モバイルクレジットカード決済の方法

  1. はじめに
  2. モバイルクレジットカード決済とは
  3. どのようなビジネスがモバイル決済に対応しているのか
  4. モバイルクレジットカード決済の方法
    1. モバイルデバイス
    2. 決済代行業者
    3. カードリーダー
  5. ビジネスがモバイル決済を利用するメリット
    1. どこでもビジネスを展開できる
    2. 時間とコストの節約
    3. 後から支払いを追跡する必要がない
    4. セールスの分析とインサイト
    5. 新しいスタンダードであり、顧客もそれを期待している
    6. 簡素化された支払いプロセス

モバイルクレジットカード決済の受け付けは、移動しながらビジネスを運営する際に、快適な顧客体験を提供する基本的な方法です。モバイルビジネスは、場所に縛られない柔軟性を享受できるかもしれませんが、必ずしも顧客体験のすべての面をコントロールできるわけではありません。例えば、顧客が列に並ぶ方法や場所、流れる BGM、部屋の温度や匂いなどを管理することはできない場合があります。顧客の信頼、ロイヤルティ、満足度を向上できるかは、事業者がコントロールできる数少ない要素にかかっています。便利なオンライン決済方法を用いて、なるべくスムーズに商品やサービスの代金の支払いを済ませることは、その 1 つです。

モバイルビジネスにとって、モバイルクレジットカード決済を簡単に利用できるようにすることは、ブランドを構築し、顧客に好意的な印象を与えるための重要な要素となります。

この記事の内容

  • モバイルクレジットカード決済とは
  • どのようなビジネスがモバイル決済に対応しているのか
  • モバイルクレジットカード決済の方法
  • ビジネスがモバイル決済を利用するメリット

モバイルクレジットカード決済とは

モバイルクレジットカード決済とは、実店舗やウェブサイト、アプリなどの通常の小売環境以外で行われる、商品やサービスの提供に対する顧客から企業への支払いのことです。

どのようなビジネスがモバイル決済に対応しているのか

移動しながら営業し、顧客に対応するビジネスはモバイル決済を利用しています。例えば、以下のようにさまざまなビジネスで利用されています。

  • フェアやフェスティバルでのアーティストや職人
  • フードトラックやコーヒースタンド
  • 訪問型サービスプロバイダー (クリーニング、マッサージ、ヘアスタイリングなど)
  • ペットシッターや犬の散歩代行業者
  • 配管工、電気工、請負業者

小売店や EC ストアでビジネスを展開していても、顧客からのモバイル決済を受け付ける必要があるビジネスは、他にも数多くあります。例えば、ヘアスタイリストはサロンで働いたり、クライアントの自宅を訪問したり、イベントに出張して働いたりするかもしれません。このようなビジネスでは、モバイル決済を利用することによって、場所を問わずクレジットカードでの支払いを受け付けることができます。

モバイルクレジットカード決済の方法

顧客からのモバイル決済を受け付けるには、企業はモバイルデバイス、決済代行業者、クレジットカード情報を入力するためのカードリーダーまたはモバイル決済ゲートウェイを用意する必要があります。現在ご利用の決済処理の設定によっては、既にこれらのコンポーネントにアクセスできる場合があります。

モバイルデバイス

モバイルクレジットカード決済を可能にするハードウェア (POS 端末やカードリーダー) とソフトウェアが機能するには、スマートフォンやタブレットのようなモバイルデバイスが必要です。決済処理を行うとモバイルデバイスのバッテリーはすぐに消耗する可能性がありますが、モバイルクレジットカードリーダーの技術が進化し、より効率的になるにつれて、このような問題は次第に少なくなってきています。しかし、クレジットカード決済の処理に使うモバイルデバイスが十分に充電されていることを確認することがベストプラクティスであることは変わりありません。

決済代行業者

モバイルデバイス、オンライン、電話、または実店舗での対面など、どのような方法でクレジットカード決済を受け付けるとしても、加盟店口座と決済処理プロバイダーは必要です。通常、このような決済サービスプロバイダーは、クレジットカードリーダーや POS ソフトウェアも提供してくれます。

カードリーダー

固定したビジネスの所在地でクレジットカード決済を受け付けているかどうか、そしてそこでどのようなハードウェアを使用しているかによって、モバイルカードリーダーは同じデバイスが使えるかもしれませんし、モバイルデバイス用に改修する必要があるかもしれません。場合によっては、まったく新しいハードウェアが必要になるかもしれません。

カードリーダーのタイプには主に次の 3 つがありますが、Stripe が提供するような最新のカードリーダーには、3 つのタイプの機能がすべて統合されています。

カードスワイパー
クレジットカードスワイパーは、クレジットカードの磁気ストライプ (マグストライプ) を読み取り、支払いを受け付けるためのデバイスです。これはクレジットカードの元来の運用方法ですが、支払い処理において最も安全性が低い方法であるため、この方法は次第に利用されなくなっています。2015 年、新しい規制が導入され、加盟店は損失を負担することが求められるようになりました。カードスワイパーの侵害により盗まれたクレジットカード情報に起因する消費者の損失を対象としています。NFC または EMV カードリーダーを使用すれば、通常、詐欺の責任は事業者からクレジットカード会社に移されます。

NFC カードリーダー
NFC は「近距離無線通信」の意味で、近接した 2 つのデバイスが無線で互いに通信することを可能とするテクノロジーです。これらのリーダーでは、顧客は「Tap to Pay」機能を利用できます。また、Apple Pay や Google Pay など多くのデジタルウォレットとの互換性もあります。

EMV カードリーダー
EMV カードリーダーは、一部のクレジットカードに搭載されている金属チップを利用します。このチップは、マグネットストライプのクレジットカード詐欺への脆弱性を回避するために開発されたもので、現在も広く使用されています。一部のチップカードは非接触型 NFC カードリーダーとも互換性がありますが、互換性のないカードは、決済情報を伝送するために EMV カードリーダーに挿入する必要があります。ほとんどのカードリーダーは、NFC と EMV の両方の取引をサポートしています。

ビジネスがモバイル決済を利用するメリット

大局的に見ると、スムーズな顧客決済体験を作り上げることは、コンバージョン率の向上、決済放棄の減少、顧客維持効果、ブランドロイヤルティの構築、そしてより健全な収益につながります。その優れた決済体験に最も重要なのは、幅広いモバイルクレジットカード決済方法を提供することです。

また、モバイルクレジットカード決済には特有のメリットもあります。

どこでもビジネスを展開できる

モバイルデバイスで支払いを受け付けることができるため、ビジネス活動や取引処理の柔軟性が格段に向上します。

時間とコストの節約

モバイル決済がモバイルビジネスに導入される前は、顧客からの支払いを回収するプロセスはとても面倒なものでした。サービスの提供後に顧客に請求書を発行する、現金決済を管理する、クレジットカード情報を手書きで記録する (またその後で処理する) といったことはすべて非常に時間がかかります。しかし、時間は限りある貴重な資源です。顧客からのモバイル決済を受け付けることで、時間を節約することができます。

後から支払いを追跡する必要がない

顧客に提供したサービスに対して請求書を発行することは、適時に支払いが得られないリスクをはらんでおり、また支払いを回収するのに余計な時間とエネルギーを費やす可能性があります。モバイルクレジットカード決済を利用すれば、このような事態を避けることができます。

セールスの分析とインサイト

Stripe のようなクレジット決済代行業者の多くは、モバイル決済を行うための機能に加え、セールスの分析やインサイトのための機能など、付加価値を提供するソフトウェアも備えています。他の支払い方法を処理する同じソフトウェアエコシステムの中でモバイル決済を処理することにより、ビジネスの販売面と会計面における状況を可視化することができます。

新しいスタンダードであり、顧客もそれを期待している

数年前に、移動加盟店に対して現地でクレジットカードを使って支払いができるという機能は、顧客にうれしい驚きを与えました。従来、現金で支払うか、オンラインでクレジットカード情報を送信するか、請求書を待つか、紙の小切手を書くか、電話で支払い情報を伝えるかが一般的でした。そういった方法は時間がかかる不便なもので、多くのブランドが提供したいと目指していた手軽で洗練された顧客体験とは相容れないものでした。この時点で、モバイル決済はより一般的になり、顧客にとってそれが当たり前になり、利用できない場合には残念に思われるようになっています。

簡素化された支払いプロセス

モバイルでのクレジットカード決済は驚くほど簡単です。モバイルビジネスでは、従来より顧客からの支払いを処理する方法は数多くありましたが、POS で直接モバイルデバイスによってクレジットカード決済を受け付けられるような効率的なものはありませんでした。

今すぐ始めましょう

アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。