課題
給与の支払いのために受取勘定の不足を埋め合わせる場合でも、今後の業務のために備品や新しい設備への投資が必要な場合でも、Jobber は中小企業の運営にキャッシュフローが非常に重要であることを認識しています。流動性の不確実性が長期的な成功と失敗を左右しかねません。ホームサービス業界の多くの中小企業は、従来の銀行融資を受けることが困難です。Jobber はこの困難な曲面を、ユーザが必要な融資をすぐに受けられるようにし、ひいてはプラットフォームに新たな収益源を追加して成長させるための機会と捉えました。
「サービス業があらたな機会をつかむには、資金の投入が必要なことがあります」と、フィンテック担当ディレクター、Laura Collinson 氏は述べています。「融資を受けるには、数週間から数カ月にわたって銀行とやり取りをし、数年分の財務諸表を提出しなければならないので、非常にやっかいです。ビジネス向けに融資の機会を提供することさえできれば、すぐに革新的な変化を実現できるでしょう。」Jobber にとっての最大の疑問は、最小限のリスクと限られた開発リソースで、どうすれば顧客に融資の利用機会を提供できるか、ということでした。
ソリューション
Stripe の金融サービス製品は、ホームサービス事業を対象にキャッシュフローの不足を減らします。ビジネスオーナーは Jobber ダッシュボードから直接 Instant Payouts にアクセスし、数日ではなく数秒で稼いだお金を受け取ることができます。Stripe Capital を利用すると、ビジネスオーナーはリクエスト後 2 日以内に資金供給を受けることができます。「初回の Stripe Capital の融資は 3 時間 21 分で承認されました。これは、銀行と何週間もやり取りするのとは大きく異なります」と Collinson 氏は語ります。「ビジネスオーナーは簡単な申請書に記入して、日々の売上の一定割合を融資に充てて返済します。」
結果
Jobber はユーザのキャッシュフローニーズに応える金融サービスを提供することで、プラットフォームを展開・差別化してきました。さらに、顧客がビジネスの運営と成長の両方を実現するための主要ツールとしての役割をさらに強固なものにしました。Collinson 氏は「Capital と Instant Payouts は、クレジットカードの借入限度額と融資限度額が引き下げられている現在の環境において、特に重要です。ある顧客は短期的なキャッシュフローの不足を補い、別の顧客は従業員の新規採用や設備、マーケティングに投資することができます」と話します。これは Jobber とホームサービス事業の双方にメリットがあります。金融ツールを収益化することで、Jobber はプラットフォームの各ビジネスからの売上を増やし、製品提供をさらに強固なものにし、顧客の重要な課題を解決しているのです。
Stripe を利用しなければ、このようなリソースを顧客に提供するのに相当な時間とエンジニアリング作業が必要だったでしょう。Stripe の金融インフラストラクチャは Jobber にとって非常に有益なものであり、今後の展開にも期待しています。