州によって売上税の形態は異なりますが、一般的にはすべて同じものを指します。販売者が徴収し政府に納税する、売上に対する間接税です。例えば、アリゾナ州には取引特権税があります。これは売上税に似ていますが、アリゾナ州でビジネスを行う権利に対する、事業者への税金と定義されています。同様に、ハワイ州でも一般消費税が設けられています。

使用税も売上税の一種です。売上税と使用税は、しばしば同じ意味で使われます。売上税の申告や売上税の許可申請の際に、「売上税と使用税」という言葉を目にするかもしれません。しかし、これらの税金がどのように徴収され、納税されるかには違いがあります。

この記事の内容

• 売上税と使用税
  
• 売上税と使用税の例
  

売上税と使用税

売上税は、アメリカにおける特定の商品やサービスの売上に対し、売上時点で課される間接税の一種です。アメリカのほぼすべての州に州の売上税があり、市や自治体もその地域独自の売上税を設けることができます。

使用税は、消費者使用税とも呼ばれ、売上税が支払われていない課税対象の品目やサービスの保管、使用、消費に対して課される税金です。使用税の一般的な例としては、消費者が売上税のない州、または課税対象外の州で商品やサービスを購入し、売上税が適用される州で使用する場合が挙げられます。使用税は通常、売上税と同じ税率が適用されます。

使用税は、使用税申告書に記入することにより、消費者が該当する州の歳入部門に直接支払います。州によっては、所得税申告書に税額を記載して納付することもできます。消費者が自分で税金を計算して納付しなければならないため、州にとっては管理が難しく、売上税と比べ厳密に徴収するには限界があります。使用税は、売上税を徴収しなければならない他の州に対して、特定の州が競争上優位に立つことを防ぐために創設されました。

売上税と使用税の例

現在のビジネスでニューヨークが拠点となっており、ニューヨークの顧客に課税商品を販売する場合、その取引には売上税が課されます。

現在のビジネスがオレゴン州 (州全体の売上税がない州) を拠点としており、その商品をノースダコタ州で使用する予定の顧客に販売した場合、売上税が課税されます。この場合、顧客はノースダコタ州で使用税を支払う必要があります。ただし、ノースダコタ州で売上税が課税されない商品であれば、使用税は課せられません。

要約すると、売上税と使用税は同じものを指します。売上価格に対する税金であり、支払うのは顧客ですが、販売者が徴収し政府に納付します。売上税と使用税の最大の違いは、その計上方法と政府への納付に責任を負う主体にあります。