課題
Navan は 2015 年に出張管理プラットフォームを立ち上げ、世間の注目を集めるスタートアップから多国籍企業まで幅広い利用者を獲得しました。そして、その後は既存の利用者と新規の利用者向けのサービスの拡張に取りかかりました。その際、出張、経費、コーポレートカードに使用するソリューションが異なる場合、従業員や財務チーム、経営陣の不満につながることに気付きました。そこで、出張などの事業経費に対する従業員の支出を管理でき、従来の面倒な出張報告書が不要になる人間中心の革新的なソリューション Navan Expense を開発しました。Navan Expense ではカードの読み取りから消し込みまで経費管理プロセスのあらゆる段階を自動化し、利用企業が支出のコントロール、管理、追跡をリアルタイムで一元的に行えます。
解決策
Navan は以前から自社の既存の出張管理事業で Stripe Payments を利用していました。Navan Expense を強化するために Stripe Issuing を選び、利用企業がバーチャルカードとクレジットカードの作成、管理、配布を行えるようにしました。Stripe Issuing を利用したことで、Navan はカードにリアルタイムでポリシー制御を適用して、ポリシー対象外の支出を未然に防止できるようになりました。Navan Expense では販売時に収集した支払い情報を使って自動消し込みすることができるため、経費報告書が完全に不要になります。
結果
Stripe と提携したことでスピーディーな対応が可能になり、アイデアからわずか 6 カ月で新しいプロダクトラインを立ち上げることができました。Navan Expense プロダクトをリリースした初年度の 2019 年と比較すると、2022 年には Navan Expense での支出額が 80 倍に増え、驚異的な成果を達成しました。
Navan Expense の EVP 兼ゼネラルマネージャーを務める Michael Sindicich 氏は次のように述べています。「次世代のフィンテックインフラを採用したことで、プロダクトをすぐに開発できました。当社が成功を収めることができたのも、Stripe と提携したおかげです。Stripe のサポートがなければ、これほどすばやく対応できなかったでしょう」
Navan Expense をリリースして新市場への事業拡大を始めてから、Navan の支出額の前月比成長率とアクティブユーザー数が急増し、前月比のユーザー成長率は 2 桁成長となりました。
ほかにも、Stripe Issuing を導入したことで動的な支出管理と各支払いのリアルタイムオーソリが可能になり、不正利用を防止できたため、貴重な時間とリソースの節約につながったこともメリットでした。
Sindicich 氏は次のように述べています。「従業員が経費報告書を作成し、マネージャーが各取引を精査するという作業が面倒でしたが、今ではそれも過去のことです。財務チームは各取引の状況を把握して、企業のポリシーに準拠しているか判断するために膨大な時間を費やす必要がなくなりました」
ヨーロッパに事業拡大
Navan を利用する企業の大部分はグローバル展開しているため、Navan Expense を他の地域に拡大することが重要でした。最初に対象に選んだのはヨーロッパです。Stripe Issuing を通じて、Navan を利用する企業はイギリス、フランス、ドイツ、スペインなどヨーロッパの 20 カ国で同じ機能を利用できるようになりました。
Sindicich 氏は次のように述べています。「Stripe との提携が当社に大変革をもたらしました。Stripe はイノベーションとソリューションの限界を押し広げることに全力で取り組んでいるため、それが当社の事業に大きな財産となっています」
Stripe Issuing と Stripe Connect を組み合わせて顧客管理機能を改善
Navan は Stripe Issuing と Stripe のプラットフォームソリューションである Connect を組み合わせ、それらを革新的な方法で顧客管理に利用することを選びました。Connect を利用すると、利用者のアカウント登録と本人確認、カード経費の追跡、会社レベルや従業員レベルでの取引の集計と報告を行うことができます。結果的に、Navan は決済や法令遵守のための基盤テクノロジーにさほど注力する必要はなくなり、卓越したユーザー体験を実現することに集中できるようになりました。
Stripe との提携は当社に大きな変革をもたらしました。Stripe のイノベーションと限界への取り組みは、当社のビジネスにとって大きな財産です。