課題
UseePay は、中国ブランド向けの D2C に特化した決済代行業者です。中国の加盟店の間でグローバル化のニーズが加速するなか、UseePay はアメリカやヨーロッパ、さらには広範なアジア太平洋地域といった海外市場に迅速に進出する必要がありました。
ヨーロッパ市場に参入したばかりの UseePay は、中国の加盟店からのブランド認知度が低いという課題を抱えていました。そのため、信頼関係を築くまでに時間がかかり、加盟店のアカウント登録から有効化までのサイクルが長期化していました。
グローバルな決済手段が細分化されているために、開発チームにも大きな負担がかかっていました。チームはコアプロダクトの開発に集中できず、個々の国内主要決済手段の実装に何週間も費やさざるを得ませんでした。その結果、UseePay のプロダクト改善サイクルと、顧客のアカウント登録スピードの両方が低下しました。さらに UseePay は、海外企業に対する後払い (BNPL) サービスのポリシーが厳格化されたことを受け、加盟店と顧客が柔軟な決済オプションを継続して利用できるようサポートしてくれるパートナーを必要としていました。加えて、資金決済において、多通貨アカウントの煩雑な運用や手作業による高額な消込コストが財務効率を低下させる要因となっていました。
これらのボトルネックを解消するため、UseePay は迅速なグローバル展開をサポートできる金融インフラパートナーを求めていました。簡単に導入できるプラットフォームを活用してサービスを迅速に立ち上げ、さまざまな市場で国内主要決済手段を展開するとともに、加盟店における決済代金回収の効率と効果を高めることが目標でした。
解決策
UseePay はグローバルな事業規模を実現するために Stripe と提携し、Stripe Connect と Stripe Payments を実装して、統合された金融レイヤーを構築しました。これにより、UseePay は海外市場へ迅速に進出し、全体的な業務効率を向上させるとともに、さまざまな国や地域でのコンプライアンスを維持できるようになりました。
Stripe Connect を利用すれば、UseePay は加盟店のアカウント登録、本人認証 (KYC) 要件への対応、複数当事者間の資金フロー管理を実行しながら、加盟店への入金を自動化できます。同時に、これらのプロセスで不可欠となる特定のコンプライアンス義務を Stripe が担うため、UseePay は各地域で決済ライセンスを申請することなく、複数の市場でコンプライアンスを順守して事業を展開できるようになります。これにより、運用の複雑さが大幅に軽減され、新規市場への参入が加速しました。
Stripe Payments を利用すれば、UseePay の加盟店は多通貨処理や国内主要決済手段を即座に利用できるようになり、購入率とオーソリ成功率が直接的に向上します。Stripe の統一された API アーキテクチャにより、UseePay はクレジットカード、デジタルウォレット、後払い (BNPL) オプション、銀行振込などの国内主要決済手段を、数か月ではなくわずか数日で有効化できます。このローコードアプローチにより、開発チームはコアプロダクトと加盟店体験の強化にリソースを再配分できます。
次のフェーズに進んだ UseePay には、それまでとは異なるサポートが必要でした。Stripe プレミアムサポートを通じて、UseePay は、専任の Stripe テクニカルアカウントマネージャー (TAM) と連携して Connect Custom に移行し、加盟店のアカウント登録をより詳細に管理できるようになりました。また、TAM の支援により、UseePay は加盟店向けに越境後払い (BNPL) を有効化し、最適化された不審請求の申し立てと不正利用の管理システムを構築しました。
成果
総取引額が月平均 9% 増加
Stripe を導入して以来、UseePay は着実な事業拡大を続けており、総取扱額は前月比 9% の成長を見せ、前年の 2.7 倍に達しました。この安定した成長は、統合された金融インフラがいかに加盟店の迅速な海外展開を後押しするかを証明しています。
加盟店獲得数が月平均 7% 増加
Stripe Connect の自動化されたアカウント登録プロセスにより、UseePay は現在、わずか数日で新規加盟店のアカウントを有効化できるようになりました。加盟店基盤は月平均 7% で成長し、前年比で 2 倍以上に拡大しています。アカウント登録と実装のプロセスが簡素化されたことにより、UseePay は中国の加盟店がアメリカやヨーロッパ、さらには広範なアジア太平洋市場でビジネスを展開するのを強力にサポートし、市場投入までの時間を大幅に短縮しています。
決済オーソリ成功率が平均 2% ~ 3% 向上
UseePay の加盟店では、すべてのビジネスセグメントで決済オーソリ成功率が向上し、平均で 2% ~ 3% 上昇しました。顧客の好みに合わせた、ローカライズされた決済体験を提供することにより、UseePay は加盟店の購入率を高めることに成功しています。
UseePay の不正利用率が半減し、後払いが取扱額の 9% に拡大
自動化された不正利用管理を導入したことで、UseePay の月間の不正利用率は 0.36% から 0.16% に低下しました。同時に、海外の加盟店にとって導入が難しかった決済チャネルである後払い (BNPL) の処理が、Stripe における UseePay の月間決済取扱額の 9% を占めるまでに成長しました。
この Stripe との戦略的パートナーシップは、UseePay のグローバル決済戦略における重要なマイルストーンです。業界をリードする Stripe の技術力と、中国の加盟店を知り尽くした知見を融合させることで、UseePay はグローバル決済技術をさらに進化させ、よりスマートで効率的、かつ安全な決済ネットワークを構築します。