Ingka Centres: 自動化されたコワーキングスペースを開設

Ingka Centres は IKEA Retail や Ingka Investments と同じ Ingka グループのメンバー企業であり、地域社会のニーズに合わせて、人々がつながり、くつろぎ、食事、買い物、遊びを楽しめる場所を作り出す事業を手がけています。昨年、Ingka Centres はストックホルム首都圏内のある場所に、オフィスやホームオフィス代わりに柔軟に利用できる 700 平方メートルにおよぶ新たな拠点、Hej!Workshop を開設しました。

Ingka Centres でプロジェクトリーダーを務める Viacheslav Stepakhin 氏に、コワーキングスペースをとりまく状況の変化、利用者の創造性とイノベーションを育む方法、Stripe を利用した総合的なオンライン決済体験の構築についてお話を伺いました。

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Hej!Workshop を立ち上げたきっかけは何ですか?

Ingka Centres では、手頃な料金で利用できるワークスペース、中でも特にミーティングスペースが好ましい効果をもたらすことを実感していました。加えて、通勤時間を減らすために、地域コミュニティーに隣接したワークスペースが求められていることも認識していました。パンデミック以降、オフィスビルに限らず、人々はどこでも働けるようになりました。そこで Ingka Centres は IKEA for Business と協力して、新しいコワーキングスペースのコンセプトである Hej!Workshop を試験的に開始しました。

最近はどのようなことに注力していますか?

まだ試験段階なので、ビジネス運営の方法はまだ定まっていませんが、幸いなことに、他の組織の優秀な人たちが Hej!Workshop を構築するための手助けをしてくれます。現時点で最も注力しているのは、お客様と Ingka Centres にどのような価値を提供できるかを模索し、仮説を検証して、試験段階でできるだけ多くの知識を得ることです。

Hej!Workshop はハイブリッドワークやリモートワークで働く人々をどのようにサポートしているのでしょうか?

パンデミック以前、コワーキングスペースを使用するのは、主にクリエイティブやテクノロジー分野で働くデジタルネイティブ世代やフリーランサーたちでした。今では、年齢や職業、文化的背景に関わらず、さまざまな人がハイブリッドワークやリモートワークを利用しています。これは、「仕事場はオフィスがある場所ではなく、人々が生活をしている地域に密着しているべきである」という当社の仮説を裏付けています。

当社は魅力ある空間を構築することに成功したので、他部署で働く私の同僚も、わざわざ口実をつけて利用しに来るくらいです。スウェーデン国内で最大の IKEA 店舗に隣接しているため、多くの同僚がミーティングのために Hej!Workshop に来て、部屋を予約し予備の空間として使っています。

コワーキングスペースはどのようにイノベーションやクリエイティビティを促進できるのでしょうか?

通常のオフィス環境では起こり得ない協力関係が生まれています。たとえば、デザイナーが適切な税務アドバイスをしてくれる会計士と偶然知り合うことがあれば、マーケティングに携わる人物がスタートアップの創業者とクリエイティブなアイディアを共有することもあるでしょう。また、コワーキングスペースはネットワーク作りの場にもなっています。異なる企業、異なる分野で働く人たちが出会うことで、イノベーションが起きやすくなり、クリエイティビティが刺激され、新しいビジネスチャンスやソリューションの創造につながっています。

Hej!Workshop がイノベーションを育成したり、新しいアイデアをサポートしたり、あるいはコミュニティーのスタートアップの成長を促す場所になっていることを嬉しく思います。

Hej!Workshop の成長機会はどこにあると思いますか?

Hej!Workshop の特長は、コンセプトが 1 つの場所に縛られていないことです。Hej!Workshop は主にオフィスエリア、デスクエリア、ミーティングルームの 3 要素で構成されていますが、このフォーマットを各市場に合わせて調整することが可能です。現在、リモートワークやハイブリッドワークの増加によってコワーキングスペースに対する需要が伸び続けていますが、当社は柔軟性を備えているため、今後も成長を維持できるでしょう。

決済システムに関して、Hej!Workshop ではユーザーニーズの変化にどのように対応していますか?

当社のコワーキングスペース事業では高度な自動化を導入していますが、こうした自動化のアプローチは、フレキシブルなワークプレイス市場においては、まだ十分に開拓されていません。Hej!Workshop には現金を受け付けるカウンターがなく、物品の販売も一切行っていません。会員費もミーティングルームの利用料も、すべて当社のデジタルプラットフォームで支払う仕組みです。スマートアクセスシステムを採用し、利用者が自身のスマートフォンからすべての施設にアクセスできるようにするなど、各所にイノベーションを導入しています。

Stripe との提携に満足しており、すべてが順調に機能しています。今はカスタマーサクセスリーダーが常駐していますが、Stripe のおかげでセルフサービスへの完全移行という目標に近づきつつあります。

目標の達成を目指す Hej!Workshop を陰で支えた Stripe

シームレスなカスタマージャーニーを実現しようとする中で、Stripe は卓越したパートナーとなっています。Stripe との連携機能がシステムに組み込まれているため、当社の顧客は 1 つのウィンドウですべてのオンライン決済機能を利用できるほか、メンバーシップに加入している顧客の継続支払いにも対応できます。

Hej!Workshop にとって、契約締結の当日に顧客がワークスペースを利用できるようにすることには大きな意味があります。この点は、利用 24 時間以上前の予約が必要な多くの競合企業との差別化要素になっているためです。Stripe を導入したところ、スピーディーな決済処理によってこの優位性を実現できました。

Hej!Workshop の事業を成功へと導いた Stripe

社内のセキュリティチェックで合格となった後は、資金調達システムと決済システムの管理に関して抱えていた難点を Stripe が解決してくれ、費用も手頃な水準でした。当社の顧客の多くはサブスクリプションの会員資格を持っているため、この上なくスムーズな体験が実現しています。Stripe との連携ではすべての要素が申し分なく機能していて、パートナーとなってから 7 カ月の間、問題は一切発生していません。決済処理の部分を Stripe に任せておけるとわかっているため、当社のチームは事業の規模拡大や発展に集中できます。

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます