課題
SeatGeek はチケット価格の予測サービスとして始まりましたが、その後、包括的なチケット販売検索エンジンとして台頭しました。現在、SeatGeek のプラットフォームでファンは大好きなイベントのチケットを簡単に売買でき、チームやリーグ、会場はチケット売り場を効率的に管理できます。主要なチケット販売プラットフォームであると同時に、再販マーケットプレイスでもある SeatGeek では、ファン同士でのチケットの再販も可能です。ファン同士でのチケット再販の人気が高まるにつれ、SeatGeek は、既存のマーケットプレイスと決済処理のアーキテクチャーがビジネスの成長にとって不十分であることに気付きました。
SeatGeek の主な課題は、買い手と売り手の間に生じる決済とフルフィルメントの問題の解決方法が複雑で、柔軟性に欠けることでした。たとえば販売時に割引やプロモーションコードを適用したり、未履行の注文に対して売り手から金額を回収したりするのに、手間のかかるバックオフィス処理が必要でした。既存の決済代行業者は、買い手への割引を処理すると同時に、売り手が販売チケットの希望価格の全額を受け取ることを可能にするソリューションを提供していませんでした。
それとは別に、既存システムでのコンプライアンスのワークフローが原因で、チケットの売り手の SeatGeek アカウント登録プロセスが遅いという問題もありました。特に、売り手は再販チケットを出品する際、銀行口座情報や社会保障番号などの個人情報と財務情報の事前入力に多くの時間を取られていました。これらの要件により、SeatGeek の売り手のアカウント登録フローからの離脱率が高まり、より多くのチケット在庫からの出品と販売の機会が妨げられていました。
これらの制約を念頭に置き、SeatGeek はマーケットプレイスビジネスでの新たな決済パートナーを求めていました。パートナーには、手動プロセスを自動化し、ファンによるチケット再販向けに迅速で直感的なアカウント登録を可能にし、ファンへの割引に対応できる柔軟なソリューションを提供することが求められます。
「売り手のユーザー登録を簡単にし、コンプライアンスのニーズを満たすとともに、マーケットプレイスで買い手から売り手への資金の流れを効率化できる、業界トップクラスのプラットフォームとの提携を望んでいました」と、SeatGeek の決済およびコンプライアンス担当バイスプレジデント、Chris Sanger 氏は述べています。
さらに、特にクレジットカードのオーソリ成功率を向上させ、買い手が利用できる決済手段の幅を広げることで、チケット購入者のオンライン決済処理を最適化することを SeatGeek は目指していました。
ソリューション
2021 年、SeatGeek はマーケットプレイスでの新たな決済代行業者を幅広く検討し、最終的に Stripe を選択しました。「Stripe は優れたサービスを組み合わせて提供しており、当社の拡張に合わせて成長してくれることを確信しました」と、Sanger 氏は述べました。
Stripe Connect は理想的なソリューションであることが証明され、ファンへのサービスを向上させて SeatGeek マーケットプレイスの成長をサポートし、すぐに価値をもたらしました。Connect の柔軟性を生かして、SeatGeek は段階的なアカウント登録フローを構築できました。売り手は名前、電話番号、メールアドレス、パスワードといった最小限の事前情報 (SeatGeek アカウントを作成するための基本情報) でチケットを出品できます。チケットが売れた場合、売り手はアカウント登録プロセスの完了を求められ、その時点で銀行口座情報や金融番号などの詳細情報、出品額や販売額が特定の基準を超えた場合に必要となる追加の本人確認情報を提供します。また、Connect のカスタム実装では、支払い (請求) と入金 (送金) を切り離すモデルが適用されているため、買い手に割引やプロモーションをスムーズに提供できる一方で、売り手はチケットの希望価格の全額を確実に受け取れます。
マーケットプレイスでの取引の処理に Stripe Payments を使用することで、Stripe のオーソリ最適化機能を利用できます。これには、機械学習を利用して最適化された再試行メッセージとルーティングの組み合わせを特定し、支払い拒否の誤判定を回復する Adaptive Acceptance などが含まれます。また、Stripe は 100 種類以上の決済手段に対応しており、Affirm のような人気の決済オプションを簡単に追加できます。
結果
Stripe Connect で売り手のプロセスを効率化
SeatGeek が Stripe に切り替える前は、アカウント登録、支払いの回収、税務申告といった数多くの煩雑なプロセスが売り手の負担となっていました。Connect ではこうしたプロセスを効率化でき、個人でのチケットの出品と販売が、より迅速かつ簡単になりました。
Stripe Payments の機能によってオーソリ成功率が向上
SeatGeek が以前の決済代行業者を利用しているときは、主に支払い拒否の誤判定が原因で、オーソリ成功率は比較的低いままでした。Adaptive Acceptance を利用することで、オーソリ成功率は 1% 以上高まりました。
「オーソリ成功率の向上は、Stripe との提携における重要な成功事例です」と Sanger 氏は述べています。
新機能の後払いにより、コンバージョン率と平均注文額が向上
Stripe Payments を通じて Affirm を追加したことで、SeatGeek のコンバージョン率は 2% も向上しました。また、Affirm での購入の注文額は、他の決済手段での購入に比べて 50% も高くなっています。
迅速な行動と成長を目指しているため、Stripe のイノベーションのペースには非常に共感しています。問題を提起したときも、思考のパートナーとして喜んで一緒に取り組んでくれます。