FICO が myFICO の消費者向け請求と決済を Stripe に移行してオーソリ成功率を向上

FICO は、1960 年代に金融サービス業界向けのクレジットリスクスコアリングを開始し、B2B 向け分析ソフトウェアと、消費者が自身の信用を理解するのに役立つ消費者向けサービスである myFICO の両方を提供しています。myFICO は、FICO Scores、信用情報レポート、3 つの信用情報機関すべてからのアラートを消費者に提供しています。

使用製品

    Billing
    Payments
    Tax
    Data Pipeline
アメリカ
大企業

課題

myFICO は、FICO Score、信用情報レポート、3 つの信用情報機関すべてからのアラートを通じて、消費者が自身の信用状況を総合的に把握できるオールインワンのソリューションを提供しています。利用者は、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードの申し込み時によく使われるバージョンを含め、自身の信用面の目標に合った FICO Score を確認できます。myFICO のツールと分析機能により、信用面での出来事をシミュレーションし、何が FICO Score にプラスまたはマイナスに働くのかを含め、信用状況に関するインサイトを得ることができます。さらに、myFICO の無料プランでは、対象となる消費者が FICO Score を無料で確認できます。

同社は長年にわたり、請求、決済処理、税金、不正利用防止に対応するフルマネージドサービスを利用していました。このサービスは包括的ではあったものの、myFICO はパフォーマンスに課題があると感じていました。失敗した決済や逸失収益につながる障害が頻繁に発生していたうえ、プロバイダーはブラックボックス化しており、請求、決済、不正利用に関するデータも限られていました。その結果、myFICO にとって問題解決は難しく、非効率なものになっていました。

2022 年、myFICO は、同様に包括的な幅広いテクノロジーを提供しながら、請求および決済処理システムの各コンポーネントをより簡単に改善できる新たな決済パートナーを探し始めました。「最も重要だったことの 1 つは、オーソリに強く、高い成功率を持つプロバイダーを見つけることでした」と、FICO の消費者向けスコア担当副社長兼ゼネラルマネージャーの Geoff Smith 氏は述べています。「また、すべての消費者への請求をできる限りサポートするために、優れたプロセス、方法論、ツールも必要でした。」

こうした要件に加え、myFICO は、高度なセキュリティ機能と堅牢な不正利用防止ツールを備え、消費者の機密性の高い財務情報を扱う信頼できる安全なサービスとしての myFICO を支えられるパートナーを求めていました。

ソリューション

複数の選択肢を評価した結果、myFICO は、自社のマネージド請求サービスに代わる一連のテクノロジーを提供するパートナーとして Stripe を選びました。あわせて、Stripe のプロフェッショナルサービスから実装と移行のガイダンスを受け、Stripe の有償サポートチームから継続的な支援も受けました。「myFICO にとって重要だったのは、非常にモダンで先進的であり、非常に堅牢なシステムを持つパートナーを見つけることでした」と Smith 氏は述べています。「多数のクライアントに向けて大量の決済を処理している企業が必要でした。そうすることで、高い安定性と信頼性を期待できるからです。」

Stripe Billing により、myFICO は決済不履行による解約をより細かく管理できるようになるなど、継続収益事業を運営するためのより優れたツールを利用できるようになりました。エンジニアはテストクロックを使ってサブスクリプションのライフサイクルをモデル化したほか、顧客向けメッセージやレポート機能の改善につながる幅広い Webhook 群も活用しました。Billing はさらに、決済失敗の理由、カード種別ごとの成功と決済失敗の内訳 (プリペイド、デビット、クレジットカード)、ベロシティコントロール、不正利用のブロックなどに関する充実したレポート機能も提供し、myFICO は事業の状況をより明確に把握できるようになりました。

Billing との連携により、myFICO は決済処理向けに Stripe Payments を利用できるようになりました。これには、オーソリ成功率を向上させるための複数の最適化が含まれています。たとえば、Adaptive Acceptance は、誤検知による決済失敗の後に逸失収益を回復するため、優れた再試行メッセージとルーティングの組み合わせを特定します。一方、Smart Retries は AI を使って、失敗した決済を再試行する優れたタイミングを特定します。Stripe Payments により、myFICO は Stripe Elements も導入できました。これは、決済フローの改善を目的に設計された埋め込み可能な UI コンポーネント群です。Stripe の Payment Element により、myFICO はコーディングや開発工数をかけることなく、Google Pay や Apple Pay などのデジタルウォレットを含む追加の決済手段を簡単に有効化できるようになり、スムーズなカード決済を実現するとともに、カード詳細を手入力する必要も減らせました。

Stripe の決済データと、myFICO が Billing から新たに利用できるようになったサブスクリプション収益データを組み合わせることで、同社は活用できる情報を大幅に増やせました。myFICO は Stripe ダッシュボードを使って、リアルタイムの売上トレンド、不審請求の申し立てや決済失敗のトレンド、不正利用率を確認しています。さらに、独自に API 連携を構築することなく、Stripe Data Pipeline を使って、それらすべてのデータを Amazon Redshift データウェアハウスに送信しています。

一方、Stripe Tax は myFICO の従来の税務ソリューションをスムーズに置き換え、同社は 1 回の実装で取引にかかる税金を計算、回収、レポートできるようになりました。Stripe プラットフォームを利用することで、myFICO は Stripe Radar も統合できるようになりました。これは AI を使って不正利用を自動で検知し、ブロックする機能です。これにより、myFICO は不正利用パターンの異常な変化から保護されるようになりました。

成果

Stripe により myFICO の信頼性が向上

AWS 上の Stripe を使用することで、99.999% の稼働時間で信頼性の高い取引処理を実現でき、myFICO の以前のプロバイダーと比べて大きく改善しました。「Stripe のプラットフォームは、以前利用していたものよりはるかに高い信頼性と安定性を備えていると実感しています」と Smith 氏は述べています。

Stripe Billing によりサブスクリプション請求の問題が 50% 減少

Billing API により、myFICO は継続課金を簡単に管理できます。たとえば、一時停止と再開、按分計算によるアップグレードとダウングレード、サブスクリプションの料金や決済手段の更新、さらに Webhook を使ったサブスクリプションの特典や機能の付与といった機能を利用できます。Stripe への移行以来、myFICO では請求に関する問題が大幅に減少しました。

「以前のソリューションでは、問題の発見や後処理に常に追われていました。そのため今では、以前より少ないチームリソースで運用できています」と Smith 氏は述べています。

請求に関する問題が半減し、結果としてコールセンターへの問い合わせ、不審請求の申し立て、顧客からの苦情が減少しました。

オーソリ成功率が 1 パーセントポイント上昇

myFICO は、Stripe のオーソリ成功率と以前のプロバイダーのオーソリ成功率を比較する A/B テストを実施しました。その結果、Stripe の最適化により、オーソリ成功率は以前より一貫して 1 パーセントポイント高くなり、決済不履行による解約の大幅な改善につながりました。

デジタルウォレットによりモバイル購入率が 10% 向上

Apple Pay と Google Pay を追加したことで、myFICO のモバイル購入率は 10% 向上しました。現在では、Apple Pay が全決済の 18% を占めています。Apple Pay とその他のデジタルウォレットを合わせると、全取引の 20% を占めています。

データとレポートの改善

Smith 氏は特に Stripe ダッシュボードを頻繁に利用しています。「Stripe ダッシュボードはいつも開いています」と Smith 氏は述べています。「経営層にとって、そのようなリアルタイムのサマリーデータがあるのは非常に役立ちます」

Data Pipeline を有効化した後、FICO のデータサイエンスチームは、同社の財務チームとビジネスインテリジェンス (BI) チーム向けに、Amazon Redshift データウェアハウスで Stripe データを使用した追加のカスタムレポートを構築しました。現在では、財務チームは容易に勘定照合を行え、BI チームは事業上の意思決定を検証できます。

追加の不正利用対策

消費者向けの信用情報を提供する役割を担う myFICO では、顧客の本人確認のための堅牢なシステムを整備しています。Radar は追加の保護を提供し、Smith 氏の言う「極めて低い」水準の不正利用を myFICO が維持できるようサポートしています。

「パートナーを探す際には、Stripe のように、高い信頼性があり、信頼できる安全なサービスを提供し、セキュリティとデータプライバシーに関する法令を遵守する企業を重視しています」と Smith 氏は述べています。「それは、消費者の情報を守り、同時に自社ブランドを守るうえでも重要です」

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます。