日本のデジタルコンテンツ配信で利用される決済手段

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Stripe Billing は、シンプルな継続支払いから使用量に基づく請求、商談による契約まで、請求書の発行や顧客の管理を簡単に実現します。

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  1. はじめに
  2. デジタルコンテンツとは
  3. デジタルコンテンツ配信サービスで導入すべき決済手段
    1. クレジットカード決済
    2. コンビニで購入可能な専用プリペイドカード・ギフトカード
    3. キャリア決済
  4. デジタルコンテンツ配信サービスの課金システム
    1. 自動課金決済 (継続課金決済)
    2. ワンタッチ課金 (ワンクリック課金)
  5. デジタルコンテンツ配信サービスの例
    1. U-NEXT
    2. dアニメストア
    3. NHK オンデマンド
  6. デジタルコンテンツ配信サービスの利便性をより高めるために
  7. Stripe Billing でできること

動画や音楽、ゲーム、オーディオブック、電子書籍などのデジタルコンテンツ配信 (メディアストリーミング) は、今日の日本でますます活発化しています。たとえば、映画やTV番組を視聴したい場合、ひと昔前のようにレンタルショップにわざわざ足を運ぶ必要もなく、現在ではデジタルコンテンツ配信サービスを利用していつでもどこでも視聴できるようになっています。また、邦画や国内ドラマだけでなく、日本のテレビ局で放映される機会のない海外のコンテンツも自由に視聴できる点がデジタルコンテンツ配信の強みです。

このように、私たちの日常生活に深く浸透しているデジタルコンテンツ配信ですが、支払方法については、サービスの特性上すべてオンライン決済が基本となっています。本記事では、日本のデジタルコンテンツ配信サービスで利用されている決済手段について、課金システムや配信サービスの例を踏まえて解説します。

目次

● デジタルコンテンツとは
● デジタルコンテンツ配信サービスで導入すべき決済手段
● デジタルコンテンツ配信サービスの課金システム
● デジタルコンテンツ配信サービスの例
● デジタルコンテンツ配信サービスの利便性をより高めるために
● Stripe Billing でできること

デジタルコンテンツとは

デジタルコンテンツとは、電子データで構成されているコンテンツを意味します。また、インターネットを通してデジタルコンテンツを配信するサービスは、ストリーミングサービスと呼ばれることもあります。

物理的に手に取ることができる Blu-ray や DVD とは異なり、電子化されたデータが商品となり、利用者はテレビ、パソコン、スマートフォンなどの電子機器を用いてコンテンツを楽しむことができます。

デジタルコンテンツには、以下のようにさまざまなものがあります。

● 電子書籍、電子雑誌、電子新聞、オーディオブックなどの出版関連コンテンツ
● 音楽コンテンツ
● VR、ゲームアプリ、ゲームプラットフォームなどのゲームコンテンツ
● 映画、TV 番組、配信サービス企業のオリジナル番組、インフルエンサーなどによる自作動画などの映像コンテンツ

なお、これらのデジタルコンテンツを提供するサービスでは通常、サブスクへの定額料金を支払うことで自由に視聴できるストリーミングが主流ですが、サービスによっては、コンテンツを個々にダウンロードすることが可能な場合があります。また、ダウンロードする場合、コンテンツごとに追加料金がかかる購入タイプと、配信サービスの一環として追加料金なしでダウンロードができるタイプがあります。

たとえば、ゲームで説明すると、サービス形態やコンテンツによっては無料でダウンロードができず、購入しなければプレイできない場合があります。この場合はまずEショップでゲームを購入し、専用のゲーム機器にコンテンツをダウンロードすれば、テレビ画面などのモニターで楽しめるようになります。電子書籍や映画などのその他のデジタルコンテンツも同様に、個別で購入するケースもあれば、サブスクサービスに登録し、月額利用料金さえ支払っていれば、無料でダウンロードが可能なケースもあります。

デジタルコンテンツ配信サービスで導入すべき決済手段

クレジットカード決済

総務省の報告書によると、「インターネットを使って商品を購入する際の決済手段」として最も人気のあるのがクレジットカード決済です。デジタルコンテンツ配信でもクレジットカード決済は代表的な決済手段となっており、手軽に、且つスムーズに決済が完了できる点が多くの利用者によって用いられている理由といえます。

コンビニで購入可能な専用プリペイドカード・ギフトカード

日本全国のコンビニエンスストア (以下、コンビニ) で支払いができるコンビニ決済は、クレジットカードを持っていなくても 24 時間いつでも近所のコンビニ店舗で支払いができることが最大のメリットです。コンビニ決済はコンサートチケットや美術館の前売券の購入、EC モールでの買い物などによく使われる決済手段です。

デジタルコンテンツの視聴にあたってコンビニでの支払いを希望する場合、店頭で販売されている配信サービス各社のプリペイドカードおよびギフトカードを購入することで支払いが完了できます。

プリペイド式の場合、契約の自動更新がなく、無為に契約を続けることがないため、無駄な出費を抑えられます。このように「今だけ視聴したい」という時にコンビニで支払って気軽に利用できる点は、家計管理にとって有益といえるでしょう。

キャリア決済

大手の携帯キャリア (携帯電話会社) が提供するキャリア決済も、コンビニ決済と同様にクレジットカードを持たない人が利用できる決済手段です。キャリア決済は、毎月支払う携帯電話の通信料金と合算して、デジタルコンテンツにかかる料金を支払うことができるため、個々の決済が煩わしいと感じる人にも向いています。

デジタルコンテンツ配信サービスの課金システム

デジタルコンテンツ配信サービスで用いられる課金システムには、「自動課金決済」と「ワンタッチ課金」の 2 種類があります。

サブスクのように、毎月定額の利用料金を支払うシステムを自動課金、または継続課金といいます。一方、先ほど「デジタルコンテンツとは」で解説した、ゲームや電子書籍などのデジタルコンテンツを必要に応じて購入するシステムを都度課金といい、この都度課金に対応するための機能として、ワンタッチ課金が広く起用されています。

自動課金決済 (継続課金決済)

自動課金決済とは、配信サービスのユーザーが利用したいサービスを選択すると、決められた日付または時期に、サービスにかかる金額が自動的に徴収される課金システムです。

自動課金決済なら、毎回決済の手続きを行わずに済むため手間が省けるほか、払い忘れを防ぐことができます。また、自動課金決済は通常、一定期間ごとに一定の利用料金が発生するという特性上、主にサブスクでの決済シーンで採用されています。

ワンタッチ課金 (ワンクリック課金)

ワンタッチ課金とは、初回利用時に入力したクレジットカード情報が 2 回目以降の支払いにそのまま用いられ、購入ボタンのワンクリックだけで決済が実行される課金システムです。ワンタッチ課金なら、コンテンツのダウンロード完了までの時間がスピーディーなため、都度課金が生じるシーンにおいて利便性が高く、デジタルコンテンツを商材として取り扱う多くの企業にとって、なくてはならない課金システムとなっています。

デジタルコンテンツ配信サービスの例

ここでは、デジタルコンテンツ配信サービスの例をいくつか紹介します。

U-NEXT

U-NEXT (ユーネクスト) とは、月額料金を支払うことで数多くの映画やドラマ、アニメなどのデジタルコンテンツを自由に視聴できるサブスクサービスです。初回登録時は 31 日間無料で利用でき、ラインナップは音楽・ライブ、舞台・演劇、スポーツ、報道関連と多岐に渡ります。さらに、動画以外にも雑誌の読み放題や無料漫画サービスも提供されています。

U-NEXT で使える決済手段にはクレジットカード決済やキャリア決済のほか、コンビニで購入できるプリペイド式の U-NEXT カードで支払うことができます。また、楽天ペイ、Amazon.co.jp、Apple Account、Google Play からの支払いも受け付けています。

dアニメストア

アニメ作品に特化した配信サービスなら、d アニメストアが人気です。d アニメストアは、NTT ドコモが提供するアニメコンテンツのサブスクサービスですが、ドコモと携帯電話の契約をしていなくても利用できます。d アニメストアでもクレジットカード決済とキャリア決済に対応しています。ただし、キャリア決済はドコモと携帯電話の契約をしている場合に限ります。

また、d アニメストアでは、コンテンツのレンタルやアニメグッズも販売されており、d ポイントクラブ (ドコモが提供するポイントサービス) に入会していれば、レンタルや購入の際、d ポイントでお得に利用することもできます。

NHK オンデマンド

NHK オンデマンドは、その名の通り NHK の番組のデジタルコンテンツ配信サービスです。大河ドラマのほか、アニメやバラエティ、ドキュメンタリー、教養など、過去の作品から最新の作品まで自由に視聴することができます。無料お試し期間や、ダウンロード機能はついてはいませんが、時事問題や政治経済に関する独自のコンテンツなど、「NHK ならでは」とも言える貴重な番組を多数取り扱っているため、特に NHK の番組に馴染みのある方から支持されています。決済手段はクレジットカード決済、キャリア決済 (「d 払い」と「au かんたん決済」のみ)、Yahoo! ウォレットに対応しています。

デジタルコンテンツ配信サービスの利便性をより高めるために

デジタルコンテンツ配信サービスには、サブスクのようなサービスの継続利用によって定額料金を支払う自動課金だけでなく、電子書籍や音楽コンテンツのダウンロードのように都度課金が発生する場合もあります。いずれの場合においても、配信サービスの利用に際しては、手軽でスピーディな決済手段が好まれます。そのため、デジタルコンテンツを取り扱う事業者は、サービスを利用する消費者の利便性を考慮して、サービスの性質や提供するコンテンツに見合う決済手段を導入することが大切といえるでしょう。

なお、複数の決済手段を導入したい場合は、決済代行業者を利用して、契約業務の代行を任せるのも導入方法の 1 つです。決済代行業者によっては、購入トレンドの分析、売上高の管理ツールのほか、サービスの運用に必要なノウハウを教えてもらえるなど、充実したサポート体制が整っているため、より心強いといえるでしょう。

Stripe Billing でできること

Stripe Billing は請求および顧客管理のためのプロダクトです。シンプルな継続請求から従量課金、商談による契約への対応まで、貴社のニーズに合わせた請求管理や顧客管理を実現します。コーディング不要で、グローバルな継続課金をわずか数分で開始できます。API を活用した独自システムの構築も可能です。

Stripe Billing の特徴

● 柔軟な料金体系: 従量課金、段階制料金、定額料金および超過料金など、あらゆる料金体系モデルを用意して、ユーザーのニーズにすばやく対応。クーポン、無料トライアル、日割り計算、その他の拡張機能も含まれます。
● グローバル展開: 顧客が希望する決済手段に対応し、購入完了率を向上。Stripe は 100 を超える地域固有の決済手段と130種類以上の通貨をサポートしています。
● 売上を伸ばし解約を防止: Smart Retries と回収ワークフローの自動化で、支払い回収を効率化し、意図しない解約を減らします。Stripe のリカバリツールは、2024 年に 65 億ドル以上の支払い回収をサポートしました。
● 業務効率の向上: Stripe のモジュール型税務管理、収益レポート、データツールを活用して複数の収益管理システムを1カ所に統合。外部のソフトウェアとも簡単に連携できます。

Stripe Billing について詳しくはこちらをご覧ください。今すぐ開始する場合はこちら

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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アカウントを作成し、支払いの受け付けを開始しましょう。契約や、銀行情報の提出などの手続きは不要です。貴社ビジネスに合わせたカスタムパッケージのご提案については、営業担当にお問い合わせください。
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