売上税とは、企業が商品やサービスの販売に対して自治体や政府に代わって徴収する税金です。アメリカのほとんどの小売売上に適用される間接税の一種です。アメリカ以外の国では、付加価値税 (VAT) と物品サービス税 (GST) が使用されています。これらの間接税は、個人や企業が政府に直接納付する所得税などの直接税とは異なります。

ほとんどの州とコロンビア特別区は、州レベルの売上税を課しています (アラスカ州、デラウェア州、モンタナ州、ニューハンプシャー州、オレゴン州は例外です)。これらの州の多くで、郡、市、地区などの地方管轄区域も税金を課しています。異なる税率と商品課税規則が州間および州内に存在するため、売上税の計算は困難な作業になる可能性があります。

税法を遵守するために、徴収された間接税はそれぞれの税務当局に納付されます。売上税、間接税、および間接税コンプライアンスの詳細を Stripe の Web サイトでご確認いただけます。

アメリカでの売上税の計算は、正しい税率を特定することから始まりますが、これは通常、買い手の所在地に基づきます。まず、税率を 100 で割って小数形式に変換します。次に、商品の価格にこの小数を掛けて、売上税額を計算します。最後に、元の価格に売上税額を加算して、合計請求額を決定します。

適用される税率を正確に決定することは複雑になる場合があります。売上税は州レベルだけでなく、郡、市、特別課税地区など、アメリカ中の 1 万 3 千を超える地方管轄区域でも課されており、それぞれ独自の税率が適用される場合があります。したがって、郵便番号は複数の税務管轄区域にまたがっている場合があるため、州や郵便番号だけに依存すると、結果が不正確になることがよくあります。最も正確に計算するには通常、正しい管轄区域を特定して適切な税率を適用するために完全な番地が必要です。

アメリカ以外の国での税率計算に関心をお持ちの場合は、Stripe の VAT 計算ツール (イギリスやアイルランドなどの国向け) および GST 計算ツール (オーストラリアやカナダなどの国向け) をお試しいただき、企業のグローバルな税務コンプライアンスの詳細をご確認ください。

売上税計算ツールは、提供された住所の詳細に基づいて、Stripe Tax API を使用して州および地方の売上税率を返します。価格も入力されている場合、計算ツールは価格と税率 (小数形式) を掛け、価格と税額を加算して合計金額を算出します。たとえば、$10 の商品を購入し、売上税率が 5% の場合、支払うべき売上税は 50¢ になり、他に手数料や税金が適用されなければ、購入価格は $10.50 になります。

税金を一括で計算して徴収し、税務登録と申告を自動化する場合は、Stripe の税務コンプライアンスソフトウェアを使用すれば簡単です。Stripe Tax はグローバルな税務コンプライアンスを最初から最後まで自動化し、企業がビジネスの拡大に集中できるようにします。

計算ツールに完全な住所の詳細を入力して「Calculate (計算)」をクリックすると、その住所の適切な売上税率が表示されます。州税、郡税、市税、地区税の内訳も確認できます (該当する場合)。

売上税は、販売または購入する商品によって異なる場合があります。たとえば、一部の管轄区域では、物品には課税されますが、SaaS などのデジタル商品は免税となる場合があります。

この計算ツールでは、入力された住所または地域の標準税率が使用されます。特定のタイプの商品の売上税を計算する必要がある場合は、Stripe Tax を使用して計算できます。Tax でサポートされるさまざまな商品のタイプの詳細については、商品税コード のリストをご覧ください。

売上税率を計算するにあたり、最初の手順として、売上税ネクサスを有している各州で売上税許可証の登録を行う必要があります。通常、売上税ネクサスは、2 種類の事由、すなわち物理的事由または経済的事由のいずれかにより発生します。物理的事由のネクサスは、そこで売上税を納税する理由として認められる、物理的存在や活動実態があることによって発生します。エコノミックネクサスは、当該の州で定められる総収入または取引数の基準値を超過することにより発生します。これらの基準値は州によって異なります。エコノミックネクサスの発生に関する詳細は、こちらをご覧ください。

ご自身が売上税ネクサスの要件を満たしている州を見定めて、当該の州で許可登録を行う必要があります。売上税許可証の登録を行うには、一般的な企業情報が必要になります。また、州によっては登録に少額の手数料がかかります。登録はオンラインで行えます。こちらの総合的なリストから、該当する登録リンクを見つけることができます。

あるいは、Stripe に アメリカや 90 カ国以上における税金登録の管理を任せ、Stripe アカウントから申請の詳細を事前入力し、税金の徴収を自動化する簡単なプロセスを活用することもできます。