ソーシャルコマースとは?日本の市場規模や成功事例

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  1. はじめに
  2. ソーシャルコマースとは
    1. EC との違い
  3. ソーシャルコマースの市場規模
  4. ソーシャルコマースの種類
    1. SNS 型
    2. レコメンド 型
    3. CtoC 型
    4. KOL 型
    5. ライブコマース 型
  5. ソーシャルコマースに利用される代表的な SNS
    1. Instagram
    2. TikTok
    3. Facebook
    4. LINE
  6. ソーシャルコマースのメリット
    1. 低コストで販売可能
    2. EC サイトがなくても運営可能
    3. 離脱を防ぐシンプルな購入フロー
  7. ソーシャルコマースのデメリット
    1. 頻繁な更新
    2. 見つけてもらう努力
    3. 外部の決済手段
  8. ソーシャルコマースの成功事例
    1. ニトリ
    2. 三井ショッピングパーク
    3. ユニクロ
  9. ソーシャルコマース導入に向けて
  10. Stripe Payment Links でできること

SNS の普及により、日本でも Instagram や TikTok といったプラットフォームを活用した商品紹介や販売を行う「ソーシャルコマース」が注目を集めています。この新しい販売手法は、従来の EC サイトとは異なり、個人事業者や中小企業にとっても新たな販売チャネルとして活用されています。

本記事では、ソーシャルコマースの仕組みや種類、メリット・デメリット、日本での市場規模や成功事例について解説します。

目次

  • ソーシャルコマースとは
  • ソーシャルコマースの市場規模
  • ソーシャルコマースの種類
  • ソーシャルコマースに利用される代表的な SNS
  • ソーシャルコマースのメリット
  • ソーシャルコマースのデメリット
  • ソーシャルコマースの成功事例
  • ソーシャルコマース導入に向けて
  • Stripe Payment Links でできること

ソーシャルコマースとは

ソーシャルコマースとは、ソーシャルメディアと EC の融合を意味する言葉で、SNS を活用して商品やサービスを宣伝・販売するプラットフォームのことです。SNS でのやり取りや投稿を通じて、ユーザーに興味を持ってもらいながら購入へ導けるのが特徴です。

EC との違い

一般的な EC サイトでは、ユーザーは自ら検索・比較し、目的の商品を購入します。一方でソーシャルコマースでは、SNS 上の投稿や動画、ライブ配信などをきっかけに、商品を購入してもらうことを目指します。投稿には商品情報と購入リンクが含まれているため、ユーザーはすぐに商品を買うことができます。

EC サイトでも SNS は集客に利用されていますが、購入手続き自体は EC サイト上で行われます。ソーシャルコマースでは、場合によって SNS のアプリ内で決済まで完結するケースもあります。
このような点が、一般的な EC サイトと比べた時の大きな違いであると言えるでしょう。

ソーシャルコマースの市場規模

日本国内におけるソーシャルコマースの正確な市場規模データはまだ限られていますが、EC 市場全体の成長や SNS の利用率を踏まえることで、ある程度の規模を推定することができます。

経済産業省が発表した「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によれば、日本の BtoC - EC 市場規模は 2023 年は約 24.8 兆円、2022 年は約 22.7 兆円、2021 年は約 20.7 兆円に達しており、増加傾向にあることが分かります。

ソーシャルコマース単位の公式な市場規模データはまだ整備されていませんが、仮に EC 全体の 2〜3% 程度がソーシャルコマースによる売上と仮定すれば、約 5,000 億〜7,000 億円規模であると考えられます。
保守的な見方でもこれだけの規模があり、今後の拡大余地は非常に大きいと考えられます。

ソーシャルコマースの種類

ソーシャルコマースにはいくつかの種類があり、使い方や特徴もそれぞれ異なります。扱う商品やお客様の層に合わせて、無理のない形で取り入れていくのがおすすめです。

SNS 型

SNS の投稿やプロフィールなどから商品を紹介し、購入へつなげるスタイルです。SNS に備わっているショッピング機能を利用する方法の他に、リンク決済サービスを活用して販売を完結するケースも増えています。EC サイトを持っていなくても始められる手軽さから、個人や小規模の事業者にも広く利用されています。

レコメンド 型

興味のある商品を実際に購入する時には、他の人のフィードバックを参考にする方も多いのではないでしょうか。商品レビューや SNS 内での「買って正解!」のようなポジティブな投稿に影響される購買行動は、レコメンド型に分類されます。

CtoC 型

個人同士が SNS やフリマアプリなどを通じて商品を販売するモデルです。メルカリ、ラクマなどが CtoC 型に当たります。

KOL 型

KOL は、Key Opinion Leader の略で、専門性や高い影響力を持ち、フォロワーの購買行動に強く影響を与える人物のことを指します。日本では、インフルエンサーを活用したソーシャルコマースがこのタイプになります。企業が KOL とタイアップし、商品紹介やレビューを発信してもらうことで、信頼性の高い訴求が行うことができます。

ライブコマース 型

ライブコマース型は、ライブ配信を通じて、リアルタイムで商品を紹介しながら販売する方法です。視聴者とやりとりをしながら商品の魅力を伝えることができます。エンターテイメント性の高いコンテンツになるため、商品の魅力を視聴者に臨場感を持って効果的に伝えることができます。

ソーシャルコマースに利用される代表的な SNS

日本で利用されている代表的なプラットフォームを紹介します。

Instagram

Instagram は、ビジュアル性の高い商材と相性がいいため、コスメ、アパレルなどの紹介に向いています。投稿やストーリーズにショッピングタグを付けることで、タップひとつで商品ページに遷移させることができます。ブランドの世界観を構築しやすく、SNS を通じたブランディングに最適です。

TikTok

TikTok は、若い世代を中心に支持されている動画 SNS で、気軽な投稿から商品紹介や購入へと繋がる流れが特徴です。TikTok Shop を利用すれば、ユーザーが TikTok のアプリ上でショート動画やライブ配信を観ながら、直接商品を購入することができます。TikTok Shop は日本でも 2025 年 6 月 30 日よりサービスが開始されています。

Facebook

Facebook を利用する年齢層は、他の SNS と比較して高めとなっています。実用性や人間関係を大切にする投稿が多いため、ビジネスと相性がいいと言えるでしょう。

Facebook グループ機能を活用したクローズドなコミュニティ型販売だけでなく、Facebook ショップ機能を使えば商品をページ上で販売することができます。

LINE

SNS というよりは、メッセージアプリとしての側面が強い LINE ですが、日本国内の普及率の高さから、ソーシャルコマース的な活用が進んでいます。LINE 公式アカウントを通じてユーザーに商品情報やクーポンを配信できる他、Lineup を導入することで、EC サイトを持たずとも LINE 内に簡易ショップを簡単に開設して商品を販売することが可能です。

ソーシャルコマースのメリット

ソーシャルコマースを活用すれば、販売手段を広げることができるだけでなく、SNS を通じて消費者との距離感を縮めて信頼関係を築けるという魅力もあります。具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

低コストで販売可能

ソーシャルコマースは、広告費やサイト制作費などの初期投資を抑えて始められるのが魅力です。
投稿やストーリーを活用すれば、無料で商品を紹介し、フォロワーや閲覧者に自然な形でアプローチすることができます。小規模なビジネスや副業としても始めやすいため、予算が限られていても手軽に販売を開始することができます。

EC サイトがなくても運営可能

Instagram や LINE、Focebook などの SNS と、リンク決済サービスを組み合わせることで、EC サイトを持たなくても商品を販売することが可能になります。
たとえば、インスタグラム販売は専用のカートシステムや在庫管理ツールを導入しなくても、投稿や DM に決済リンクを貼るだけで簡単に取引ができます。

離脱を防ぐシンプルな購入フロー

ソーシャルコマースでは、投稿を見て商品に興味を持ったタイミングを逃さず、購入につなげることができます。
商品紹介と購入導線が一体化していることで、カゴ落ちのリスクが減り、コンバージョン向上にもつながります。

ソーシャルコマースのデメリット

ソーシャルコマースには多くの利点がありますが、同時に注意すべき点も存在します。デメリットを十分に理解した上で活用するようにしましょう。

頻繁な更新

SNS で販売するには、継続的な投稿やストーリーズ、ライブ配信などが欠かせません。一度投稿しただけでは埋もれてしまいやすく、タイムラインに流れ続けるコンテンツの中で目立つ工夫が必要です。
商品の魅力を伝え続けるには、常に目を引く画像や動画、そして人々の関心を惹きつけるコンテンツを用意し続ける必要があります。

見つけてもらう努力

SNS では、必ずしも商品やブランドが検索されて見つけられるとは限りません。フォロワー数やエンゲージメントが少ないうちは、認知されるまでに時間がかかることもあります。
投稿内容やタイミング、ユーザーとのコミュニケーション方法など、見つけてもらうための施策や努力が不可欠です。

外部の決済手段

TikTok Shop のように、アプリ内で決済まで完了できる仕組みを提供する SNS も登場しており、ユーザーは動画やライブ配信を見ながらアプリを離れることなく購入を完了できます。
一方で、多くの SNS では未だ外部リンクに依存しており、決済は、EC サイトなど別ページで行われる場合も多く見られます。
リンク遷移後の画面表示や操作性、決済方法の少なさなどが原因で、顧客が購入を途中で諦めてしまうことのないように注意しましょう。また、リンク先のページ設計や読み込み速度、クレジットカード決済や日本で人気のあるコンビニ決済などにも適切に対応し、ユーザーが安心して購入を完了できるようにすることが大切です。

ソーシャルコマースの成功事例

日本国内のソーシャルコマースの成功事例にはどのようなものがあるでしょうか。具体的な例をいくつかご紹介します。

ニトリ

ニトリは、「お、ねだん以上。」のキャッチコピーで知られる、日本最大級の家具・インテリアチェーン店です。企画から製造、販売までを一貫して手掛けることで、低価格で高品質な商品を提供し、全国に 700 店舗以上を展開しています。近年は、オンライン販売やデジタル領域にも力を入れており、SNS を活用したライブ配信型の販売施策にも積極的に取り組んでいます。

その代表例が、ニトリ LIVEと呼ばれる自社サイトでのライブコマースです。Instagram 公式アカウントからの配信告知や視聴誘導を通じて、SNS と連携した視聴者獲得を実現しています。

三井ショッピングパーク

三井不動産が展開する三井ショッピングパークは、ららぽーとや三井アウトレットパークなどを含む大型商業施設です。施設の枠を超えた購買体験の提供を目指しており、近年ではオンラインとリアル体験を融合する取り組みを積極的に進めています。

その代表例が、店頭で商品を見て、買いそびれた商品を後日購入できる、三井ショッピングパーク 公式通販サイト &mall です。ソーシャルメディアやライブ配信との連携により実施されており、スタッフやインフルエンサーが商品を紹介する配信中に、視聴者がコメントで質問し、配信内のリンクからそのまま購入に繋げる仕組みが導入されています。

ユニクロ

ユニクロは、お客様の声を重視し、商品の開発と改善を行う日本のファッションブランドです。ファーストリテイリンググループはグローバル展開に力を入れており、企画、生産、物流、販売までを一貫して自社で管理しています。シンプルで上質な長く使える服を提供することを目指しており、「服のチカラを社会のチカラに。」をモットーにサステナビリティ活動にも力を入れています。

同社の Instagram では、投稿や動画を頻繁に更新し、タグ付けされた商品から EC サイトへのアクセスや購入を可能にしています。

また、ユニクロ公式の着こなし発見アプリ「StyleHint (スタイルヒント) 」では、手持ちのアイテムをスマホで撮影したり、SNS などで見つけたお気に入りの商品画像をアップロードしたりすることで、イメージに近い着こなしのアイデアを探すことができます。さらに、画像に近いユニクロの商品も表示され、ユーザーが気に入った商品はそのまま購入することも可能です。
ユニクロでは、気になったスタイルをすぐに確認し、商品を購入できるという、共感と購買を結びつけるソーシャルコマースの仕組みが実現されています。

ソーシャルコマース導入に向けて

従来の EC に加えて、ソーシャルコマースを取り入れることで、新しい顧客層へのアプローチや販売機会の拡大が見込めます。まずは、自社商品やターゲット層に合った SNS から、無理なく始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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