課題
2013 年に設立された Crimson Education は 、ニュージーランドを母国とする若者たちがアメリカやイギリスの一流大学に進学するのを支援し、大きな成功を収めました。同社は、世界中のさらに多くの学生たちが大学進学の夢を叶えられるように、新しい市場へとその規模を拡大しました。しかし、新規市場ごとに通貨、決算手段、銀行インフラが異なるため、参入は簡単ではありませんでした。
さらに、学生が希望の決済手段を使用して、無理のない期間で柔軟に支払いができるようにすると同時に、その支払いを効果的に回収および分析することが同社にとって重要でした。Crimson Education のグローバル財務責任者である Mark Ashley 氏は次のように述べています。「希望の決済手段と現地通貨のプランを家族に提供することで、期限内に確実に支払えるようにサポートします。これは事業計画と予算を予測するうえで非常に重要です」また、決済ソリューションが自動化され、Crimson Education の財務チームの手作業が削減されることも重要でした。
解決策
事業を世界規模で拡大し、柔軟な決済手段を学生に提供して、財務チームの貴重な時間を節約するプラットフォームを探していた Crimson Education は、同社の決済ニーズに対応する Stripe を選びました。 Ashley 氏は次のように述べています。「ユーザーのニーズには、素早く適切に対応する必要があります。Stripe が最も助けてくれたのはその点です」
Stripe Payments を使用すると、現地に銀行口座を開設しなくても、利用者からの支払いを自国通貨で受け付けることができるため、企業は新しい地域に進出しやすくなります。支払いは Smart Retries によって保護されていますが、その機能が同社にとって重要な理由について、Ashley 氏は次のように述べています。「多くの場合、分割払いは多額です。請求金額の大きさや他のエラーが原因でカードが拒否された場合は、支払いを再試行する機能が不可欠です」一方、Crimson Education は Stripe Radar を使用して、正規利用者のプロセスをブロックするリスクを冒すことなく、自社と利用者を不正請求から守っています。
さらに、同社はオーストラリアとニュージーランドで特に普及している Alipay や WeChat Pay などの新しい決済手段をプラットフォームに追加しました。Payments を利用すると、Crimson の利用者は Apple Pay のような新しい決済手段を使用して、クレジットカードと同様に簡単に支払うことができます。
Crimson Education は Stripe Billing を使用して、家族がさらに柔軟な支払い計画を立てられるようにしました。Ashley 氏は次のように述べています。「Stripe Billing を使用すると、支払い計画を非常に簡単に設定できるので、そのプロセスを継続的に自動化して当社のシステムに連携させることで、料金体系モデルを利用者の好みに合わせて調整しています」
Crimson Education は社内チームをサポートするために、エンタープライズ・リソース・プラニング (ERP) システムを NetSuite に移行することを決めました。この変更では、Stripe を新しいシステムに再接続したり、Stripe を新しいシステムで再構成したりする必要がありました。導入をスムーズに行うために、Crimson Education は Stripe パートナーの SuiteFunction と連携しました。Ashley 氏は次のように述べています。「Stripe と NetSuite の連携を通じて何を実現できるのかを理解しているパートナーは貴重です。デジタル成長の次の段階に移行しようとしている当社にとって、継続的な自動化と効率化は極めて重要です」
結果
11 カ国以上の学生に新しい教育資源を提供
利用者の選択肢を増やし、複数の決済手段と通貨による支払いを簡単に回収できるようになったことで、Crimson Education は海外展開を加速化させ、過去 18 カ月でインド、インドネシア、トルコにオフィスを新規開設しました。
同社は Stripe を利用した製品とサービスも拡大しています。コンサルティングサービスや高校のオンラインコースに加え、サブスクリプションベースの個別指導サービス Revision Village も展開中です。Ashley 氏は次のように述べています。「Revision Village は急速に拡大しており、今後 3 ~ 4 年で当社最大の事業部門の 1 つになるでしょう。サブスクリプションの支払いはすべて Stripe を介して行われます」
組織全体の期日内支払いの割合は平均 90%
Stripe の導入は数週間で完了し、さまざまな支払い計画オプション (月 1 回、月 2 回、年 4 回、年 2 回、年 1 回など) を直ちに提供して、家族が支払いを管理できるようにしました。Crimson Education は Payments、Billing、Radar を使用して安全かつシンプルな継続支払いシステムを構築し、期日内に支払われた割合は 90% に到達しました。スケジュール、回収、請求を自動化することによって、チームは少ないリソースで期日内に支払いを回収できるようになりました。Ashley 氏は次のように述べています。「月々の支払いの設定によって、管理上の問題に悩まされました。今では Stripe で月次サブスクリプションを設定しているので、分割払いを監視・管理するために債務担当者を新たに雇う必要はありません」
支払い管理のスピードアップで Crimson アプリが学生と個人指導員の時間と手間を削減
手動で行っていた口座管理を自動化することで、Crimson Education のチームは週に 10 時間以上を節約し、その結果、新規プロジェクトと継続的な成長に専念できるようになりました。こうした付加価値プロジェクトの 1 つは、Stripe を Crimson アプリに埋め込むことです。学生は個人指導員を予約したり評価したりできるようになり、個人指導員は重要なフォローアップのためにセッションレポートを提供できるようになりました。これらの手順が終わると、アプリは Stripe for Crimson Education で請求書を作成し、個人指導員に支払います。アプリに支払いが組み込まれているため、学生はわずか数タップで指導時間を追加購入することもできます。
Stripe の対応に驚いたのは、単に技術面だけではありません。電話をかけてサポートに直接話すことができるというのは、大きな差別化要素となっています。一部の学生を Stripe のオフィス見学ツアーに参加させてくれましたし、素晴らしい関係性です。