決済フォームの使用方法: このツールを最大限に活用するためのクイックガイド

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成長中のスタートアップからグローバル企業まで、あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、オンライン決済、対面支払いなど、世界中のあらゆる場所で決済を受け付けます。

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  1. はじめに
  2. 企業による決済フォームの活用方法
  3. 決済フォームが支払い回収を改善する仕組み
    1. 支払いを無視できないほど簡単にする
    2. よくある請求の問題を防止する
    3. 顧客体験を向上させる
    4. 決済をインサイトに変える
    5. キャッシュフローを予測可能に
  4. 簡単に決済フォームを作成できる Stripe の機能
    1. 支払いフィールドをカスタマイズ可能
    2. 動的な決済用リンク
    3. Stripe Checkout との連携
    4. 各地域で好まれる決済手段
    5. 不正検出機能を組み込み済み
    6. 税金と価格調整
    7. 支払い後の処理を自動化
  5. 決済フォームによくみられる課題とそれらの回避方法
    1. フォームが複雑すぎる
    2. 決済手段が十分でない
    3. エラー処理が不適切
    4. 請求情報が曖昧
    5. セキュリティ上の懸念
    6. 連携不良
    7. リンクが期限切れ
    8. モバイル体験が悪い
    9. フォローアップを怠る

決済フォームは、製品やイベント登録の支払いを簡単にするために使用されるデジタルフォームです。顧客がこれらのフォームを操作すると、未払いの合計金額が表示され、支払うように指示が出ます。別のプラットフォームへリダイレクトされることはありません。2024 年の McKinsey の調査によると、アメリカと欧州の約 10 人に 9 人が過去 1 年間に何らかのデジタル決済を行ったと報告しており、企業がこの傾向を利用するための簡単な方法は、決済フォームです。

以下では、決済フォームの仕組み、企業が支払い回収を改善する方法、および決済フォームに共通する課題を克服する方法について説明します。

この記事の内容

  • 企業による決済フォームの活用方法
  • 決済フォームが支払い回収を改善する仕組み
  • 簡単に決済フォームを作成できる Stripe の機能
  • 決済フォームによくみられる課題とそれらの回避方法

企業による決済フォームの活用方法

決済フォームは、支払いを処理するためのシンプルで効果的な方法です。このフォームでは、顧客の詳細、決済手段、未払い金額など、支払いの処理に必要なすべての情報が収集されます。顧客がフォームに入力して「支払う」を押すと、取引を処理する安全なシステムに接続されます。このシステムは、詳細を暗号化し、承認のために送信し、取引を処理します。

支払いが承認されるとすぐに、売り手と顧客の両方にすぐに通知されます。これらのフォームは、会計や顧客関係管理 (CRM) ソフトウェアなどの既存のツールと同期されることが多いため、追加の作業を行うことなく支払を追跡し整理できます。

決済フォームが支払い回収を改善する仕組み

決済フォームは、支払いの課題の多くを解決できます。ここでは、あなたのビジネスにどのような違いがもたらされるかについてご紹介します。

支払いを無視できないほど簡単にする

支払い延滞の多くは、顧客が支払いを面倒に感じるため発生している可能性があります。決済フォームは、プロセスをシンプルにして面倒さを省きます。金額が事前入力されており、印刷したり小切手を書いたりする必要がなく、数回クリックするだけで支払うことができます。

よくある請求の問題を防止する

請求書番号の誤り、金額の不足、クレジットカードの期限切れなどのエラーは、大幅な遅れにつながる可能性があります。決済フォームは、このような問題を自動処理します。正しい合計を計算し、クレジットカード情報を検証し、記録と同期してくれるため、間違いを見つけて修正するという作業は不要です。

顧客体験を向上させる

洗練された安全なフォームを用意すれば、顧客の時間とお金を大事にしている姿勢を示すことができます。

決済をインサイトに変える

決済フォームでは、誰が、どのように、いつ支払ったかなど、すべてが追跡されます。時間が経つにつれて、顧客が好む決済手段などのパターンが見えてきます。このインサイトにより、プロセスを微調整して、支払いをさらにスピードアップさせることができます。

キャッシュフローを予測可能に

支払いが早ければ早いほど、給与や多額の費用を賄うのに十分な金額が銀行にあるかどうかを、心配する必要がなくなります。決済フォームを使用すると、現金の流入をより予測しやすくなります。

簡単に決済フォームを作成できる Stripe の機能

Stripe では、さまざまなビジネスニーズに柔軟に対応できる決済フォームを作成可能です。Stripe の決済インフラにより、貴社ブランドとワークフローに特化したフォームを設計できます。Stripe での決済フォーム作成の仕組みは次のとおりです。

支払いフィールドをカスタマイズ可能

Stripe Elements は、構築済みの UI コンポーネント (カードフィールド、決済手段、エラー処理など) のライブラリで、すべてのコンポーネントをゼロから構築することなく、独自の決済フォームを設計できます。これらのコンポーネントは高度にカスタマイズ可能で、ウェブサイトやアプリのデザインに適合します。また、暗号化やトークン化などのバックエンドタスクは Stripe が管理します。

動的な決済用リンク

Stripe Payment Links を使用すると、開発プロセスを完全に省くことができます。Stripe ダッシュボードから金額、通貨、支払い方法を入力して、決済フォームを直接作成できます。その後、オンラインフォームにつながる共有可能なリンクが発行されます。このリンクを、電子メール、テキスト、または QR コードを介して顧客に送信できます。

Stripe Checkout との連携

Stripe Checkout は、顧客のデバイスと場所に合わせて決済手段と通貨を最適化する、事前構築済みの支払いページです。洗練された完全オンラインのソリューションであり、ダッシュボードで数回クリックするだけで、定期的な支払いやクーポンなどの機能を有効にできます。信頼性の高いフォームを必要としているが、自社での構築は考えていない企業に適しています。

各地域で好まれる決済手段

Stripe では、現地の支払い設定に合わせてフォームを調整できます。たとえば、顧客がヨーロッパにいる場合、Stripe がオンラインで提供するフォームでは、SEPA ダイレクトデビットや iDEAL などの決済オプションが自動的に優先されます。このように動的に調整されるため、顧客は簡単に決済を行い、貴社に迅速に支払いが届く率が高くなります。

不正検出機能を組み込み済み

Stripe は、不正検出を支払いプロセスに直接埋め込むことで、フォームの作成をシンプルにしています。Stripe を利用したフォームで収集するすべての支払いは、AI 搭載不正防止システムである Stripe Radar によって自動的にスキャンされます。

税金と価格調整

Stripe は組み込みツールを使用して、税金と割引を簡単に自動計算します。たとえば、Stripe Tax を使用して、顧客の場所に基づいて税金を自動計算して表示できます。同様に、手作業で設定したりサードパーティーと連携させたりしなくても、決済フローのときに割引やプロモーションコードを適用できます。

支払い後の処理を自動化

Stripe のアプリケーションプログラミングインターフェイス (API) またはダッシュボードを使用して、支払い確認メールの送信、CRM レコードの更新、注文フルフィルメントプロセスのトリガーといったアクションに、決済フォームをリンクできます。これによりフォームは、より大規模で自動化されたワークフローの一部になります。

決済フォームによくみられる課題とそれらの回避方法

決済フォームは優れていますが、顧客を苛立たせたり、支払いが遅れたり、お金を失ったりする問題が生じる可能性があります。ここでは、注意すべき点と回避方法をご紹介します。

フォームが複雑すぎる

フィールドが多すぎる、指示が不明瞭、デザインが不格好など、フォームへの記入が面倒だと感じられると、顧客は「支払う」を押す前に去る可能性があります。

解決策

  • シンプルにしましょう。本当に必要な情報だけを要求します。

  • すっきりとわかりやすいものにしましょう。ラベルは明確にし、レイアウトは混み合っていると感じさせないようにすべきです。

  • 自分でテストします。あなたが記入したくないのであれば、顧客も記入しないでしょう。

決済手段が十分でない

誰もが同じ手段で支払うわけではありません。たとえば、フォームをクレジットカードに限定すると、自動決済機関 (ACH) 送金や Apple Pay などのデジタルウォレットを好む顧客を締め出すことになります。

解決策

  • 複数の決済オプションを提供します。クレジットカードとデビットカードは必須ですが、海外の顧客にサービスを提供する場合は、デジタルウォレット、ACH 送金、または各地域で好まれる決済手段の追加を検討してください。多くのプラットフォーム (Stripe を含む) で、追加は簡単に設定できます。

  • 対象者に注意を払います。顧客のほとんどが海外に住んでいる場合は、その地域でどの決済手段の人気が高いかを調査します。

エラー処理が不適切

フォームに入力して 送信 をクリックした後に、曖昧なエラーメッセージが表示されたり、さらに悪いことにメッセージがまったく表示されなかったりすると、顧客は困惑する可能性があります。

解決策

  • リアルタイムのエラーメッセージを使用します。たとえば、カード番号が無効な場合は、顧客が「送信」をクリックした後ではなく、すぐに通知します。

  • エラーを明確で実用的なものにする。カードが承認されない場合は、その理由 (期限切れ、拒否など) を顧客に伝え、次に何をすべきかを案内します。

請求情報が曖昧

顧客が何に対して請求されているのか、なぜ請求されているのかをすぐに理解できなければ、疑念が生じます。この段階で混乱が生じると、支払いが遅れたり、紛失されたりしやすくなります。

解決策

  • フォームに合計に含まれるものをリストアップします。

  • 該当する場合は、返金や利用規約などのポリシーにリンクさせます。

セキュリティ上の懸念

フォームの見た目や安全性に疑問があると、顧客は安心して支払い情報を入力することができません。

解決策

  • セキュリティ対策が万全でデータ処理規則に準拠している、信頼できる決済代行業者を使用します。

  • フォームを洗練させブランドに合った外観にして、サードパーティーではなくあなたにお金を払っていると分かるようにします。

  • Secure Sockets Layer (SSL) や「Secure Checkout」バッジなどのセキュリティ機能を強調して、安心感を与えます。

連携不良

フォームがすでに使用しているツール (会計ソフトウェアや CRM ソフトウェアなど) と同期されていないと、支払いが失われ、作業が増え、顧客にとって複雑な問題が発生する可能性があります。

解決策

  • 連携を十分にテストします。何ごとも破綻なく、支払いがシステムに流れるようにします。

  • 相性の良いツールを選びます。多くのプラットフォームには、この手順を簡略化するプラグアンドプレイ組み込みが用意されています。

リンクが期限切れ

特定の日数のみ有効な決済用リンクを使用する場合、リンクが期限切れになり不要な摩擦が生じる可能性があります。顧客は不満を抱き、あなたは支払いを失います。

解決策

  • 妥当な有効期限を設定します。どうしても必要でない限り、24 時間以内に支払うように顧客を急がせないでください。

  • 必要に応じて、リンクを簡単に再生成できるようにします。「新しいリンクが必要ですか?」ボタンを用意するだけで、この問題を解決できます。

モバイル体験が悪い

かつてないほど多くの人々が携帯電話で支払いをしています。たとえば、イギリスでは、2023 年にオンライン買い物客の 69% がスマートフォンを使用して購入しました。フォームがモバイル向けに洗練されていない場合、これらの顧客からの支払いを失う可能性があります。

解決策

  • レスポンシブデザインを採用して、フォームが任意の画面サイズに調整されるようにします。

  • さまざまなデバイスやブラウザーでフォームをテストして、どこでも機能することを確認します。

フォローアップを怠る

時々、顧客は支払いを忘れます。フォローアップを怠ると、その収益を失います。

解決策

  • 記入が終わっていないフォーム宛てのリマインダーを自動化します。

  • フォローアップメールにリンクを含めて、顧客が中断したところから再開できるようにします。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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