課題
Roomex は、B2C トラベルテクノロジー企業として 2004 年にダブリンで設立されました。2018 年に同社は従業員の宿泊施設に焦点を当てたビジネスに転換し、クレーンオペレーター、トラック運転手、建設作業員など、週に数日は現場や移動先で過ごす大規模なモバイルワーカーを抱える企業向けのホテル予約プラットフォームを提供しています。
Roomex は、役員出張の予約を主とする企業とは異なるニーズを持つこの部門向けに、予約、決済、経費照合を一元化するプラットフォームを構築しました。COVID-19 パンデミックの間、多くのユーザーの従業員が継続して出張するエッセンシャルワーカーと見なされたため、Roomex は大幅な成長を遂げ、それ以来同社は成長を続けています。
Roomex は、決済テクノロジーを最新化することでその成長に対応し、2022 年に Stripe に切り替えてより多くの決済手段を組み込み、請求書作成ソフトウェアと連携させました。その時点で Roomex は、宿泊施設以外の出張経費管理という別のサービスを改善する機会があることに気づきました。
Roomex は当初、サードパーティプロバイダーを使用してホワイトラベルの経費管理システムを構築していましたが、より限定的に出張経費に特化すべきだと認識しました。そこで、ユーザーが支出アカウントに事前入金し、購入を特定の加盟店カテゴリーに制限できる発行プロダクトを提供したいと考えました。また、購入に対するカスタムルールを設定し、バーチャルカードを発行する機能も求めていました。アカウント登録とコンプライアンスのプロセスはスムーズである必要があり、以前のプロダクトと比較してサポートへの問い合わせを大幅に削減したいと望んでいました。
Roomex でプロダクト責任者を務める Charlie Healy 氏は、前職で発行プロダクトの立ち上げを支援した経験がありました。今回は、プロジェクトを社内で処理することを避けたいと考えていました。「発行プロセスをゼロから構築したくはありませんでした。それには専門家の専任チームが必要だからです」と同氏は語ります。「そのため、市場投入までの近道は、適切な技術スタックを持つ適切なパートナーを見つけることでした」
ソリューション
Roomex は、自社のプラットフォームに Stripe Payments を連携させた際の以前の好意的な経験に基づいて、出張経費管理ソリューションを刷新するために Stripe Issuing を選択しました。「車輪の再発明をするのではなく、Stripe の技術スタックとルールセットの強みを可能な限り活用したいと考えました」と Healy 氏は述べています。
エンジニアリングチームを参加させる前から、Healy 氏は Stripe のドキュメントを使用して、Roomex の発行プロダクトである RoomexPay に持たせたい機能を計画し始めました。Stripe のルールセットを使用すると、Roomex ユーザーは支出管理ルールを設定して特定の加盟店カテゴリーをブロックまたは許可し、特定の金額または期間の支出制限を設定できます。Roomex は、プロダクトがニーズを満たすことを確認するために一部のユーザーにその機能セットを提示し、開発に取り掛かりました。
同社は最終的に、ユーザーが選択できる 5 つの異なるルールセットを作成し、企業がさまざまな場所で特定の種類の支出を許可できるようにしました。「業界の知識と知見を活用して、顧客にとって意味のあるルールをまとめました。その裏側では、Stripe 上で構築したさまざまな加盟店カテゴリーコードとルールを組み合わせていました」と Healy 氏は述べています。
Issuing により、Roomex はデジタルウォレットに追加できるバーチャルカードを提供する機能も得られ、従業員が対面、オンライン、またはアプリ内のいずれで決済を行う場合でも、資金にすぐにアクセスできるようになりました。物理的なカードの紛失、損傷、スキミング、スキャンのリスクを排除するだけでなく、バーチャルカードを使用すると、新しいカードを再発行することなく、必要に応じてルールセットを切り替えることができます。
Issuing は、アカウント登録とコンプライアンスも処理しました。Stripe の規制上のステータスと最新の技術スタックにより、ユーザーはわずか数分でコンプライアンスに準拠して最初のカードを発行できます。また、Stripe の堅牢な発行テクノロジーにより、チャージの問題や承認ルールの課題など、過去に Roomex で顧客からの問い合わせの原因となっていたような技術的問題が最小限に抑えられます。
Roomex は Stripe プロフェッショナルサービスと提携して Issuing と Connect の実装を進め、立ち上げまでスムーズに進められるよう専門知識を提供しました。チームは、Roomex が連結アカウントのアカウント登録、EU でのデジタルウォレットの有効化、Apple Wallet のプロビジョニングガイドライン、そして Apple Pay の認定に必要なコンプライアンス要件に対応できるよう支援しました。
成果
Stripe への切り替え後、カード発行のユーザー導入が倍増
より優れた管理機能とバーチャルカードを提供する機能を備えた Stripe の新しい発行プロダクトを展開したことで、以前のプロダクトと比較して RoomexPay のユーザー導入が倍増しました。各ユーザーが発行するカードの枚数も増えています。「実物のカードでは渡すのをためらうような人数でも、デジタルカードなら渡せています。そのぶん、各顧客とのつながりがより深くなっています」と Healy 氏は述べています。
カード発行の即日アカウント登録
現在の Roomex ユーザーにとって、RoomexPay の追加は非常に簡単です。Healy 氏は、あるユーザーが午前中にプロダクトデモを見て、Stripe のセルフガイド型のアカウント登録プロセスを経て、同日の午後 2 時までにカードを発行していたと述べています。
サポートへの問い合わせを 90% 以上削減
Issuing への移行により、Roomex がプロダクトのテクニカルサポートに割く時間が劇的に短縮されました。「週に 1 件問い合わせが来ることすら珍しく、あったとしても通常はユーザーのミスです」と Healy 氏は述べています。結果として、Roomex チームはサポートへの問い合わせ対応よりも RoomexPay のユーザーへの販売に集中できます。
市場投入までの時間を 6 カ月短縮
Stripe の発行テクノロジーとドキュメントにより、Roomex は発行プロダクトを市場に迅速に投入できるようになりました。「自社で構築し、サードパーティと連携させなければならなかった場合、市場投入までにさらに 6 カ月かかったと推測しています」と Healy 氏は述べています。
Stripe サンドボックスが本番環境を極めて正確に再現している点は、大きな差別化要因です。サンドボックス環境が非常に優れているため、これまでの他の実装と比較して、発行プロダクトの展開に伴うサポート対応を大幅に削減できました。