事業者が実店舗やネットショップを運営するうえで、健全かつ安定した資金繰りを維持することは、ビジネスにおいて欠かせません。特に、多様なキャッシュレス決済が普及している今日、売上が発生してから実際にお金が手元に入ってくるまでの「入金サイクル」を把握することは、キャッシュフロー管理の観点からとても重要です。
本記事では、キャッシュレス決済において入金サイクルが重要な理由を解説するとともに、決済手段別の入金サイクルや、資金繰りの安定化に役立つ入金サイクルの短縮方法も紹介します。
この記事でわかること
- 入金サイクルとは、決済の完了後、実際にお金が振り込まれるまでの日数・頻度を意味する
- 入金サイクルは、キャッシュレス決済の種類、決済機関、決済代行サービスなどによって大きく異なる
- 入金までの期間が長期化すると資金が不足し、事業運営にともなう経費の支払いが困難になる恐れがある
- 財務管理を効率化するには、それぞれの入金サイクルを把握するとともに、売上処理や入金管理を 1 つのシステムで行える決済代行サービスの利用が推奨される
- Stripe Payments なら、柔軟でスピーディーな入金サイクルに対応し、キャッシュレス決済に関わる業務の効率化が実現できる
入金サイクルとは
入金サイクルとは、顧客が商品やサービスなどの対価を支払ってから、代金が実際に事業者の銀行口座に入金されるまでの日数および頻度を指します。
たとえば、EC サイトでのオンライン決済において、入金サイクルが週 1 回に設定されている場合、毎週決められた曜日に売上金が振り込まれる仕組みです。
入金サイクルには、主に 6 つの代表的なサイクルがあり、具体的には以下の通りです。
- 月 1 回
- 2 週間に 1 回 (月 2 回)
- 10 日に 1 回 (月 3 回)
- 1 週間に 1 回 (月 4 回)
- 5 日ごとに 1 回 (月 6 回)
- 翌日・毎営業日振込
入金サイクルが重要な理由
入金サイクルは資金繰りに大きく影響します。顧客がクレジットカード決済などのキャッシュレス決済を利用して買い物をした際、その時点で売上代金が現金化されるわけではありません。
つまり、キャッシュレス決済の場合は従来の現金決済とは異なり、即座にお金を受け取るのではなく、クレジットカード会社や決済代行業者でのデータ認証や決済処理などを経て、最終的に事業者の銀行口座に代金が振り込まれる仕組みであるため、一定の期間を要します。
また、経済産業省によると、2025 年の日本国内のキャッシュレス決済比率は 58% にも上り、10 年前の 22.5% と比べると 2 倍以上に成長しています。
このように、近年日本でキャッシュレス決済が急速に普及し、その種類が多様化していることからも、事業者が安定した資金繰りを維持するためには、導入する決済手段の入金サイクルを十分に把握したうえで、財務管理を効率化する工夫が必要です。入金までの期間が長期化すると、資金が不足し、経費や仕入れ代金などの支払いに対応できなくなる恐れがあります。
キャッシュレス決済別の入金サイクル
入金サイクルは、キャッシュレス決済の種類によって異なります。ここでは、代表的な決済手段であるクレジットカード決済と QR コード決済・電子マネー決済の入金サイクルを見てみましょう。
いずれの決済手段においても、入金サイクルが遅いと資金繰りに直結するため、導入前に各決済機関などに確認することが大切です。
クレジットカード決済の入金サイクル
クレジットカード決済は、日本で最も普及している決済手段で、EC サイトにおける利用率は全体の約 8 割と圧倒的なシェアを占めています。また、入金サイクルは、JCB、Visa、Mastercard などのカードブランドやカード会社、あるいは決済代行業者によってさまざまですが、具体例として以下のようなサイクルが挙げられます。
- 月ごと (例: 月末締め翌月末の入金)
- 半月ごと (例: 15 日締め同月末の入金、月末締め翌 15 日の入金)
- 週ごと (例: 毎週月曜日締め翌週火曜日の入金)
- 5 日ごと (例: 毎月 6 回締め 2 営業日後の入金)
QR コード決済・電子マネー決済の入金サイクル
事業者が各決済サービスと直接契約を結んで QR コード決済や電子マネー決済を導入する場合は、月 1 回の入金サイクルが一般的です。そのため、短期間で頻繁に仕入れを行う店舗には不向きなケースがあります。
ただし PayPay の場合、早期振込サービスを利用すれば、振込依頼日を起点に翌日入金 (PayPay 銀行) や、翌々営業日 (PayPay 銀行とゆうちょ銀行を除くその他の金融機関)、4 営業日後 (ゆうちょ銀行) の入金も可能です。
決済代行サービスを利用する場合の入金サイクル
決済サービスとの直接契約ではなく、決済代行業者を介してキャッシュレス決済を導入する場合、複数の決済手段でも一括で導入・管理できるほか、自社のニーズに見合う入金サイクルを設定することが可能です。
たとえば、グローバルに決済代行サービスを展開している Stripe の日本アカウントであれば、入金サイクルは週次 (毎週金曜日) に標準設定されており、これを管理画面から以下のように任意で変更できます。
- 週次: 希望する曜日を指定可能
- 月次: 希望する日付を指定可能 (例: 毎月 10 日)
- 手動: 自動振込設定をオフにし、手動で必要に応じた振込申請が可能
注意点としては、Stripe では日本国内における自動の日次入金に対応していません。そのため、週 1 回以上の入金を希望する場合は、その都度手動で申請する必要があります。
このほか、決済代行業者では、売上金額を一括ではなく複数回の入金に分けられるサービスもあります。入金回数が増えるとその分手数料がかかりますが、資金繰りを考慮し、入金額のバランスを維持したい場合には有益といえます。
入金サイクルを短くする方法
キャッシュフローを改善するために入金サイクルを短縮する方法としては、主に以下のようなものが挙げられます。
入金サイクルの変更が可能な決済代行サービスを活用する
最も効率的な方法は、入金サイクルを自由に変更できる決済代行サービスを活用することです。これにより、自社の事業形態や財務体制に合ったサイクルで代金を回収でき、資金繰りにかかる業務の大幅な改善につながります。
また、決済代行業者を利用すれば、異なるクレジットカード会社や複数の決済手段でも一括で契約・導入を代行してもらえるほか、1 つのシステムで売上処理や入金管理が可能です。
早期振込・即時入金オプションを活用する
決済機関などにもよりますが、通常よりスピーディーな入金が可能な「早期振込」や「即時入金」といったオプションを提供していることがあります。
そのため、予期せぬ経費の発生や事業拡大にともない大規模な資金が必要な際にこれらのオプションを活用できれば、資金繰りのリスクを軽減し、安定した財務管理を実現できます。
Stripe Payments でできること
Stripe Payments は統合型のグローバル決済ソリューションです。成長中のスタートアップから大企業まで、あらゆるビジネスがオンラインや対面により、世界各地でスムーズに決済を導入できます。
Stripe Payments の特徴
- 決済体験の最適化: 構築済みの決済 UI、125 種類以上の決済手段、Stripe が構築したウォレット「Link」により、スムーズな顧客体験を実現するとともに、数千におよぶ開発時間を削減します。
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- 対面とオンライン決済の統合: オンラインと対面を統合したコマース体験を構築。顧客とのやり取りをパーソナライズし、ロイヤルティを高め、収益拡大を促進します。
- 決済パフォーマンスの向上: ノーコードの不正利用対策や承認率改善のための高度な機能など、カスタマイズ可能で設定が簡単な決済ツールで収益を増加させます。
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Stripe Payments のオンラインおよび対面決済について、詳しくはこちらをご覧ください。今すぐ開始する場合はこちら。
よくある質問
ここでは、入金サイクルに関するよくある質問を Q&A 形式で紹介します。
この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。