Stripe、相互運用性の向上、Stripe Billing の大幅アップグレード、NVIDIA および Pepsi との新たなパートナーシップなどを発表

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  • 2024 年末までに、Stripe を利用した高パフォーマンスの決済フローの構築と、他の 12 社のプロバイダー (Worldpay を含む) での決済処理が可能に
  • Stripe と FreedomPay の新たな提携により、Stripe を利用する大企業が既存の POS システムやハードウェアを用いて対面取引を処理できるように
  • Stripe Billing のアップデートにより、複数の決済代行業者に対応。分析機能や従量課金モデルも改良
  • NVIDIA、Pepsi、Rivian、Cloudflare、AMC Networks、Forbes をはじめとする大企業の間で Stripe の導入が急速に拡大
  • アメリカに拠点を置くビジネスが数時間以内に手数料なしで売上を受領可能に

ニューヨーク - 企業向けの金融インフラストラクチャプラットフォームである Stripe は本日、ビジネスの成長をサポートする新機能を発表しました。今回のアップデートの内容は、ニューヨークで毎年開催されるプロダクト展示会 Stripe Tour New York で紹介されました。

Stripe のプロダクト・ビジネス事業本部長、Will Gaybrick は次のように述べています。「Stripe の使命は、インターネットの GDP を拡大することです。そのために、当社はユーザーの皆さまの成長をサポートいたします。そして、世界的な大手企業が決済プロセスを最適化し、最新の請求システムを利用できるよう、全力で支援してまいります。Stripe Billing は現在、30 万以上のビジネスに導入されており、当社で特に力を入れている分野のひとつです」

Stripe Tour New York で主に取り上げられた内容は、以下の 3 つです。

  1. 対応可能な決済プロバイダーの拡大
  2. Stripe Billing のアップグレード
  3. 今回、新たに提携を発表した NVIDIA のような世界的な大手企業との継続的な関係構築

相互運用性の向上

当社は今年の初めに、最も一般的に利用されているビジネスツールとの相互運用性を高め、パートナーエコシステムを拡大するための取り組みについて発表しました。その一環として、以下の施策を実施します。

  • より広範な複数の決済代行業者に対応: これまでは、Stripe で決済処理を行う企業でなければ Stripe プロダクトの大部分を利用できませんでした。そこで、既存の決済環境に Stripe を導入できるように、他の決済プロバイダーと連携することを年初に発表しました。本日は、本年中に対応可能なサードパーティーの決済プロバイダー (Worldpay を含む) の数を、現在の倍である 12 社に拡大する計画をお知らせします。Mindbody や Blackbaud をはじめとする決済プロバイダーは、Stripe の最適化された決済プロダクトをすでに導入しています。このプロダクトを利用することで、平均して 11.9% の売上アップを達成しています。

  • Stripe Billing および Stripe Radar 向けの複数の決済代行業者に新たに対応: Billing と Radar 向けの複数の決済代行業者への対応を順次開始します。これにより、他のプロバイダーで取引を処理している場合でも、Stripe でサブスクリプションを管理し、不正利用に対処できるようになります。たとえば DoorDash は、Stripe 以外の取引のリスクスコアリングに Radar を使用しています。

  • 対面販売のためのアップデート: Stripe は FreedomPay との新たなパートナーシップを発表しました。FreedomPay は 1,000 を超える販売時点情報管理 (POS) システムや不動産管理システム、キオスク端末などとの連携により、世界有数の大企業にサービスを提供する独立系ゲートウェイプロバイダーです。今回の提携により、サードパーティー製のハードウェアと既存の POS を使用して、Stripe で対面支払いを処理できるようになりました。オンライン決済と対面支払いの統合もはるかに容易になります。また、Stripe Terminal SDK は、Cegid や Oracle Xstore などの POS プロバイダーとの直接接続にも対応しているため、Adobe や Oracle Opera といった既存のコネクターに接続できます。

  • グローバル販売への対応強化: 当社は、最適化された決済プロダクトがすでに対応している 100 以上の決済手段に加え、Capchase (アメリカ)、Kriya (イギリス)、Satispay (イタリア)、Sequra (スペイン) に新たに対応します。さらに、アメリカのビジネスは、世界で 6 番目に人口の多いナイジェリアの買い手に対して、同国で広く利用されている決済手段を提供できるようになります。当社は最近、韓国において同様の現地密着型の対応を開始しました。インドネシアでも同様の対応を予定しています。

Stripe の最高業務責任者である Jeanne DeWitt Grosser は次のように述べています。「資金の移動には、チームによる連携が不可欠です。今年はパートナーと密に連携することで、Stripe をより有益なものにし、モジュール性を高めています。現在、ユーザーは数多くの Stripe 機能のうち、本当に必要なものを選んで利用することができます」

Stripe Billing でインターネットネイティブなビジネスモデルを構築

30 万以上の企業が Stripe Billing を利用して、顧客の請求日や請求金額などの複雑な処理を管理しています。Billing には複数の決済代行業者への対応に加え、以下の機能が含まれます。

  • より高度な分析機能: Stripe Billing を利用すると、収益分析やトレンドの特定、高精度の予測が容易になります。さらに類似ビジネスとのパフォーマンスの比較や改善点の特定、AI アシスタントを使用したスピーディーな分析も可能です。

  • 従量課金のアップグレード: 今年の初めに、定額制のサブスクリプションに加え、製品やサービスの実際の使用量に基づいて動的に請求を行う機能を導入しました。Billing ユーザーは、顧客の前払い後に使用状況に応じたクレジット引き落としが可能になりました。Stripe Billing で 1 秒あたりに処理できる使用量イベントは、数カ月前までは 1,000 件でした。しかし今では、100,000 件まで処理できます。使用量の多い製品では特に、処理の正確さと信頼性が向上しています。

Stripe Billing では、請求プランの設定、価格設定のカスタマイズ、支払い金額の計算、インボイスのプレビュー、割引の適用、支払いリマインダーの送信、支払い状況の追跡を容易に行うことができます。さらに営業ベースの契約、段階制料金体系、従量課金プランなど、幅広い請求モデルもサポートしています。Billing は 8 月に Gartner 社によってリーダーの認定を受け、決済プロダクトに次いで、業界アナリストから最高位の称号を得た 2 番目の Stripe プロダクトとなりました。

大企業を継続的にサポート

Stripe は OpenAIPerplexityMidjourneyAnthropicMistral.ai などの世界的に急成長を遂げている新しい企業に加え、AmazonHertzURBNBest Buy といった名だたる大企業にも導入されています。ここで、Stripe を新たに導入した企業をご紹介します。

  • NVIDIA: Stripe との提携関係を強化し、Stripe の AI 搭載機能を改良。世界各地で NVIDIA の AI プラットフォームを利用できるように取り組んでいます。

  • Pepsi: Stripe との提携により、20 カ国以上で消費者直接取引および企業間取引プロジェクトを支援。Gatorade、SodaStream、Rockstar Energy といったブランドの EC 事業の成長をサポートしています。

  • Rivian: 予約注文、車両サービス、音楽ストリーミングのサブスクリプションなどの消費者直接取引に Stripe を利用しています。

  • AMC Networks: プレミアストリーミングサービスである AMC+ のサブスクリプションに Billing を利用しています。AMC+ は、Stripe の決済フロー最適化と Stripe の高速決済サービスである Link によって、購入完了率を高め、売上の損失分を取り戻し、登録者数を増加させました。

  • Cloudflare: セルフサービスユーザーがカードや銀行口座でスムーズに決済できるよう、Link の提供を開始。Link では支払い情報が自動入力されるため、リピート顧客の多いビジネスでは購入完了率が平均で 14% 上昇しています。

  • Forbes: Billing でサブスクリプションを管理し、わずか 6 カ月で 22.6% の増益を達成。Stripe によってオーソリ成功率が 3% 増加し、解約は大幅に減少しました。

  • ClickFunnels: Stripe の収益処理の自動化プロダクトと BaaS プロダクトを利用して、プラットフォームのサービスを拡大。顧客がオンライン拠点を立ち上げ、拡張できるようサポートしています。

「Cloudflare はネットワークビジネスです。当社がネットワーク攻撃に対処する過程で得た知識は、すべてのお客様にとってプラスになります。」Cloudflare の製品プラットフォーム事業部長である Oliver Roup 氏は次のように述べています。「ネットワークの普及に伴い、不正利用の防止とオーソリ成功率の向上が重要になるという共通認識に基づき、Stripe と提携しました。企業規模が拡大した今、グローバルかつ多様な価格体系、顧客規模、決済スタイルに対応しなければなりません。こうした取り組みを進めるうえで Stripe を導入したのは、Stripe の優位性がこの先何年にもわたり向上し、当社にとっても有利に働くと考えたためです」

キャッシュフローと税務コンプライアンスへの対応の改善

ビジネス運営に役立つ新機能も導入しました。以下にご紹介します。

  • 銀行決済: Link を利用するすべてのアメリカのビジネスにおいて、即時の銀行支払いを利用できるようになります。銀行口座による支払いは Link で即座に確定され、カードと同様に 2 営業日で売上として処理。ビジネス側はコストを削減でき、買い手にとっては支払い方法の選択肢が増えます。Uber はこの即時の銀行支払いを利用して、1 取引あたりの処理コストを 50% 以上削減しています。

  • 早期入金: アメリカのユーザーは、キャッシュフローの管理が容易になる同日入金を開始できるようになりました。これにより、売上を数時間以内 (従来は 1~2 日) に手数料なしで回収できます。

  • 不審請求の申請の防止: Visa の Verifi に対応しました。これは、不審請求の申請プロセスの効率化と、不正利用による損害の防止を目的としています。さらに新機能の Smart Refunds では、機械学習を活用して、不審請求の申請に至る前に、積極的に決済の返金を推奨。不審請求の申請率と取引コストを減少させます。

  • Stripe Taxこれまでも Stripe Tax を使用して税金計算を自動化することは可能でしたが、新たにアメリカの複数の管轄に及ぶ売上税を登録できるようになりました。さらに、パートナーとの連携により、グローバルな税務申告のプロセスが効率化されます。今年中に Stripe Tax をさらに 40 カ国でリリースし、計 100 カ国以上でサービスを提供する予定です。

上記の内容は、シドニーシンガポール東京パリロンドン でのイベントで公開されたアップデートに続き、Stripe Tour New York で発表されたものです。