業・事業者側のサブスクのデメリット
  • 利用者側のサブスクのデメリット
  • サブスクの主な支払い方法
  • サブスク決済業務の効率化

サブスク (サブスクリプション) とは?

サブスクとは、定額料金で一定期間、商品やサービスを自由に利用できるビジネスモデルのことです。使用量や頻度に関わらず同じ請求金額になります。使えば使うほどお得になることから、利用頻度が高い顧客にとってはメリットの高い仕組みと言えます。

サブスクリプションの意味が明確になったところで、代表的なサブスクリプションサービスを簡潔にご紹介いたします。元来、デジタルコンテンツとの相性が良いサブスク型のビジネスモデルは、動画や音楽のストリーミングサービスが私たちの身近なところでもよく見られるようになりました。現在では、食品、車、家具、家電など幅広い分野で展開されています。

サブスクリプション型ビジネスの具体例

動画配信

映画、ドラマ、アニメ、スポーツ、バラエティ番組などが見放題の動画配信サービスは、コロナ禍の頃から急速に普及し、現在では多くのユーザーが利用しています。コンテンツをスマートフォンやタブレットからいつでも視聴できる利便性が最大の魅力と言えます。Amazon プライム、hulu、U-NEXT、DAZN など、すでに多くの企業が参入しているため、競争はかなり激しい分野であると言えるでしょう。

音楽配信

音楽サブスクは、定額制で音楽が聴き放題のサービスです。YouTube Music、Apple Music、Spotify、Amazon Musicなど多くの選択肢があります。定額料金や曲数だけでなく、曲の探しやすさなども選ぶポイントとなります。

電子書籍

楽天マガジンや dマガジンなどは、月額料金を支払うことで、本や漫画が読み放題になるサブスクリプションサービスです。スマホやタブレットで手軽に読めるというメリットがあります。

ゲーム

Nintendo Switch Online や、Xbox Game Pass などの定額料金を払うと、対象のゲームを自由にプレイできるゲームのサブスクリプションサービスは、年間を通して様々なゲームを楽しみたい人に向いています。

クラウド

オンライン上でファイルやデータを保存できるクラウドのサブスクリプションサービスは、インターネット環境があれば、違うデバイスからアクセスすることが可能です。また、多くの人とファイルやデータを共有できるため、会社で同じプロジェクトを複数で行う場合にも非常に利便性の高いサービスと言えます。代表的なものに、Google Workspace、iCoud、One Drive などがあります。

習い事

習い事もサブスク化が進んでおり、オンライン上で様々な分野のレッスンを受けることが可能です。イラスト、編み物、ネイル、プログラミングなど、趣味の範囲からビジネススキルをつけたい方向けの本格的な習い事まで幅広く提供されています。

食品・飲料

肉、野菜、魚などの食材、コーヒーなどの飲料、スイーツ、お弁当などが定期的に届けられる食品のサブスクリプションは、買い物に行く手間が省けるため、仕事や育児で忙しい家庭に親和性の高いサービスのひとつです。

車のサブスクは月額料金で車を借りられるサービスで、従来からあるカーリースと類似したビジネスモデルになります。ただし、借りられる車の種類、契約期間、保険の内容等には違いがあるため注意が必要です。

家具・家電

家具や家電のサブスクは、短期間の滞在にはとても便利なサービスです。または自宅に家具が合うかどうかまず少しだけ試して、気に入ったら買い取るという使い方もできます。

サブスクの市場規模

動画サブスク市場の今後の予想

サブスクの市場規模データの中で、動画サブスクのデータをピックアップしてご紹介します。

データ、デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partners 株式会社によると、2023 年の動画配信 (VOD) サービス全体 (「定額制動画配信 (SVOD) 」「レンタル型動画配信 (TVOD) 」「動画配信販売 (EST) 」の合計) の国内市場規模は、前年比 8.2% 増の 5,740 億円と推計され、前年比 8.2% 増となっています。日本における動画配信市場は今後も緩やかに拡大していくと予想されており、2028 年は 7,371 億円に達する見込みです。

サブスクリプションと類似したビジネスモデル

中には、サブスクと何が違うのか判断に迷う同じような形式のビジネスが存在します。どのようなものがあるか簡単にご紹介いたします。

レンタル

サブスクの他にも商品を購入せずに借りて利用するタイプのビジネスモデルにレンタルがあります。サブスクとレンタルの主な違いは、サブスクが継続してサービスを受けられる形式であることに対して、レンタルは比較的短期間の契約の場合が多く、返却期日までにレンタルした商品は返さなければなりません。

リース

リースも定額制であり、特に車のサブスクなどは、リースと非常に類似したサービスになります。一般的には、リースはサブスクと違い、途中で自由に解約することが難しいサービスの形態になります。

リカーリング

リカーリングも継続的に商品やサービスを提供するという点では、サブスクと同じモデルのように感じますが、一般的に、サブスクリプションは定額制、リカーリングは使用した分だけ支払いが生じる従量課金制と区別される傾向にあります。リカーリングは、コピー機本体の他にセットで契約となる使用した分だけ料金が発生するトナーやコピー用紙などの消耗品、もしくは、ガス、水道、電気などの公共料金をイメージするとわかりやすいでしょう。

サブスクリプションもリカーリングも、今注目のストックビジネスに分類されます。

企業・事業者側のサブスクのメリット

サブスクリプション型のビジネスは、事業者側にとって様々なメリットがあるため、多くの企業がサブスク型への移行を考えています。具体的にどのようなメリットがあるか見ていきましょう。

安定した収益を得られる

事業者にとってのサブスクリプションサービスの大きなメリットは、継続的に収益を見込めることです。売り切り型のビジネスモデルの場合、季節的なイベントなどに大きく左右されるため、毎月売上が変動し不安定になりがちです。その点、サブスクリプションサービスは、売上も予測しやすいことから、ビジネスの拡大や新しい商品の開発に力を入れることができ、在庫管理や従業員の確保などもしやすくなります。

利用者のデータを蓄積できる

顧客が何を望んでいるかを把握することは、事業の拡大につながります。サブスクリプション方式は長期に渡る顧客データを蓄積することができ、都度、トレンドを分析することができます。顧客満足度の向上や、売れ筋商品の見極めや開発に力を入れることで、リテンション率を高めることができます。

ニーズと市場トレンドがある

サブスクリプションの日本における市場規模は、年々多様化し、今後も拡大が見込まれています。ただし、新しくサブスクリプション型のビジネスモデルの導入を検討する事業者も増加する傾向にあり、今後、さらに競争が激しくなることが予想されます。柔軟な料金設定、サービスの質の向上など、競合他社との差別化を図る戦略が必要になってくるでしょう。

利用者側のサブスクのメリット

サブスクリプション型のビジネスを導入するにあたり、利用者にとってのメリットを把握する事は、顧客の満足度を高め、継続して利用してもらうために必要不可欠です。何を求められているかの基本を押さえるようにしましょう。

コストパフォーマンスが良い

サブスクリプションサービスの大きなメリットのひとつに、利用コストを抑えられることがあります。たとえば、動画配信などは、一定額を支払うことで、好きなだけ動画を視聴することができます。また、無料トライアルなど、初回時の割引を提供している場合は、初期費用も抑えることができます。コストパフォーマンスが良いことは、サブスクリプションを登録するかどうかの大きな要因であると言えます。

定額制のため管理しやすい

サブスクリプションサービスは定額制のため、あらかじめどれくらいの支出になるか把握でき、家計管理がしやすくなります。

簡単に登録・解約できる

サブスクリプションサービスは、登録も簡単ですぐにサービスを開始できることはもちろんですが、解約も比較的簡単にできます。ただし、事業者の定める方法で解約する必要がありますので、契約前の利用規約の確認は必須です。

企業・事業者側のサブスクのデメリット

反対に、サブスクリプションビジネスを導入する上でのデメリットを事業者側から見てみましょう。メリットばかりに目が行きがちですが、いくつか注意するべき点もありますので、導入時に慌てないためにも理解しておきましょう。

収益が安定するまでに時間がかかる

サブスクリプション型のビジネスモデルは、始めは登録者数が少なく、収益が上がるまでには時間がかかります。新規ユーザーの獲得に力を入れる必要があるため、開始時は十分な資金を調達しておく必要があります。

商品やサービスを更新する必要がある

たくさんの登録者がいても、商品やサービスに不満があれば、顧客は離れていってしまいます。リテンション率を高めるために、自社の商品やサービスを随時見直して改善するなど、解約されない努力が必要になります。

導入までのコストがかかる

新規でサブスクリプションサービスを導入する際には、商品やサービスの開発、広告費、システムの導入など、様々な初期費用が発生します。

利用者側のサブスクのデメリット

続いて利用者側のデメリットもご紹介します。ユーザー側からの視点で何を気にしているかを理解することで、解約率を下げることができるかもしれません。

利用しなくても費用は発生する

サブスクリプションサービスは、定額制で継続して使用することを前提としているため、解約しない限りは、定期的に料金がかかることに注意が必要です。たとえば、動画配信サービスは手頃な月額料金で豊富なコンテンツを楽しめるため、つい複数のサービスを契約してしまいがちです。契約はしたものの、実は使っていなかったといったケースはよく見られるため、本当に必要なサブスクリプションサービスかどうかの見直しを定期的に行うのがよいでしょう。

必要ないサービスが含まれることがある

サブスクリプションサービスに関心のない商品やサービスが含まれることは、ビジネスモデルの形態から仕方のないことだとは思いますが、サブスクの料金設定が自分に見合ったものかどうか確認することは大切です。たとえば、ゲームのサブスクリプション契約後に、自分の好みにあったゲームがほとんど提供されないことが分かった時は、自分の好きなゲームの買い切りを検討した方が良いかも知れません。

料金が急に変更になる場合がある

サブスクリプション登録した時の値段が永久に続くわけではありません。トライアル価格が終了した後で、価格が上昇することはよくあることです。また、物価の上昇とともにサブスクリプションも徐々に値上がりすることは避けられないとも言えます。

サブスクの主な支払い方法

サブスクリプションサービスには決済サービスの導入は不可欠です。ここではよく利用されているサブスクの支払い方法をご紹介します。

クレジットカード決済

サブスクリプション型のビジネスモデルになくてはならない決済方法です。ユーザーはあらかじめクレジットカード情報を登録します。 事業者は支払い期限に自動的に請求が行われるように設定します。

キャリア決済

ソフトバンクや NTTドコモ、au などの通信事業者が提供しているサービスで、サブスクやオンラインショッピングなどの料金を、毎月、通信料金と合わせて一括で支払える仕組みになっています。キャリア決済は、クレジットカードを持っていなくても後払いが可能なため、学生でも利用しやすい支払い方法と言えるでしょう。

ID 決済手段

Amazon Pay、Pay Pay、楽天ペイ、LINE Pay など、事前に登録した外部サービスのユーザー IDとパスワードを用いて決済する方法です。ID 決済を利用すれば、クレジットカード情報や基本情報を入力する手間が省けます。ただし、サブスクへの支払いには ID 決済を使用できない場合も多いため注意が必要です。

サブスク決済業務の効率化

サブスクリプション型のビジネスモデルを始めるに当たって、どの決済サービスを導入するか迷っている事業者様は、グローバルに対応できる Stripe をご検討ください。

Stripe Billing には、定期的な請求にも柔軟に対応することができるサブスクリプションに特化した決済機能が備わっています。たとえば、サブスクリプションの初回と 2 回目以降で異なる金額を請求したり、月額請求と毎年発生する年会費を合わせて徴収することもできます。

ビジネスの形態に合わせたサブスクリプションの料金プランが簡単に作れる Stripe Billing をぜひお試しください。サブスクリプションの決済業務の効率化を実感することができるでしょう。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

今すぐ始めましょう

アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
Billing

Billing

新規事業や新製品の収益化と、継続的な決済の受け付けをサポートします。

Billing のドキュメント

サブスクリプションの作成と管理、使用量の追跡、請求書の発行を行います。