リボ払いの金利は高い?日本の支払い方式と手数料を解説

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  1. はじめに
  2. リボ払いの金利 (年利)
  3. リボ払いの支払い方法と手数料
    1. 定額方式
    2. 定率方式
    3. 残高スライド方式
  4. リボ払いと分割払いの手数料はどちらが安い?
  5. リボ払いの金利や手数料についてよくあるご質問
    1. リボ払いの金利の上限はいくらですか?
    2. 1 万円をリボ払いにすると手数料はいくらですか?
    3. 5 万円をリボ払いにすると手数料はいくらですか?
  6. 事前にリボ払いの金利を理解することの大切さ

リボ払いは金利が高いというマイナスのイメージがあり、できればリボ払いでの買い物を控えたいという人は多いのではないでしょうか。しかしながら、日本のリボ払いにはいくつかの支払い方式があり、どれを選ぶかで総合的な手数料や支払い期間は大きく異なってきます。事業者がリボ払いと金利について熟知することで、消費者にも正しい情報を伝えることができ、トラブルにならないように利用してもらうことができるでしょう。

本記事では、クレジット決済と関わりが深いリボ払いの金利と支払い方式について詳しく解説します。

目次

  • リボ払いの金利 (年利)
  • リボ払いの支払い方法と手数料
  • リボ払いと分割払いの手数料はどちらが安い?
  • リボ払いの金利や手数料についてよくあるご質問
  • 事前にリボ払いの金利を理解することの大切さ

リボ払いの金利 (年利)

リボ払いには、買い物をする際に利用するショッピングリボ払いと、キャッシング機能を利用して現金を借り入れるキャッシングリボ払いがあり、ぞれぞれのリボ払いの利息は異なります。

顧客が 実店舗や EC ショップで利用するリボ払いはショッピングリボになりますので、この記事ではショッピングリボ払いを中心に見ていきます。

金融商品やリボ払いについて調べると、金利、年利、利子、利息、利率などの言葉をよく目にします。年利は、1 年あたりの利率のことですが、ここでは、金利、年利、利率は基本的に同じ意味という解釈で大丈夫でしょう。利子と利息は同じ意味ですが、利子は受け取る側、利息は支払う側と使い分けされています。

金融機関により多少異なるものの、リボ払いの実質年率は 15 〜 18% のところが多いようです。さらに、借入の上限金利は、利息制限法で借入金額に応じて、年 15 〜 20%と定められています。

利息制限法で設定されている利息の上限

借入元本

10 万円未満

10 万円〜 100 万円未満

100 万円以上

上限金利

20%

18%

15%

たとえば、100 万円の借入元本の場合、上限金利は15%になります。つまり、1 年間に発生する利息の上限は次のようになります。

100 万円 x 0.15 = 15 万円

しかし、ショッピングリボ払いの手数料は 15 万円 とはなりません。なぜならば、リボ払いは、毎月支払いがあり、支払い残高が減っていきます。そして、返済期間は返済金額により決定されるため、1 年以上かかる場合もありますし、逆に返済金額を大きくすれば短期間で返済が終了します。条件により、手数料の額は大きく変わります。

リボ払いの金利は高いと言われていますが、それでは、実際にどれくらいになるかシミュレーションしてみましょう。そして、リボ払いの借入金、金利、月々の返済額はどのように支払い総額に影響を与えるか見てみます。

まず、リボ払いの借入金は 100 万円、金利は 15%と仮定し、月々の支払い額がそれぞれ 10 万円、5 万円、1 万円だった場合の全手数料と支払い総額を比較します。

リボ払い借入金

金利(年利)

月々の返済額

全手数料

支払い総額

100 万円

15%

10 万円

66,021円

1,066,021円

100 万円

15%

5 万円

128,540円

1,128,540円

100 万円

15%

1 万円

628,600円

1,628,600円

※ 元金定額方式を利用
※ シミュレーション結果は、目安です。実際の支払い金額とは異なる場合があります。

上記の結果から、月々の返済額が少ないと手数料はかなり増額することが分かります。支払いが長期化した場合は、初期の頃は元金よりも手数料の返済が大きくなることも珍しくありません。

次に、金利と月々の返済額はそのままにして、リボ払いの借入金を 2 倍の 200 万円にしてシミュレーションしてみます。

リボ払い借入金

金利(年利)

月々の返済額

全手数料

支払い総額

200 万円

15%

10 万円

257,097円

2,257,097円

200 万円

15%

5 万円

507,217円

2,507,217円

200 万円

15%

1 万円

2,507,233円

4,507,233円

※ 元金定額方式を利用
※シミュレーション結果は、目安です。実際の支払いの金額とは異なる場合があります。

借入金額が 2 倍になったから手数料も単純に 2 倍になるということではありません。同じ金利でも、借入金額と月々の返済額が、最終的に支払う手数料に大きく影響を与える点に注意が必要です。

リボ払いの支払いが長期化した場合には、手数料の方が借入金よりも高くなる場合があります。リボ払いを選択する際には、計画性を持って賢く利用したいものです。

リボ払いの支払い方法と手数料

リボ払いの支払い方式は、前のセクションのシミュレーションで利用した元金定額方式だけではありません。その他にも、元利定額方式、定率方式、残高スライド方式などがあります。どの支払い方式を選ぶかにより、手数料、月々の支払い額、返済期間などが異なってきます。

定額方式

定額方式には、元金定額リボルビング方式と元利定額リボルビング方式があります。元金定額方式の方が元金に対する支払い金額の割合が大きいため、元利定額方式よりも返済総額は少なくなります。さっそくそれぞれの特徴を見ていきましょう。

元金定額方式

手数料は含めずに毎月一定の支払い金額を設定する方式です。手数料は支払い残高に応じて毎月変わるため、月々の支払い額も変化します。

元利定額方式

手数料を含めて支払い金額を指定する方法で、毎月同じ金額を返済します。途中で追加購入しても、月々の支払額は一定のままです。支払い残高が少なくなるにつれ手数料の比率も少なくなりますが、初期の頃は元金に対して手数料の割合が大きいため元金が減りにくく、元金定額方式よりも返済総額は多くなります。

定率方式

支払い残高に対して定率 (一定の割合) を掛けた金額に手数料をプラスして支払う方式です。そのため、支払い残高が減るにつれて、支払い金額も減っていきます。しかし、定率が低い場合、月々の支払い額を抑えることはできるものの、元本の減りは鈍化し、返済完了まで長期化しがちです。

残高スライド方式

支払い残高に応じて毎月の支払い額が段階的に増減する方式です。金融会社によりその条件は異なります。

たとえば、支払い残高が 10 万円未満のときは支払い額は 1 万円、10 〜 20 万円未満の時は支払い額は 2 万円、20 〜 30 万円未満の時は支払い額は 3 万円などです。

リボ払いと分割払いの手数料はどちらが安い?

リボ払いと類似した支払い方法に分割払いがあります。どちらも複数回に分けて支払いを行うため、違いが分かりにくいかもしれません。特に手数料に関してどちらがよりお得になるのかはとても気になります。

しかしながら、金融会社の設定やどのリボルビング方式を選んだかにより手数料は異なるため、どちらの手数料の方が安いか、一概に比較することはできません。

元金定額リボルビング方式と分割払いを同条件で比較した場合は、手数料はほぼ変わらないか、リボ払いの方が若干手数料が安くなります。

リボ払いの金利や手数料についてよくあるご質問

リボ払いの金利や手数料についてよくある質問を以下にまとめています。

リボ払いの金利の上限はいくらですか?

借入元本の金額により 15 〜 20%がリボ払いの金利の上限と定められています。詳細はリボ払いの金利 (年利) セクションをご覧ください。

1 万円をリボ払いにすると手数料はいくらですか?

支払い方式、手数料率、月々の返済額により手数料は異なってきます。一例をあげると、借入金額 1 万円、手数料率 15%、 元金定額方式を利用し、元金の月々の返済金額を 3 千円に設定した場合の全手数料は 244 円です。(簡易シミュレーション利用のため、実際の金額と異なる場合があります。)

5 万円をリボ払いにすると手数料はいくらですか?

支払い方式、手数料率、月々の返済額により手数料は異なってきます。一例をあげると、借入金額 5 万円、手数料率 15%、元金定額方式を利用し、元金の月々の返済金額を 3 千円に設定した場合の全手数料は 5,381 円です。(簡易シミュレーション利用のため、実際の金額と異なる場合があります。)

事前にリボ払いの金利を理解することの大切さ

本記事では、リボ払いの支払い方式とそれぞれの金利と手数料について解説してきました。一口にリボ払いと言っても、複数の返済方式があり、それぞれ異なる特徴があります。消費者にリボ払いを提供する際に、自社が提供するリボ払いの仕組みを深く理解しておくことは、事業者にとって不可欠と言えるでしょう。

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この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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