会員サイトとは?作り方や注意点、日本の事例を紹介

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Stripe Billing は、シンプルな継続支払いから使用量に基づく請求、商談による契約まで、請求書の発行や顧客の管理を簡単に実現します。

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  1. はじめに
  2. 会員サイトとは
  3. 会員サイト構築のメリット
    1. 会員だけのアクセス権限
    2. マーケティングの効率化
    3. ブランド価値の向上
    4. 収益の安定化
  4. 会員サイト構築のデメリット
  5. 会員サイトの作り方
    1. WordPress (ワードプレス) を使う
    2. ASP を使う
    3. SNS を使う
    4. 制作会社に依頼する
  6. 会員制サイト作成時の留意点
    1. 目的を明確にする
    2. 必要な機能をサイトに装備する
    3. セキュリティ対策を講じる
    4. 適切な価格設定を用いる
  7. B2C 会員制サイトの例
  8. B2B 会員サイトの事例
  9. 会員サイトを成功させるために

ユーザーとの信頼関係を深めることができる会員サイトは、様々なメリットを提供し、うまく活用することで、ビジネスの拡大につながります。しかし、自社にあった会員サイトを作成し、きちんと運営しなければ、効果を最大限に引き出すことは難しいでしょう。

成功する会員サイトを構築するには、その全体像を理解することが重要です。そのため、本記事では、会員制サイトの基本的な概念やメリット・デメリット、構築方法、そして実際の事例について詳しく解説します。

目次

  • 会員サイトとは
  • 会員サイト構築のメリット
  • 会員サイト構築のデメリット
  • 会員サイトの作り方
  • 会員サイトを作る際の注意点
  • B2C 会員サイトの事例
  • B2B 会員サイトの事例
  • 会員サイトを成功させるために

会員サイトとは

会員サイトとは、会員登録した人のみがアクセスできるウェブサイトのことを指します。会員になった人だけが閲覧できるコンテンツを提供したり、情報を発信したりすることで、ユーザーと強いつながりを持つことが目的です。

誰もがアクセス可能なオープンなウェブサイトに対して、会員制サイトは、「クローズドサイト」と呼ばれることもあります。この仕組みは、一般ユーザーとの差別化を図り、リピーターを増やすための強力な手段となります。

会員サイト構築のメリット

それでは、具体的に会員サイト構築のメリットにはどのようなものがあるかみていきましょう。

会員だけのアクセス権限

会員限定のコンテンツやサービスを提供することで、会員に独自の価値を感じてもらえます。これにより、会員は特別な扱いを受けていると感じ、サイトへのロイヤリティが高まります。

マーケティングの効率化

会員データを活用することで、情報を届けたいグループを対象にした効果的なマーケティング戦略が可能になります。それにより、無駄な広告費を削減し、ROI (投資利益率) を最大化することができます。

ブランド価値の向上

会員との距離を縮め、特別感を提供することにより、社の信頼性や価値を高めることができます。また、会員だけの特典などでさらに顧客満足度を高めることが期待できます。

収益の安定化

会員サイトはサブスクリプション 型の料金形態を採用することで定期的な収益が見込めるようになり、収益を安定させることができます。長期プランを促す魅力的な会員サイトを構築できれば、収益の予想やビジネスの計画がしやすくなり、安定性がさらに高まることでしょう。

Stripe Billing なら、定期課金プランの設定や管理が簡単に行えます。また、分析ツールを使用すれば、売上のトラッキングや解約率の分析機能が標準装備されているので、長期的なビジネスプランや拡大に役立ちます。

会員サイト構築のデメリット

会員サイトには多くのメリットがありますが、導入や管理において、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

  • サイトの質の維持
    会員の満足度を高めるためには、定期的に質の高いコンテンツを配信し続ける必要があります。そのためには、分野ごとに専門的な知識を備えた人材を常に確保しなければなりません。サイトの質を維持するために、古いコンテンツの更新や新しいコンテンツの作成など、コンテンツ作成が負担になる可能性があります。

  • 運用コスト
    会員サイトを構築する際のデメリットのひとつは、運用コストの増加です。プラットフォームや決済システムの導入には初期費用がかかりますし、運営後も、会員数を増やすための施策は必要不可欠です。

自社で専門的な知識を持った人材を確保することが難しい場合、施策や運営を外部に依頼する方法もありますが、その場合も追加のコストが発生することは避けられないでしょう。

  • ユーザーに登録の手間が発生する
    特に初回の利用者にとって、ユーザー登録は心理的なハードルになる場合があります。

登録の手間を減らす工夫をしたり、登録フォームをシンプルにするなどして、登録までの煩わしさを減少させる工夫が必要です。

また、登録することで得られるメリットを明確にすることで、手間を受け入れてもらいやすくなります。

会員サイトの作り方

会員サイトを作成する方法には、さまざまな選択肢があります。それぞれ特徴やメリットがあり、自社のニーズに合わせた最適な手段を選ぶことが重要です。

WordPress (ワードプレス) を使う

ドメインの取得とサーバー契約を行う必要がありますが、WordPressをインストールし、会員サイトを構築することができます。

WordPress にはサイト作成に必要な多くのテンプレートやプラグインが用意されているので、コードの知識なしでサイトを直感的に作成することができます。たとえば、BuddyPressというプラグインをインストールすれば、WordPress を用いて SNS サイトやコミュニティーサイトを作成することが可能です。

注意する点として、SSL の有効化、通信の暗号化、定期的なアップデートなどを行い、セキュリティや運用管理に気を配ることが重要です。

ASP を使う

会員サイト構築に必要な機能がパッケージ化された ASP (クラウドパッケージ) を使えば、運用しやすい本格的な会員サイトを作ることができます。自社の形態にあわせて、決済機能、メルマガ配信、外部連携など必要な機能を備えた ASP を選ぶと良いでしょう。

SNS を使う

Facebook の非公開グループ、 LINE 公式アカウントなどを利用し、会員限定のコンテンツを配信することができます。基本的に、無料で利用することができ、特別な知識がなくても簡単に始めることができますが、いくつか注意点があります。

たとえば、Facebook の利用者は年齢層が高めであり、若い年代をターゲットにしたビジネスには不向きかもしれません。LINE 公式アカウントは事業者から会員への一方的な情報配信になり、会員同士での交流ができない点に留意する必要があります。

制作会社に依頼する

オリジナリティの高い本格的な会員サイトを構築したい場合、既存のシステムやサービスに頼らず、一から作成することが可能です。
自社で専門知識があるスタッフがいない、または人手不足で時間が取れない場合は、制作会社に委託する方法もあります。ただし、制作会社により得意分野が異なるため、自社のビジネスにあった会社を選ぶように注意しましょう。

会員制サイト作成時の留意点

会員制サイトの目的が明確であれば、サイトの開発や運営に一貫性が生まれ、ユーザーにとって最適なサイトを作りやすくなります。ここでは、考慮すべきポイントをいくつかご紹介します。

目的を明確にする

会員専用サイトを作成するときは、目標をよく見定めてください。たとえば、目標が経常収益を生み出すことである場合、その目標に合ったサブスクリプションモデルを検討する必要があります。また、無料コンテンツと有料コンテンツを区別する方法についても検討し、ユーザーが価値を見出せるサイトの作成に努める必要があります。

必要な機能をサイトに装備する

会員登録時に認証メールを送信したり、ユーザーをログインさせたりする機能は、どの会員制サイトにとっても重要な基本のユーザー管理機能です。また、コンテンツ配信、支払い、コミュニティ、分析ツールなど、会員制サイトの目的と対象者に必要な機能を含める必要があります。

セキュリティ対策を講じる

データ侵害やサイバー攻撃のリスクから会員の個人情報や決済情報を保護するための、セキュリティ対策が重要です。ユーザーのパスワードと個人情報を暗号化して保存し、サイト全体をハイパーテキスト転送プロトコルセキュア (HTTPS) で保護し、SSL 証明書を実装してください。また、ログインのセキュリティを強化するために、2 段階認証 (2FA) などの認証システムを実装する必要があります。

ツールを使用して、サイトの脆弱性を管理し、定期的にセキュリティスキャンを実行し、監査のために専門の会社を雇います。Stripe 決済システムは、PCI データセキュリティ基準 (PCI DSS) に準拠し、3D セキュアや不正利用検出などの高度な認証機能を備えています。これにより、より強力なセキュリティが可能になり、安全な取引が保証されます。

適切な価格設定を用いる

会社の会員制サイトの価値を把握し、それに応じて請求します。もしあなたの価格設定が、会員が得ている価値に見合ったものであると感じられなければ、彼らは退会してしまうでしょう。

また、さまざまなユーザーグループに合わせ柔軟な価格設定を提供することで、より幅広い人々にリーチできます。ただし、アカウント登録を促すために価格を下げ過ぎると、利益が得られず、収益性を圧迫する可能性があるため、注意が必要です。価格戦略が、長期的に収益を安定させるように設計されているか、確認してください。

B2C 会員制サイトの例

B2C 会員制サイトは、特典と利便性を提供することで、ブランド資産価値を構築し、顧客ロイヤルティを向上させます。具体例をいくつかご紹介します。

  • ファンクラブ: ファンクラグサイトは、特定のテーマに強い関心を持つ人々のコミュニティを作る場として、幅広い分野で展開されています。アーティストやプロスポーツチームのファンクラブサイトでは、チケットの優先販売やイベント情報、限定ビデオメッセージなどの機能を提供しています。

  • 動画配信: スポーツイベントの配信や、オンデマンドの映画やテレビの視聴サービスなどが挙げられます。

  • 教育・技能向上: 定額制のオンラインスクールには、自分で動画を見て学ぶものから、ビデオ通話で講師と 1 対 1 で学ぶオンライン学習塾まで、さまざまな種類があります。専門家によるライブセミナー、ウェビナー、ブロードキャストも人気があります。

  • E コマース: Amazon プライムや楽天市場などの大手 EC モールをはじめ、食品・アパレル・美容・家電などのサイトなど、B2C 会員制サイトが多数あります。

B2B 会員サイトの事例

B2B 会員サイトは、取引先や専門的な情報を必要とする顧客に対し、情報共有やサポート体制を整えることで、ビジネスの効率化や企業間の連携を強化する役割を果たしています。

  • 製薬会社による医師向け会員サイト
    医療従事者専門サイトでは、最新の製品の情報提供や治療ガイドラインが提供されます。

  • ソフトウェア契約者向け会員サイト
    プログラマーやエンジニア向けに、API ドキュメントやコードサンプルを提供したり、情報共有を行います。

  • 金融業界
    法人向けの金融サービス会員サイトでは、企業向けの融資申請や取引履歴の管理などを提供します。

  • 不動産
    宅建業の開業者を対象にし、不動産の実務相談に応じたり、セミナーを開催したりします。業務支援サービスを受けることで、開業者は営業力の大幅アップを目指すことが可能になります。

会員サイトを成功させるために

会員サイトの成功は、ユーザーが会員登録をしないとアクセスできない特別な情報やサービスを提供できるかどうかにかかっています。価値のあるコンテンツや独自の特典を提供することで、新規会員の獲得やリテンション率の向上が期待できます。

また、運営するサイトでは、セキュリティやユーザビリティへの配慮も欠かせません。サイトの信頼性と成長を支える重要な要素であり、適切に対応していくことが成功の鍵となります。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
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