Tap to Pay: 概要および顧客と事業者にとってのメリット

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成長中のスタートアップからグローバル企業まで、あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、オンライン決済、対面支払いなど、世界中のあらゆる場所で決済を受け付けます。

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  1. はじめに
  2. Tap to Pay とは
  3. Tap to Pay の仕組み
  4. 非接触型決済の種類
  5. Tap to Pay は安全か
  6. 顧客からの Tap to Pay を受け付ける方法
  7. Tap to Pay を決済手段として受け付けるメリット
    1. スピードと利便性
    2. 信頼性と永続性
    3. 消費者需要の高さ
    4. 従業員と顧客の衛生向上
    5. 追加コストがほとんどまたは一切生じない

顧客に好まれる決済手段について、最近の大きな変化は非接触型の Tap to Pay です。消費者が真っ先に選択する決済手段となっており、小売業者にも大きなメリットをもたらします。Tap to Pay に対応すると、従来の決済手段と比較して処理できる取引が増加する一方で、所要時間は短縮され、取引高は増加し、顧客はいっそうスピーディーに購入を完了できます。すでに、アメリカ国民の半数以上は Tap to Pay などの非接触型の決済手段を利用しており、この傾向は世界中で見られます。現時点で 130 億ドル規模に達している非接触型決済産業は、2026 年までにその 4 倍近くまで規模が拡大すると予測されます。非接触型決済に対応するために自社の決済エコシステムを更新しない事業者は、売上の減少に直面しかねません。幸い、貴社の決済環境では Tap to Pay 取引の受け付け体制がすでに整っている可能性が高いです。

ここでは、事業者での導入方法を含め、Tap to Pay について知っておくべき事項を取り上げます。

この記事の内容

  • Tap to Pay とは
  • Tap to Pay の仕組み
  • 非接触型決済の種類
  • Tap to Pay は安全か
  • 顧客から Tap to Pay を受け付ける方法
  • Tap to Pay を決済手段として受け付けるメリット

Tap to Pay とは

Tap to Pay は、特殊なタイプの無線自動識別テクノロジーである短距離無線 (NFC) を利用した POS 端末またはカードリーダーを使って、購入者がワイヤレスで支払うための手段です。あらゆる種類の取引で顧客に好まれる決済手段になりつつあり、競争力のあるテクノロジー主導の決済体験を提供しようとする事業者にとって Tap to Pay の導入は最優先事項です。

Tap to Pay の仕組み

Tap to Pay は、チップ決済カードなどを通じて POS 端末で処理されます。NFC を使用して、購入ごとに一意の安全な使い捨てトークンがカードまたはデバイスから決済端末に送信されます。購入者がカードまたはデバイスで決済端末にタッチしたり、カードまたはデバイスを前後左右に動かしたり、あるいはかざす動作をしたりすると、ワイヤレステクノロジーによって、非接触型決済対応カード、ウェアラブルデバイス、決済手続きに対応したモバイルアプリからの安全な支払いが完了します。

通常、NFC はチップカードリーダーによって使用されるものであるため、チップカードでの支払いを受け付ける環境がすでに整っている場合は、追加作業なしで Tap to Pay にも対応できる可能性があります。

非接触型決済の種類

どの非接触型決済も仕組みは基本的に同様ですが、Tap to Pay の取引を実行するには、以下を含む各種の Tap to Pay 対応デバイスが必要です。

  • NFC 対応のデビットカードとクレジットカード
    支払いカードによっては、NFC テクノロジーが内蔵されていて、Stripe Reader などの対応カードリーダーですぐに利用できるものがあります。NFC 対応のカードを利用する購入者は、モバイルカードリーダーにカードをタッチするか、カードをリーダーの付近で前後左右に動かすか、リーダーにかざすという動作だけで済みます。このタイプの決済は、消費者への新カードの提供が進むなか、徐々に浸透しつつあります。

  • モバイルウォレットまたはデジタルウォレット
    デジタルウォレットは、非接触型の取引に利用されるモバイルデバイスに、利用者のデビットカードやクレジットカードの詳細を保存しておくというアプリテクノロジーです。購入者がモバイルウォレットまたはデジタルウォレットで支払うには、NFC 搭載のクレジットカードやデビットカードの場合と同様に、NFC 対応のリーダーにモバイルデバイスをタッチするか、デバイスをリーダーの付近で前後左右に動かすか、リーダーにかざします。iPhone での Tap to Pay の利用に対応した Apple Pay は、最も普及しているデジタルウォレットです。Google Pay、PayPal、Android Pay、Samsung Pay も広く利用されています。消費者がモバイルやデジタルの Tap to Pay を好むのは、負担が軽くなるためです。スマートフォンさえ持ち歩いていれば、財布を自宅に置いたまま外出できます。

  • ウェアラブルデバイス
    スマートウォッチや、ブレスレット、キーホルダー、指輪などのウェアラブルデバイスの機能は、歩数計や心拍計にとどまりません。非接触型の決済手段としては最新のタイプである (Fitbit や Apple Watch などの) ウェアラブルデバイスは、ランニングに出たり街角の店に立ち寄ったりしたい顧客にとって、スマートフォンや財布をわざわざ持ち歩くことなく、手軽に利用できる最もコンパクトな手段でもあります。

Tap to Pay は安全か

モバイルデバイスによる決済は従来の方法ほど安全ではないという一般的な認識とは裏腹に、Tap to Pay はきわめて安全性が高い決済手段です。その理由は、Tap to Pay を利用する取引の場合、氏名、カード番号、セキュリティコード、有効期限といった機密の個人情報が含まれない形で処理されることにあります。

非接触型の Tap to Pay 方式は、アカウント情報の転送や不正利用が生じやすい磁気ストライプ (マグストライプ) またはチップカードよりもはるかに安全です。

顧客が Tap to Pay を利用する際には、以下を含むさまざまな方法でカード情報と個人情報が保護されます。

  1. 取引ごとに一意の暗号化。
  2. 金融機関またはクレジットカードの情報に代えて、独自の無作為な文字を使用するトークン化。
  3. PIN または Face ID を使用する 2 段階認証。必ずしもすべての Tap to Pay 方式に適用されるわけではありませんが、ほとんどの場合、何らかの形で追加の本人確認を行ってから取引を承認することが義務付けられています。

顧客からの Tap to Pay を受け付ける方法

顧客からの Tap to Pay の受け付けに関して、事業者が担う役割は最小限で済みます。各種の Tap to Pay 方式にも差異はほとんどありません。

  • NFC 対応のデビットカードとクレジットカード
    非接触型であることを示す記号 (4 本の曲線で描かれた虹のようなアイコン) が、顧客のカードと POS 端末に表示されていることを確認してください。顧客は、支払いを求められたらカードで記号にタッチするか、記号から数センチ以内の位置でカードをかざします。

  • モバイルウォレットまたはデジタルウォレット
    顧客がモバイルデバイスで Tap to Pay を有効にして、金融機関と支払いカードの情報をデジタルウォレットアプリに登録すると、カードと同様の NFC テクノロジーが採用されているこの決済手段を利用できる状態になります。事業者の端末にプロンプトが表示されたら、顧客は非接触型であることを示す記号から数センチ以内の位置でデバイスをかざすか、前後左右に動かします。モバイルウォレットまたはデジタルウォレットでは、パスコードまたは顔認識が取引の承認に利用されることが多いため、このプロセスは Tap to Pay カードよりも多少時間がかかる可能性があります。

  • ウェアラブルデバイス
    NFC 対応のウェアラブルデバイスを所有している顧客は、そのデバイスを利用して Tap to Pay で購入できます。デバイスで Tap to Pay を有効にして、金融機関と支払いカードの詳細を入力すると、そのウェアラブルデバイスで支払うための準備は完了です。

カードやデジタルウォレット方式の場合と同様に、支払いを促すプロンプトが端末に表示されたら、顧客は非接触型であることを示す記号から数センチ以内の位置にウェアラブルデバイスを近づけます。

最新のカードリーダーのほとんどは NFC テクノロジーに対応しているため、現時点で対面でのカード支払いを受け付けている場合は、Tap to Pay 取引の決済処理を開始する好機です。事業を開始して間もない場合や、デビットカードまたはクレジットカードの受け付けをまだ一切開始していない場合は、POS のハードウェアと決済処理を導入するため、加盟店サービスプロバイダーで加盟店アカウントを設定する必要があります。Stripe TerminalStripe Reader は、どちらも NFC 対応のデバイスとカードによる非接触型決済の受け付けに必要な機能をすべて備えています。詳細は、顧客からの非接触型決済の受け付けに関する Stripe のガイドをご覧ください

注: Tap to Pay 取引が正常に完了すると、POS 端末にチェックマークまたはライトが表示されるか、ビープ音が鳴ります。

Tap to Pay を決済手段として受け付けるメリット

Tap to Pay を利用した決済を受け付けるべき理由は、不正防止という重要なメリットの他にも多数あります。

スピードと利便性

非接触型決済の処理速度は他の方式の最大 10 倍にも達するため、人気が高まり続けていることや、短期間で従来の決済手段を置き換わりつつあることも不思議ではありません。事業者にとっては、決済フローがスピーディーになることで顧客体験がスムーズになり、回転率も向上します。

信頼性と永続性

スピードと使いやすさの向上に加えて、非接触型の Tap to Pay カードとデジタルウォレットでは、信頼性も他の決済手段と比較して高くなります。具体的には、何回かやり直さないと処理されない場合がある磁気ストライプや EMV チップカードに対して、多くの場合は 1 回で処理されます。磁気ストライプや EMV チップカードには、繰り返しの使用で経年劣化する恐れがある部品も含まれています。Tap to Pay カードでは、デジタルウォレットを利用できるスマートフォンやウェアラブルデバイスと同様に、破損や機械部分の不具合が生じる可能性もありますが、従来のクレジットカードやデビットカードと比較して損耗は大幅に少なくなります。

消費者需要の高さ

消費者向け産業では Tap to Pay の普及が急速に進んでおり、それに合わせて利用者が寄せる期待も高まっています。 機能性に欠ける従来のカードよりも多くの顧客の支持を集めているのは、より新しい Tap to Pay 対応カードです。金融機関が NFC 対応カードの発行を拡大し、事業者がハードウェアのアップグレードによって Tap to Pay 向けに NFC テクノロジーへの対応を進めるにつれ、この傾向は拡大の一途をたどっています。

対面での決済で消費者が求め、導入を期待しているのは非接触型のオプションであり、デジタルウォレット以外に何も持たず自宅を出る消費者の増加につながっています。ある調査によれば、デジタルウォレットを利用している人の 15% は財布を持たずに外出することがしばしばあり、11% は、行き先すべてでデジタルウォレットを利用できることがわかっている場合、財布を自宅に置いたまま出かけることを検討します。規模に関係なく競争力のあるすべての事業者にとって、顧客に Tap to Pay 機能を提供することは新たな標準となっています。実際に、競争力の維持に向けて 65% を超える中小企業が新たなテクノロジーを導入して試し、約 20% が非接触型の決済を事業に採り入れています。

従業員と顧客の衛生向上

Tap to Pay の場合、顧客が販売員にカードを手渡したり、決済端末やキーパッドに触れたりする必要がないことから、病原菌の拡散が低減します。アメリカン・エキスプレスの調査によれば、80% の事業者は非接触型決済によって決済環境の清潔性が向上し、従業員と顧客の安全性が高まると考えています。

追加コストがほとんどまたは一切生じない

非接触型決済にまだ移行していない事業者は、デビットカードやクレジットカードを受け付ける従来の方式と比較して、このオプションは高コストであると捉えている場合があります。Tap to Pay は必ずしも高コストではなく、採用する決済代行業者によってコストが決まります。たとえば、非接触型決済の受け付けについて、Stripe はその他のカード支払いと比較して追加となる手数料を一切請求していません。

iPhone での Tap to Pay に関する Stripe のサポートの状況および今すぐ導入する方法について、詳細はこちらをご覧ください。

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