課題
開発者である Nicholas Sanderson 氏は、ヘルスケア業界のクライアントが、予約、クライアントのワークフロー管理、請求書発行、決済などを別々のシステムで管理し、苦労しているのを見てきました。こうした課題を解決するため、同氏は 2018 年に splose を設立しました。これは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、医療専門職向けの最新の診療所管理プラットフォームです。
オーストラリアのアデレードを拠点とし、少人数のエンジニアリングチームを擁するスタートアップの splose には、継続的なサブスクの自動化、診療所からの決済受け付け、手作業による監視なしでの高いオーソリ成功率の達成、そしてグローバル展開の計画を支援できる決済代行業者が必要でした。
さらに splose は、診療所が決済を受け付ける方法の簡素化など、オールインワンの診療所管理プラットフォームになるという目標の達成を支援できる決済代行業者を求めていました。プラットフォームの立ち上げ当初、診療所は決済を受け付けるために、依然として連携されていない個別のシステムに依存する必要がありました。これにより、摩擦が生じ、手作業によるフォローアップが増加し、医療従事者が支払いを受けるまでの時間が長くなっていました。
包括的な診療所管理ソリューションというビジョンを完全に実現するため、splose は決済処理を自社のプラットフォームに直接組み込むことを望んでいました。
「ユーザーがより迅速に支払いを受けることができるようにし、キャッシュフローを加速させることが狙いでした」と、splose で決済および請求書部門の責任者を務める Lloyd Carroll 氏は述べています。
ソリューション
splose は 2020 年にプラットフォームを立ち上げ、Stripe を利用して診療所からの決済を受け付け始めました。「立ち上げ当初、私たちはコワーキングスペースで働くわずか 3 人のチームでした。スタートアップのエコシステムにおける Stripe の評判を考えれば、請求パートナーとして Stripe を選ぶのは自然なことでした」と、Sanderson 氏は語ります。
splose は Stripe Billing を導入し、医療従事者のクライアントへのサブスク請求を管理し、splose AI などのアドオン製品の立ち上げをサポートしました。splose AI は、医療従事者がセッションノートを作成し、患者の病歴を分析し、患者の記録からより深い洞察を明らかにするのに役立つツールです。
診療所向けの決済を強化するため、splose は決済体験の基盤として Stripe Payments を採用しました。Stripe の Stripe 決済ソリューションを活用することで、splose はエンジニアを製品開発から遠ざけることなく、柔軟な決済体験を実装できました。同社は Stripe Checkout を導入し、クレジットカード、Google Pay、Apple Pay、銀行振込、および Stripe が構築したデジタルウォレットであり、設定済みの決済情報を自動入力して決済を迅速化する Link を受け付ける事前構築済みの決済フォームをすばやく追加しました。各ユーザーに合わせて決済体験をカスタマイズするため、Stripe 決済ソリューションに組み込まれた AI モデルが、決済セッションごとに表示する決済手段とその順番を決定します。
また splose は、Stripe の Payments Intelligence Suite の一部であり、AI を活用した組み込みの承認最適化ツールのバンドルである Stripe Authorization Boost も有効にしました。自動カード更新機能や Smart Retries などのオーソリの最適化機能がバックグラウンドで実行され、カード情報を最新の状態に保ち、誤った拒否を防ぎます。
splose が海外展開を進める中、Stripe を利用することで、単一の Stripe インターフェイスを維持しながら、地域に特化したサブスクの製品を設定し、現地通貨で決済を受け付けることが可能になりました。「ニュージーランドやイギリスには、オーストラリアの医療専門職が直面しているのと非常によく似た問題があり、大きなチャンスがあると考えています」と、Sanderson 氏は述べています。
2021 年、splose は Stripe Connect を導入し、診療所が自社の顧客に対しても同じようにスムーズな決済体験を提供できるようにしました。医療従事者は迅速にユーザー登録を行って決済の受け付けを開始でき、本人確認やコンプライアンス要件はすべて Stripe が処理します。また、splose は Stripe Terminal を使用して対面決済をプラットフォームに組み込み、医療従事者が診療所では WisePOS E デバイス で、オンラインではウェブサイトの「今すぐ支払う」ボタンから決済を受け付けられるようにしました。
結果
オーソリの最適化により、年間 33 万 4,000 豪ドルの売上増加を実現
splose は Stripe のオーソリの最適化ツールを使用し、失敗した決済の 62.7% を自動的に回復して、年間 33 万 4,000 豪ドルの売上増加を生み出しています。
「これらのツールを自分たちで積極的に使う必要すらありません。Stripe がバックグラウンドで使ってくれているので、私たちにとっては魔法のように機能します」と、Carroll 氏は語ります。
splose、新たに 2 つのグローバル市場へ進出
ニュージーランドとイギリスに進出した際、splose は Stripe 決済ソリューションを使用し、決済インフラを再構築することなく、地域固有の製品を設定し、現地通貨での決済を受け付けました。
「Stripe のおかげで、現地の規制に準拠した製品の立ち上げに集中し、ニュージーランドドルやイギリスポンドでサブスクを提供することができました」と、Sanderson 氏は述べています。
splose の決済により、診療所は週に最大 10 時間を節約
Connect を通じてユーザー登録を行うと、診療所は患者の訪問時やメールで送信される請求書を通じて代金を回収し、splose プラットフォーム内で自動的に取引の消込を行うことができます。これにより、手作業がなくなり、サードパーティのシステムからデータをインポートする必要もなくなるため、診療所は週に最大 10 時間の管理業務を節約できます。
splose の決済により、診療所が支払いを受けるまでの時間が最大 5 倍に短縮
splose のプラットフォームに決済が直接組み込まれているため、この機能を使用する診療所は、外部の決済代行業者に依存している場合と比べて、最大 5 倍の速さで支払いを受けることができます。資金に早くアクセスできるようになることで診療所のキャッシュフローが改善する一方、splose 内での決済の採用率も向上し、同社はより大きな顧客価値を提供しながら決済額と売上を伸ばすことができています。
splose のプラットフォームを通じて処理された決済額は 5,000 万豪ドルに
診療所は splose を使用して年間約 5,000 万豪ドルの決済額を処理しており、その導入は製品を通じて有機的に促進されています。
「市場開拓への投資を増やし、支払いを受ける方法をどのように合理化できるかをユーザーに知ってもらうことで、年末までに splose を通じて決済を処理するユーザー数が倍増すると予想しています」と、Sanderson 氏は述べています。
組み込み型決済により年間 25 万豪ドルの売上が発生
Connect で決済を有効にすることで、splose は医療従事者にエンドツーエンドの決済体験を提供すると同時に、事業の新たな売上の源泉を生み出しました。2025 年、組み込み型決済によって splose に 25 万豪ドルの売上がもたらされました。
「グローバルに規模を拡大する中で、決済は売上の源泉として大きなチャンスとなります」と、Sanderson 氏は語ります。
ユーザーの多くは小規模ビジネスであるため、支払いを受けるのを迅速化できればできるほど、ビジネスを加速させ、より持続可能なものにすることができます。Stripe は、ユーザーが患者にサービスを提供してから、そのサービスの支払いを受けるまでの間のギャップを埋めるのに役立っています。