ビジネスにおけるデジタル資産: その概要と仕組み

Payments
Payments

成長中のスタートアップからグローバル企業まで、あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、オンライン決済、対面支払いなど、世界中のあらゆる場所で決済を受け付けます。

もっと知る 
  1. はじめに
  2. デジタル資産とは
  3. デジタル資産と従来の資産の違い
  4. 業界におけるデジタル資産の活用方法
    1. 金融サービス
    2. 小売業とコマース
    3. メディア、エンターテインメント、アート
    4. サプライチェーンと製造
    5. 医療および政府
  5. デジタル資産の作成と移転を支える技術
    1. ブロックチェーンと分散型台帳
    2. 暗号技術
    3. デジタルウォレットとアセットプラットフォーム
    4. クラウドストレージと DAM システム
    5. ネットワーキングと API
    6. デジタル資産に影響を与えるリスク
  6. 組織がデジタル資産を管理する方法
  7. Stripe Payments でできること

デジタル資産は、顧客データ、クリエイティブなコンテンツ、トークン化された記録、ブロックチェーン上のアイテム (ステーブルコインなど) などを含む、幅広い概念です。多くの企業がデジタル資産を使用して、情報の保存、価値の移動、業務運営を行っています。デジタル資産がどれほど多様で価値が高いかを考えると、企業はデジタル資産のリスクを移動、保存、管理するための戦略を立てる必要があります。

以下では、デジタル資産の基本や、各業界での活用方法、そしてそれらを扱う際のリスクや責任について解説します。

目次

  • デジタル資産とは
  • デジタル資産と従来の資産の違い
  • 業界におけるデジタル資産の活用方法
  • デジタル資産の作成と移転を支える技術
  • デジタル資産に影響を与えるリスク
  • 組織がデジタル資産を管理する方法
  • Stripe Payments でできること

デジタル資産とは

デジタル資産とは、デジタル形式で存在し、価値を有するあらゆるものを指します。スマートフォンの写真のようにありふれたものから、暗号資産のように複雑なものまでさまざまです。いずれも、電子的に作成および保管され、所有、管理、交換できるものとして扱われます。

日常的なファイル (ドキュメント、動画、プレゼン資料、ロゴなど) は、分析や意思決定に役立つデータセットやデータベースと同様に、デジタル資産です。デジタル資産には、ビットコイン、イーサ、ステーブルコインなどの仮想通貨も含まれます。NFT (非代替性トークン) などの唯一無二のデジタルアイテムも、このカテゴリーに分類されます。

建物や芸術作品はデジタルトークンとして表現できるため、人々は物品を移動せずに細かく分けて売買できるようになります。このような広範な包摂も、デジタル資産管理 (DAM) の世界市場が急速に成長している理由の 1 つです。2024 年現在、その価値は約 66 億ドル と評価されており、今後も拡大し続けると予測されています。

デジタル資産と従来の資産の違い

デジタル資産は、多くの場合、従来の資産と同じ目的を果たしますが、使用する仕組みはまったく異なります。ここでは、その主な特徴をいくつか紹介します。

  • 無形性: デジタル資産は完全にデータとして存在するため、保存、コピー、移動が容易です。一方で、通常、ファイルが破損したり、鍵を紛失した場合の物理的な代替手段はありません。

  • 暗号による所有権: 保有や管理は、物理的な文書などで行わず、認証情報によって行われます。そのため、鍵の紛失やアカウントの侵害は、物理的な資産の紛失と同等の意味を持ちます。

  • 高速で国境を越えた移転: デジタル資産は、従来の移転を遅延させる一般的な仲介者を必要とせずに、ネットワークを介して移動します。ブロックチェーンベースの決済や共有デジタルファイルは、ほぼ瞬時に宛先に到達できます。

  • よりシンプルな配布: デジタル形式では、資産の一部だけを分けて持つ (分割所有) が簡単です。トークン化された資産や、用途ごとに分けたファイルなどにより、価値の共有や活用の柔軟性が高まります。

  • デジタルセキュリティとリカバリモデル: 暗号化技術、バックアップシステム、強力な認証が物理的な鍵や金庫の代わりになります。これらの保護と明確な復旧手段の用意がなければ、デジタル資産に永久にアクセスできなくなる可能性があります。

業界におけるデジタル資産の活用方法

多くの企業が、デジタル資産を自社の中核となる業務プロセスや財務基盤、顧客体験、サプライチェーンに取り入れています。ここでは、デジタル資産を使用する主な業界をご紹介します。

金融サービス

金融機関は、デジタル資産を比較的早い段階から導入してきました。ステーブルコインやその他の暗号資産を使うことで、ほぼ即時に決済が完了し、従来の金融で発生していた遅延や手数料を抑えることができます。多くの資産運用会社は、株式や債券と並行してデジタル資産の取引も行っています。規制当局や中央銀行は、デジタル版の各国通貨を模索しており、ナイジェリアやジャマイカなど一部の国ではすでにデジタル通貨を導入しています。Stripe は、企業がデジタル資産のための特別なインフラストラクチャーを構築することなく、ステーブルコインを受け入れて使用するための簡単な方法を提供することで、ここで重要な役割を果たしています。

小売業とコマース

小売業では、デジタル資産を決済手段としても、顧客との関係づくりのツールとしても活用できます。暗号資産での支払いに対応すれば、為替の手間なく海外の顧客を取り込むことができます。ブランドは、デジタルコレクティブルや所有権トークンを発行し、特典や限定デジタル商品、会員証のような役割を持たせることができます。一部の小売業者は、ブロックチェーンの記録を使って商品の真正性を証明し、各商品の履歴を確認できるようにするケースもあります。

メディア、エンターテインメント、アート

クリエイターはデジタル資産を使用して、純粋にデジタルである作品の実質的な所有権を持つことができます。NFT を使用すると、アーティストは一点物の作品を販売し、その作品が他の人の手に渡るたびにロイヤリティを受け取ることができます。配信プラットフォーム、ゲームスタジオ、制作チームは、資産でもあるデジタルコンテンツの膨大なライブラリ (動画、3D モデル、音声ファイルなど) を管理しています。これらは収益源となるため、整理された保存やアクセス権限、権利管理が重要になります。ゲーム業界では、デジタルアイテムが売買可能な資産として扱われており、大きな仮想経済が生まれています。

サプライチェーンと製造

デジタル資産を使用することで、企業は実際の活動をはるかに透明性の高い方法で追跡できます。出荷、原材料のロット、または証明書などをデジタルデータとして管理し、移動に合わせて情報を更新できます。これにより、真正性の確認、偽造品の検出、遅延の検出、サプライヤー、物流パートナー、顧客間での信頼できる情報の共有が容易になります。

医療および政府

医療機関では、患者の記録、診断画像、研究データセットを、厳格なアクセス制御と明確な監査証跡を必要とする機密性の高いデジタル資産として扱います。一部の実験では、医薬品の流通を確認したりするために、ブロックチェーンを活用する試みも行われています。政府は身分証明書、土地登記、公的登録簿をデジタル化し、市民がサービス全体にわたってより迅速にアクセス、確認、使用できるようにしています。

デジタル資産の作成と移転を支える技術

デジタル資産は、それを信頼できる形で扱い、移動させ、検証できる技術があって初めて成り立ちます。これらの技術の中には裏側で動くものもあれば、ユーザーから見えるものもあります。これらを組み合わせることで、デジタル資産の作成、保護、交換の方法が決まります。

ブロックチェーンと分散型台帳

ブロックチェーンは、特定の管理者に依存せずに所有権や取引履歴を記録する仕組みをもたらしました。各取引は、多数の独立したノード間で検証され、その後書き換え不可能な共有元帳に追加されます。これにより、仮想通貨、NFT、トークン化された資産を、個別の証明可能な単位として存在させることができます。スマートコントラクトを使えば、ロイヤリティの支払いや決済条件などのルールを自動で実行でき、手作業を減らすことができます。

暗号技術

暗号鍵は、多くのデジタル資産の所有権を決める重要な要素です。秘密鍵を持つ人物だけが資産を移動または変更でき、公開鍵によってその操作が正当であることを他者が確認できます。これは暗号資産の基盤となる仕組みです。また、暗号技術は、機密ファイルの暗号化、データ転送の保護、ログインフローの保護など、日常的な資産セキュリティを支えています。暗号技術がなければ、デジタル資産はこのような機密性や整合性を持つことはできません。

デジタルウォレットとアセットプラットフォーム

ウォレットは、個人や企業がデジタル資産を保有、管理、移転するインターフェイスです。ブロックチェーン上の資産に必要な秘密鍵を保管したり、ドキュメント、メディア、認証情報などのコンテンツやデータに富んだ資産の保管庫として機能します。マーケットプレイス、取引所、発行ツールなどは、デジタル資産の売買や発行、交換、配布といった機能を提供します。特に暗号資産の分野では、ウォレットの設計が資産の移動のしやすさと保管の安全性に大きく影響します。

クラウドストレージと DAM システム

クラウドストレージと DAM (デジタル資産管理) システムは、多くのデジタル資産を整理し、安全に管理する役割を持ちます。DAM はメタデータの付与やタグ付け、権限設定、バージョン管理などを行い、チームが重複や混乱なく適切な資産を見つけて活用、更新できるようにします。また、これらのシステムはクリエイティブツール、コンテンツプラットフォーム、社内アプリケーションと連携し、セキュリティや一貫性を保ったまま資産をワークフロー内でスムーズに流通させます。

ネットワーキングと API

インターネットの基本的な仕組み (安全な Web プロトコル、高速ネットワーク、データ転送標準など) により、デジタル資産は場所やシステム間で共有することができます。アプリケーションプログラミングインターフェイス (API) は、プラットフォームを接続し、資産の自動移動を可能にします。

ここでは、その例をいくつかご紹介します。

  • デジタル通貨を受け付ける決済 API

  • 承認されたファイルを DAM から取得するコンテンツ管理システム

  • 商品の移動に合わせてデジタル記録を更新する物流 API

デジタル資産に影響を与えるリスク

デジタル資産は、物理的な資産とは異なるさまざまなリスクを伴います。これらの潜在的な問題は、アクセス、セキュリティ、市場の状況、サポートシステムの信頼性に関連しています。

関連する一般的なリスクは次のとおりです。

  • サイバーセキュリティの脅威: 攻撃者は、フィッシング、認証情報の盗難、ソフトウェアの脆弱性、侵害されたシステムを通じてデジタル資産を狙います。侵入に成功すると、即座に回復不能な損失につながる可能性があります。

  • アクセス権の喪失: デジタル資産は、認証情報に依存しており、紛失した場合に回復できないことがあります。アクセス権が失われると、多くの場合同時に資産も喪失することになります。

  • 市場のボラティリティ: 暗号資産とトークン化された資産は、市場心理、流動性の変化、規制に関するニュース、または大きな出来事によって価格が劇的に変動することがあります。このボラティリティ (変動性) は、保有者を突然の財務リスクにさらす可能性があります。

  • 流動性または市場アクセスの制限: すべてのデジタル資産が活発で安定した市場で取引されるわけではないため、すぐに売却したり予測可能な価格での販売が困難になる可能性があります。一部の地域では、規制やプラットフォームの制限により、アクセスがさらに制限される可能性があります。

  • 規制の不確実性: デジタル資産に関する法律は国ごとに大きく異なり、現在も発展を続けています。新しい規則により、資産の保有、課税、または報告の方法が変更される可能性があります。場合によっては、規制によってその使用が完全に制限される場合があります。

  • 技術的およびロジスティック的な障害: バグ、システム停止、設定ミスなどによって、デジタル資産へのアクセスが妨げられたり、脆弱性が生じたりすることがあります。スマートコントラクトの欠陥、更新の失敗、ワークフローの管理ミスは、実際の財務上の影響をもたらす可能性があります。

  • 人為的ミス: 操作ミスによる削除、誤送信、脆弱なパスワード、または誤ったバックアップは、外部からの脅威と同じくらい資産に深刻な被害をもたらします。

組織がデジタル資産を管理する方法

デジタル資産を適切に管理するには、それらを単なるファイルや個別のアカウントとしてではなく、インフラの一部として扱うことが重要です。目的は、整理された状態を保ち、必要な人が適切にアクセスでき、障害や人の入れ替わりにも耐えられるようにすることです。

以下を参考に手順を開始します。

  • 棚卸しと分類: まず、所有しているデジタル資産をリストし、機密性、目的、リスクごとにグループ化します。明確なカテゴリーを設定することで、適切な保護を設定しやすくなり、価値の高い資産の履歴管理が容易になります。

  • 構造を提供するツール: DAM システムは、ファイルの一元化、メタデータの付与、バージョン管理を行います。クラウドストレージはデータセットなどの資産を支えます。また、専用のウォレットは暗号資産の管理に役立ちます。適切なツールを使用すると、重複、混乱、不正利用を最小限に抑えることができます。

  • アクセスと認証: 最小限の権限アクセスを適用し、強力な認証を要求し、定期的な権限の見直しを行います。これにより、本来防ぐことができた漏洩を防ぐとともに、アカウントが侵害された場合の被害を最小限に抑えます。

  • 暗号化とバックアップ: 暗号化は、システムが侵害された場合でも資産を保護します。信頼性の高いバックアップにより、削除、破損、またはデバイス障害から素早く復旧する助けになります。バックアップが単に形式的なものにならないように、実際に機能することを復元プロセスを通してテストします。

  • 監視と監査: 資産がどのようにアクセス、編集、共有、移転されているかを追跡することで、不審な動きを早期に発見できます。監査ログは、コンプライアンス対応や、所有権や変更に関する紛争を解決するのにも役立ちます。

  • トレーニングとポリシー: 資産はユーザーの意志の元様々な扱われ方をします。セキュリティの基本、フィッシングの見分け方、適切な保管方法などを定期的に教育することが大切です。ポリシーでは、資産の作成、承認、共有、および破棄の方法を明確にする必要があります。

  • ライフサイクルとガバナンスの計画: 各資産カテゴリごとに責任者を定め、定期的な見直しスケジュールを設定し、冗長または古くなった資産の廃棄またはアーカイブを行います。優れたガバナンスにより、システム全体の無駄が排除され、メンテナンスが容易になります。

Stripe Payments でできること

Stripe Payments は、成長中のスタートアップからグローバル企業まで、あらゆるビジネスがオンライン、対面、そして世界中で決済を受け付けられるよう支援する、統合されたグローバル決済ソリューションです。世界中のほぼどこからでもステーブルコイン決済を受け付けることができ、Stripe 残高では法定通貨として決済されます。

Stripe Payments でできることは以下の通りです。

  • 決済体験の最適化: 構築済みの決済 UI と、ステーブルコインや暗号資産を含む 125 種類以上の決済手段を活用することで、スムーズな顧客体験を実現し、数千時間に及ぶ開発工数を削減できます。

  • 新市場への迅速な展開: 195 カ国、135 種類以上の通貨に対応した越境決済オプションにより、世界中の顧客にリーチし、多通貨管理の複雑さとコストを軽減できます。

  • 対面とオンラインの決済を統合: オンラインと対面のチャネル全体でユニファイドコマース体験を構築し、顧客とのやり取りをパーソナライズし、ロイヤルティを向上させ、収益を拡大できます。

  • 決済パフォーマンスの向上: ノーコードの不正利用対策や、オーソリ率向上のための高度な機能を含む、カスタマイズ可能で設定が簡単な決済ツールを活用して、収益を増やせます。

  • 柔軟で信頼性の高い成長基盤で迅速に前進: 99.999% の稼働率実績と業界トップクラスの信頼性を備え、ビジネスの成長に合わせて拡張可能なプラットフォーム上で構築できます。

Stripe Payments がオンラインおよび対面決済をどのように強化できるかについて詳しくご覧いただくか、今すぐ利用を開始してください。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

その他の記事

  • 問題が発生しました。もう一度お試しいただくか、サポートにお問い合わせください。

今すぐ始めましょう

アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
Payments

Payments

あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、世界中のあらゆる場所でオンライン決済と対面決済を受け付けましょう。

Payments のドキュメント

Stripe の支払い API の導入方法について、ガイドをご覧ください。