BIC コードと SWIFT コード: 定義、相違点、構造

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  1. はじめに
  2. SWIFT とは
  3. SWIFT コードとは
  4. SWIFT コードの確認方法
  5. BIC とは
  6. BIC の確認方法
  7. SWIFT コードと BIC:両者の相違点
  8. SWIFT コードと IBAN:両者の相違点
  9. IBAN から BIC を取得できるか

国際送金に重要な BIC コードと SWIFT コードは、グローバル決済に重要な役割を果たしています。この記事では、この 2 つの用語の包括的な概要、両者の相違点、各コードの構造についてご説明します。

本記事の内容

  • SWIFT とは
  • SWIFT コードとは
  • SWIFT コードの確認方法
  • BIC とは
  • BIC の確認方法
  • SWIFT コードと BIC:両者の相違点
  • SWIFT コードと IBAN:両者の相違点
  • IBAN から BIC を取得できるか

SWIFT とは

「SWIFT」は、「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」 (国際銀行間通信協会) の略です。 SWIFT は、国際的な金融取引と金融機関間のメッセージングを可能にするネットワークです。1973 年に設立され、本部はベルギーにあります。SWIFT は、世界的な普及と高いセキュリティ基準により、銀行の間で広く使用されます。2022 年には、約 112 億 5000 万件の暗号化されたメッセージが、世界中の銀行から SWIFT 経由で送信されました。

SWIFT コードとは

SWIFT コードは、銀行間のグローバル送金を簡素化するために必要です。このコードは、8 文字または 11 文字で構成される一意の ID であり、そのコードを割り当てられた銀行に関する情報が含まれています。このコードにより、世界中の銀行間で迅速かつ効率的に取引を行うことができます。

SWIFT コードは、銀行コード (4 文字)、国コード (2 文字)、所在地コード (2 文字または数字)、任意の支店コード (3 文字または数字) の 4 つのセクションで構成されます。コードの長さが 11 文字の場合、送金に必要な追加情報が含まれていることを意味します。

ほとんどの銀行に、簡単に識別できる独自の SWIFT コードがあります。企業や顧客が国際送金をする場合は、自分の銀行と受取人の SWIFT コードを知っておく必要があります。

SWIFT コードの確認方法

BIC や SWIFT コードは、オンラインで金融機関名を検索するか、銀行に直接問い合わせることで確認できます。SWIFT コードは、金融機関のウェブサイトの連絡先情報にも記載されています。また、銀行に直接リクエストすることもできます。正しい BIC コードまたは SWIFT コードを使用することが重要です。そうしないと、送金手数料を請求されたり、取引が処理されなかったりする可能性があります。

BIC とは

BIC は「Bank Identifier Code」(金融機関識別コード) の略で、金融機関の識別に使用する 8 桁の国際的なソートコードです。BIC は、4 桁の機関キーと 2 桁の国識別子に加えて、任意の 2 桁で構成されます。BIC コードは通常、関係する銀行を識別するために国際送金、電子送金 (EFT)、SEPA 決済の指示書に記載され、円滑な取引を保証するものです。

BIC は世界的に受け入れられている標準であるため、取引相手が自国のクレジット機関か海外の提携銀行かによらず、顧客は一貫性を期待することができます。ほとんどの場合、BIC コードと SWIFT コードは同じです。

IBAN (国際銀行口座番号)、国際口座番号形式とソートコード (イギリス)、またはトランジットナンバー (カナダ) と組み合わせることで、BIC は、国際決済に必要な受取人の銀行口座を正確に明示することができます。また、このプロセスは送金処理のスピードと精度を向上させる役にも立ち、遅延や誤解の発生を抑制します。BIC は、国際決済の処理において最も重要な要素の一つです。

BIC の確認方法

BIC はいくつかの方法で確認できます。最も簡単なのは、関連する情報が掲載されたオンラインプラットフォームで番号を見つけることです。直接銀行に問い合わせることもできます。グローバル展開している金融機関では、この方法が理にかなっていることがよくあります。また、ほとんどの銀行のウェブサイトに BIC 計算ツールが用意されています。最後に、特別なディレクトリでコードを検索する方法もあります。ただし、この方法には注意が必要です。誤ったデータを取得することがないように、既知のソースのみを使用する必要があります。

SWIFT コードと BIC:両者の相違点

SWIFT コードと BIC は同じ意味で使用されることがよくあります。ただし、両者には重要な違いがあります。BIC はヨーロッパの銀行にのみ使用されるのに対して、SWIFT コードは世界中で使用されています。一方、SWIFT コードは BIC の別形態であり、機能は似ていますが同じものではありません。

SWIFT コードは、国際送金の処理のために銀行が使用する一意の識別子です。BIC は、銀行が使用する別の識別番号です。BIC は、国際送金を行うときに受取人の銀行を指定するものですが、SWIFT コードは、受取人の口座に関係なく、メッセージを転送するための一般的なフォーマットとして機能します。

SWIFT コードと BIC は、構造にも違いがあります。BIC には、銀行の ID と、その拠点がある国の情報が含まれます。一方、SWIFT コードには、銀行の国と地方自治体の情報に加えて、銀行の名前と住所の情報も含まれます。

SWIFT コードは 8 ~ 11 文字で構成され、4 つのセクションに分かれています。最初の 4 文字が銀行コード、次の 2 文字が国コード (ISO 3166-1)、2 文字が所在地コード (ISO 3166-2)、3 文字または数字が支店番号を表します。一方、BIC は、8 ~ 11 文字で構成され、国コード、ソートコード、所在地コードの後に任意の支店番号が続きます。

SWIFT コードは特に国際送金に使用されるのに対し、BIC は銀行を表す一般的な標識として機能します。BIC は SWIFT コードに相当するものと見なせますが、すべての BIC が SWIFT コードであるわけではありません。

SWIFT コードと IBAN:両者の相違点

IBAN は、国際的に標準化された口座番号コードであり、システム内のすべての口座を特異的に識別できます。IBAN は、最低 15 文字で構成され、各国の口座番号形式と、国識別子やチェックデジットなどの追加情報が組み合わされています。外国送金は、IBAN がないと処理できません。

SWIFT コードまたは BIC が IBAN と違う点は、BIC はクレジット機関を識別するだけで、顧客のデータや口座情報を提供しないことです。これに対し、IBAN は口座名義人や口座そのものに関する詳細な情報を提供します。

国際送金を行うには、BIC と IBAN の両方を正確に提供する必要があります。

IBAN から BIC を取得できるか

IBAN から BIC を取得することはできません。IBAN は、国際的に標準化された口座番号を表すだけのものであり、国、銀行、口座に関する情報が含まれます。これに対し、BIC は、各銀行に個別に発行されるコードであり、銀行の所在地と名称に関する情報が含まれています。

特定の銀行の BIC を取得するには、その銀行のウェブサイトにアクセスするか、カスタマーサービス部門に問い合わせる必要があります。ただし、BIC の検索に使用できるオンラインツールもあります。こうしたツールでは、IBAN を入力するだけで、該当する BIC が自動的に検索されます。

国際送金には IBAN と BIC の両方が必要です。この情報がないと、送金が正しく実行されず、追加手数料や遅延が発生する可能性があります。

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