課題
Margin の共同創業者兼CEO の Param Bidja 氏は酒屋を営む家庭で育ちました。Bidja 氏は、手作業による業務処理や薄利な収益構造など、この業界の事業主が抱える課題を間近に見てきました。2023 年、Bidja 氏は仲間とともにニューヨーク市で Margin を設立しました。同社は米国のビール・ワイン・酒類販売小売店に業務 (POS、在庫管理、従業員の管理など) のあらゆる側面を効率化できる SaaS ソフトウェアを提供しています。その目標は収益を増やすことです。
Margin が目指したのは、すべての販売チャネルとバックエンドシステムが統合され、小売業者にユニファイドコマース体験を提供できるホワイトラベルのプラットフォームの構築でした。膨大な決済を処理する加盟店にとって、入金サイクルの柔軟性と多機能の決済プラットフォームの存在はきわめて重要です。同社が求めていたのも、まさにそうした柔軟性のある決済代行業者でした。
Bidja 氏は次のように述べています。「これら加盟店では膨大な数の取引を行っており、その売上金を給与や仕入れ先への支払いに充当しているため、入金は極めて重要です」
多くの小売業者が対面とオンライン双方で 1 件あたり 20 ~ 40 ドルという少額の取引を多数扱い、年間約 200 万ドルの売上を上げています。そのため Margin はこれらすべてに対応する必要がありました。この業界の特徴である薄利を守るために必要なのが、迅速な決済ソリューション、信頼性の高いハードウェア、DoorDash や Instacart といったサードパーティーの配送サービスとの連携、堅牢な不正利用防止でした。
最後に、Margin はロイヤルティプログラムのような新たなユーザー体験をすべてのセールスチャネルにおいて実現する必要がありました。この要件が特に重要なのは、対面の取引の場面です。つまり、Margin の POS およびリーダーは、新規顧客の登録を可能にし顧客のロイヤルティアカウントを検証し、妥当な割引を適用する必要がありました。
ソリューション
Margin は Stripe の決済ソリューションの大部分を導入し、オンラインと対面双方の決済を単一の連携で一元管理しています。Margin の担当チームは、Connect 上に製品を構築し、ホワイトラベル決済を自社サービスに組み込み、小売業者への入金を管理し、小売業者が Stripe Terminal や Stripe Invoicing など、さらに多くの Stripe の金融ソリューションにアクセスできるようにしました。
同社チームは効率的な対面取引を実現するために Terminal と Stripe Reader S700 を導入し、その端末上でロイヤルティプログラムを直接実行しました。Bidja 氏は次のように述べています。「顧客はレジで電話番号を入力するだけでロイヤルティプログラムへの登録もできます。当社は決済端末の画面上に表示されるなフォーム機能をいち早く取り入れた企業の 1 つです」
Margin は Stripe Payments を活用して対面、オンライン双方の取引に最適化された 100 種類を超えるグローバルな決済手段を顧客に提供しています。また、Stripe が構築したデジタルウォレット、Link を導入して安全な決済情報の自動入力を実現したほか、充実したAPI ドキュメントを活用して迅速な実装を行いました。「これらの要素のおかげで、堅牢なテスト環境の構築が非常にスムースに進みました」と Bidja 氏は述べています。
Margin は Invoicing も導入し、小売業者が法人顧客向けに簡単かつ信頼感のある請求書を発行できるようにしました。これらの請求書の代金回収には、ノーコードで利用できる Payment Links が活用されています。さらに、Stripe Radar を実装することで、AI を使用した不正利用の検知とブロックを実現しつつ、正当な決済をスムースに承認できるようになりました。
Margin は、自社ソフトウェアを利用する小売業者のサブスクリプション管理と請求に、Stripe Billing を採用しました。Billing APIでこのツールを自社プラットフォームにスムースに連携させており、不承認になった決済の最適なタイミングでの再試行を含め、継続課金に付随するあらゆるプロセスの自動化に成功しています。
Margin は Stripe プロフェッショナルサービスと提携して Stripe の機能の導入を実現しました。最終的には精算を迅速化ために「プレディッピング」 (顧客が注文の精算が終わる前に主体的にカードを挿入できる機能) を実装しました。Stripe プロフェッショナルサービスチームは不正利用や不審請求の申し立てのベストプラクティスや、Stripe ダッシュボードの利用方法、Margin 独自のレポーティングニーズのためのソリューションなどに焦点を当てたワークショップも開催しました。
成果
Stripe の完全導入にかかった期間は 1 週間、他のプロセッサーでは 2 週間以上
Stripe の API と充実した開発者ドキュメントにより、Margin のエンジニアは Stripe ソリューションを自社プロダクトに容易に組み込むことができました。その結果、過去に導入した他の決済代行業者よりもはるかに短期間でオンラインと対面双方の決済機能のリリースを実現しました。「Stripe の初期実装はわずか 3、4 日で完了しました。そして 1 週間もしないうちに実際に決済を受け付けられる状態になったのです」と Bidja 氏は述べています。
Connect が柔軟な入金方法を提供したことで Margin の顧客維持率が向上
Stripe Connect が提供する柔軟な入金オプションにより、翌朝や当日中の入金といった小売業者の多様な資金繰りニーズに応えられるようになりました。これが Margin の顧客維持率を向上させる大きな要因となりました。Bidja 氏は次のように述べています。「現在では 4 種類の入金方法を用意しています。Stripeの埋め込みコンポーネントを活用することで、自社開発の手間が省けました。短期間で実装できるうえ、当社のブランドデザインに合わせて加盟店に情報を提供できる点も非常に助かっています」
Stripe Terminal が1 日あたり数千に上る決済処理を支援
Margin は Stripe Reader S700 とApps on Device機能を導入し、自社のカスタム POS アプリをリーダー上で直接作動させることが可能になり、一台の端末で完結するオールインワンのモバイル決済体験を実現しました。これにより、Margin はロイヤルティプログラムをリーダー上で直接運用できるようになりました。店舗の顧客は同じデバイスを使って、電話番号を入力して特典を利用から商品の支払いまでをシームレスに完結させられるようになりました。
Bidja 氏は次のように述べています。「当社の加盟店は毎日数千もの決済を処理しています」
Margin は Stripe の導入からわずか 60 日で決済額の倍増を実現
Stripe との提携は、Margin にとって大きな成長の原動力となっています。「ここ数カ月だけをみても、当社の決済額は 2 倍に拡大しました。その後も実に力強い成長が続いています」
Stripe の包括的決済ツールが Margin のさらなる事業拡大を支える
Stripe は Margin の現在のニーズを上回る完全な統合ソリューションを提供しています。これにより、Bidja 氏のチームは次に展開すべき新製品の戦略を自由に練ることができます。「我々は店舗オーナーに最良の商品を提供し、当社プラットフォームを離れることなく事業を成長させられるような一連のツールを現在構築中です。将来、ビジネスがどのような形になろうとも、それを実現できるインフラを常に備えておきたいと願っています」と Bidja 氏は述べています。
Stripe は、非常に信頼性が高く、可用性が高く、レイテンシーに敏感なソリューションを提供し、オンライン決済サービスと対面決済サービスをすべて 1 カ所に統合できます。そして、Stripe スイートの他のツールを使用するための明確な軌道とロードマップがあるため、新製品のアイデアを考えるときに決済に制約されることはありません。