課題
保育園、幼稚園、その他の早期教育プログラムは厳しい状況に置かれています。事業者は、教師が預かっている子どもたちの育成に集中できる時間を確保しながら、複雑な業務運営の管理、保護者からの高い期待への対応、そしてコンプライアンス要件の充足をすべてこなさなければなりません。
学校や保護者が直面するこうした課題を解決するため、brightwheel は 2014 年にサンフランシスコで設立されました。同社のソフトウェアは当初、手書きの紙から切り替え、出席状況のデジタル記録やモバイルアプリを通じた保護者とのコミュニケーションの円滑化など、保育園や幼稚園におけるクラス管理のデジタル化に注力していました。しかし、brightwheel はすぐに、保育事業の運営には資金繰りや財務管理を中心に、膨大な事務作業が伴うことに気づきました。多くの保育事業は厳しい利益率で運営されており、売上回収のトラブルや決済確定の遅れが、家賃や給与の支払いといった重要な財務上の義務の履行を脅かすおそれがあります。
これらの課題を軽減するために、同社は請求作業の簡素化、保育料などの支払いの迅速な回収、資金繰りの可視化向上に役立つ機能を急速に拡充しました。brightwheel の新しいイニシアチブ担当副社長である Filip Nuytemans 氏は次のように述べています。「当社は、顧客のニーズに応え、期日どおりに支払いを受け取れるよう包括的なツール群を提供しています。これにより、顧客は最も重要な業務、つまり質の高い保育の提供や次世代の育成に集中できるようになります」
このツール群を構築するにあたり、brightwheel は高度な決済インフラが必要であることを認識していました。海外市場への事業拡大を進めつつ、保育園や幼稚園の運営者が財務面を管理するのに役立つ機能を拡充し続けるためです。
多くの保育園や幼稚園が初めて業務のデジタル化を進めていたため、brightwheel はアカウント登録の手続きを非常にシンプルにする必要がありました。しかし、そのプロセスは学校の種別ごとに大きく異なる複雑なコンプライアンス要件や本人確認要件にも対応しなければなりませんでした。さらに、保護者が希望する決済手段でオンラインから確実に支払えるようにしつつ、この新しいチャネルで保育料の受け付けを開始する保育園や幼稚園が不正利用を防止できるよう支援することも求められていました。
その後、brightwheel は財務ツールを拡充する中で、保育事業者が直面する新たな障壁に気づきました。保育事業者の 84% が、事業目標を達成するうえで最大の障壁として資金調達を挙げていたのです。この分野の事業者に対して従来の資金提供機関が審査を行うのは困難であり、プログラムの拡大や施設の改善を希望する事業者には、限られた資金調達の選択肢しか残されていません。
解決策
brightwheel は Stripe 上に決済インフラを構築し、バーティカル SaaS プラットフォームのバリュープロポジションを拡大して持続的な成長を支援する、Stripe の広範な財務ソリューションを活用しました。Stripe を導入したことで、brightwheel は複数の収益源を創出し、研究開発やイノベーション、プラットフォームの成長に投資できる安定した資金繰りを実現しました。
brightwheel はまず、保育園や幼稚園からサブスク料金を回収するために Stripe Billing を導入しました。その継続的な SaaS 収益を基盤として Stripe Connect を使用した組み込み型決済ソリューションを構築しました。これにより、保育事業者は保護者からの保育料の支払いをオンラインで受け付けられるようになりました。さらに、事業者の資金繰りを改善するために Connect を通じて翌日入金を有効化し、Connect の 1099-K 納税申告の自動化機能を活用して、時間のかかる確定申告の負担を軽減しました。Connect のアカウント登録サポート機能に加え、46 カ国以上での決済と入金に対応できる機能により、brightwheel は事業拡大の際に国ごとに個別で決済インフラを構築することなく、迅速にカナダへ進出しました。
2025 年、brightwheel はアカウント登録画面に Stripe の埋め込みコンポーネントを導入し、組織の種別ごとに異なるさまざまなレベルのコンプライアンスを自動管理できるようにしました。たとえば、Stripe のロジックを活用して、公立学校と私立学校で異なる一連のコンプライアンス関連情報を自動的に要求することで、必要なコンプライアンス情報を確実に取得しながら、保育事業者がより迅速に登録を完了できるようにしています。さらに、同社は登録プロセスに Stripe Identity も導入しました。新規の保育事業者の本人確認をプログラムで実行し、加盟店側の不正利用を防止しています。
Connect と Stripe Payments を組み合わせることで、brightwheel はプラットフォームの成長に伴い、保育園や幼稚園にさまざまな決済手段を提供できるようになり、保護者が保育料を支払いやすくなりました。顧客のニーズに応えるため、同社はクレジットカード、ACH 取引、カナダでの ACSS デビットの提供を決定し、必要に応じて追加の決済手段も有効化できるようになっています。
2026 年、事業者の資金調達ニーズに応えるため、brightwheel はプラットフォーム向けの Stripe Capital を活用した組み込み型の資金調達プログラムを立ち上げました。既存の Connect 連携と Stripe の組み込みコンポーネントを基盤とするこのプログラムにより、学校は日々の業務管理を行っている画面上で直接サービスを利用できるため、個別に資金調達先を探す手間をかけることなく、事業拡大や施設の改善に必要な資金を確保できるようになります。
成果
Brightwheel、Stripe を活用して業界をリードする存在へ成長
Stripe との提携以降、brightwheel はスタートアップから保育事業管理ソフトウェア分野のリーダーへと成長を遂げました。Connect のグローバルなネットワークを活用することで、brightwheel が提供するサブスクおよび決済機能は、現在アメリカおよびカナダの数百万もの子どもたち、保護者、学校を支えています。
「Stripe とのパートナーシップにより、柔軟性、イノベーション、対応スピードが向上しました」と Nuytemans 氏は語ります。「決済処理を Stripe に任せることで、エンジニアは顧客の新たな課題の解決や製品の改善、そして成長の促進に注力できるようになります」
アカウント登録を最大 85% 高速化
Connect の組み込みコンポーネントと Stripe Identity を活用することで、繁忙期には最大 1 週間かかっていた保育園や幼稚園などのアカウント登録プロセスが、わずか 1 日に短縮されました。また、これらのソリューションは brightwheel の多様な顧客層ごとに異なる複雑なコンプライアンス要件にも対応しており、事業者が保育料のオンライン回収を迅速に開始できるようサポートしています。
「すべてのコンプライアンスロジックは Stripe を使ってバックエンドで処理されるため、学校側がその複雑さに悩まされることはありません。当社は顧客にシームレスな体験を提供できます。面倒な問題や手続きを非常にシンプルなツールへと変え、顧客が brightwheel をすぐに使い始められるようにしています」と Nuytemans 氏は語ります。
翌日入金で保育事業者の資金繰りを強化
brightwheel は翌日入金を提供することで、顧客の資金繰りを改善し、財務上の義務を確実に果たせるよう支援してきました。Stripe のクラス最高峰のインフラにより、現在では保育料の決済処理や各銀行・ネットワーク間での資金移動がスムーズに行われるようになり、保護者と学校の双方が手間なく手続きを進められるようになっています。
「顧客は保護者からの保育料を確実に回収するために当社を信頼してくれています。期日どおりに問題なくそれらの支払いを受け取れることは、学校にとって非常に重要です」と Nuytemans 氏は語ります。「Stripe を導入したことで、決済が正確かつ確実に行われるため、顧客への入金を迅速化し、常に優れたサービスを提供できるようになっています」
brightwheel、1 カ月未満で数百万ドルの資金調達実績を達成
Stripe の組み込みコンポーネントを活用することで、brightwheel は最初のキックオフからわずか数週間で Capital プログラムの本番運用を開始しました。立ち上げに先立ち、同社のチームは Stripe Partner Ecosystem のマーケティンググロースワークショップに参加し、アプローチのベストプラクティスやポジショニングの最適化を行いました。また、展開の一環として Stripe と協力し、一部の保育事業者に向けて Capital のオファーを案内するパイロットメールキャンペーンを実施しました。
「Capital の立ち上げ以降、Stripe の Capital オファーメールは成長の強力な推進力となっており、利用申請が最も大きく増加する要因となっています」と、brightwheel でフィンテック部門のシニアプロダクトマーケティングマネージャーを務める Sarah Go 氏は語ります。「パイロットメールの送信をスムーズかつ成功に導くための Stripe の協力には非常に感謝しています。カスタマイズオプションについて丁寧に説明してくれたほか、ターゲットリストに確信を持てるようエンジニアリングチームと連携し、展開期間中もメールのパフォーマンス指標を定期的に報告してくれました」
初期の成果は予想を上回るものでした。プログラムの本格導入から 1 カ月未満で、brightwheel は承認された数百件のオファーを通じて数百万ドルの資金調達実績を達成しました。
Stripe を利用したイノベーションにより、当社はスタートアップから、保育および幼児教育プログラムのワンストップの目的地へと成長を遂げました。当社は、お客様を対象としたいくつかの問題の解決から始めて、管理業務からお客様の手を離し、ビジネスの財務面を管理する製品スイートを大幅に拡張し、お客様は家族や各お子様の成長に集中する時間を取り戻すことができました。