Klarna は 20 年の歴史を通して、顧客が自分に合った条件で簡単に支払いできるようにすることに注力してきました。これは、コマースの黎明期における同社の特徴的なオプションである「30 日支払い」がそうであったように、現在も受け継がれています。Klarna は、後払い決済の他にも、銀行振込、カード、デビット決済で即座に支払うことができる「全額支払い」などの支払いオプションを提供しています。
「私たちは常にカスタマージャーニー全体について考えています」と、Klarna の販売パートナーシップ責任者である Victoria Watmough 氏は述べています。
2019 年以降、Stripe はグローバルな決済処理テクノロジーと、Klarna の企業向け入金を容易にするバーチャルカード発行機能を提供することで、Klarna の成長をサポートしてきました。また、Stripe は Stripe ユーザーが Klarna を決済手段として利用できるようにしており、Stripe が構築したウォレットである Link からスムーズに Klarna 決済が利用できます。昨年、Stripe と Klarna は戦略的パートナーシップを拡大し、Klarna を提供するビジネスの数を大幅に増やしたことで、顧客にとって買い物や支払いの方法が広がる結果となりました。
今では、25 の国の企業が決済手段として Klarna を決済フローに直接追加できるようになりました。このパートナーシップの拡大により 2024 年第 4 四半期は、新規で Klarna 決済を受け付ける企業の数が過去の四半期ごとの平均採用社数と比べて倍増しました。
Stripe は、シームレスに Klarna を追加できるようにすることで、Klarna を数百万の中小企業に開放しています。
Klarna と Stripe は BNPL で購入完了率を促進
現在、200,000 社以上の企業が Stripe で Klarna を活用しており、その多くが目覚ましい成果を上げています。たとえば、カスタマイズアパレルメーカーの INDOCHINO は、決済手段に Klarna を追加し、ショッピングジャーニー全体に Klarna の柔軟な支払いオプションを導入した結果、全体的な販売量が増加し、平均注文額が 16% 増加したと報告しています。
ユーザーがブランド商品を販売するためのプラットフォームである OrderMyGear は、Klarna を決済オプションとして実装した後、平均注文額が 67% 増加しました。それだけでなく、Klarna は OrderMyGear に全額を前払いし、顧客には長期支払いのオプションを提供することで、さらに大きな成果に寄与しています。
「シームレスに Klarna を追加できるようにすることで、Stripe は Klarna を数百万の中小企業に開放しています」と Watmough 氏は述べています。「当社は伝統的に、ファッション、美容、電子機器などの小売業のカテゴリーに関連付けられてきました。すでにこれらの業種以外でも成長を遂げていますが、Stripe はその成長を加速させ、リーチする加盟店や消費者の多様化に寄与しています。」
現在、Stripe を通じて Klarna を利用している業種には、興行チケット販売プラットフォーム、旅行・ホスピタリティ業、医療機関、自動車関連事業などがあります。ホワイトラベルのチケット販売プラットフォーム TicketSocket における Klarna の平均決済額は $800 以上にのぼり、他の決済手段の平均決済額のほぼ 2 倍に相当します。
クラウドベースの自動車ショップ管理プラットフォーム Tekmetric は、後払いオプションとして Klarna を実装しているため、高額な緊急修理を要する車の所有者は、コストを細分化して複数の支払いに分割できます。BNPL を有効にしている Tekmetric の自動車ショップの平均注文額は 3 倍に増加しています。
Stripe で企業がアクセスする Klarna のバージョンは、Klarna の API の全面的なアップグレードにより、直接連携と同等に機能します。つまり、顧客と小売業者の両方に人気のある Klarna Express 決済やオンサイトメッセージなどのコンバージョンブースト機能が、サードパーティーシステムで初めて利用できるようになりました。また、Klarna はユーザー登録 APIを再構築し、不審請求の申し立ての処理やアカウント登録解除など、より包括的なエンドツーエンドの小売業者管理を Stripe で実行できるようにしました。
「Stripe は、企業が顧客と出会うことを容易にし、コンバージョン、ロイヤルティ、決済体験の革新を後押ししています」と、Stripe の決済手段戦略責任者である Alexis Zhu は述べます。「今回の Klarna API のアップグレードで、企業は Klarna のあらゆる機能を利用できるようになっており、Klarna のシステムをいち早く体験できます。」
強力なパートナーシップがグローバル展開をサポート
この迅速な展開には Stripe の決済ソリューションが寄与しており、AI モデルを使用することで、個々の決済ごとにどの決済手段をどの順番で表示するかを決定できます。このリアルタイムの最適化により、より多くの顧客が好みの決済手段を利用して購入を完了する可能性が高くなるため、収益の増加に直結します。
実際、Stripe の導入の容易さ、堅牢なセキュリティ、グローバル展開、包括的なサポートは、Klarna の長期的な成長を後押ししてきました。ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、購入量が増える時期に Klarna は、Stripe Payments の 99.999% の稼働率を活かしてトラフィックに対処しています。「フラッシュセールや大型連休の際には、Stripe のような最高のテクノロジーパートナーと協力する必要があります」と Watmough 氏は述べています。「彼らの技術が特別な期間中に予想される需要に耐えられるものであることは承知しています。」
Klarna は完全認可の銀行でありながら、Stripe Issuing を利用して、幾多の市場で物理 / バーチャルのクレジットカードを発行しており、決済手段の柔軟性に対する評判を高めています。また Klarna では、顧客が金融データや銀行口座の詳細を安全に共有できる Stripe Financial Connections も採用されており、BNPL 製品の利用を求める顧客が適切なリスクレベルにあるかどうか判断することを可能にしています。「販売に限らず、これらすべてのニーズをひとつ屋根の下で満たすことができるパートナーがいることは、非常に大きなメリットです」と、Watmough 氏は述べます。
今後も Klarna はより多くの新しい市場への拡大を目指しています。達成すべき目標の 1 つは、顧客がどこにいても Klarna で買い物をし、通貨を問わず取引できるようにすることです。Klarna のビジョンは、Visa、Mastercard、PayPal の利用できる場所で、同様に Klarna も利用できるようになることです。これは、Stripe が 100 種類以上の決済手段を提供し、195 カ国以上で販売をサポートしている前提があって初めて成り立ちます。
Klarna と Stripe は、新機能の共同開発とテストにも取り組んでおり、顧客の購入完了率を向上させるだけでなく、 Klarna で支払う機会を増やすことを目指しています。10 年以上にわたる生産的なコラボレーションにより、このパートナーシップは今や、従来のテクノロジーベンダーとの関係をはるかに超えて、中小企業から大企業まですべての人にサービスを提供する強力な決済ソリューションチームへと発展を遂げました。
「Stripe エコシステムへの参加は、正しく価値のあることです」と Watmough 氏は述べています。「私たちのチームは革新と成長を続ける中で、新しい市場、ビジネス、顧客層に共同で参入し、互いのスキルを活用し合っています。」
フラッシュセールや大型連休の際には、Stripe のような最高のテクノロジーパートナーと協力する必要があります。私たちは、彼らの技術がこの特別な期間中に予想される需要に耐えられるものであることを承知しています。