Stripe、フランス市場を対象とした一連のエンタープライズグレードのソリューションを発表

  • すべての Stripe ユーザーがフランスの後払いプロバイダー Alma に直接アクセスできるようになるとともに、CB が Stripe Terminal と Apple Pay で利用可能に
  • 統合済みのシステムにより、大手 POS プロバイダー Cegid の利用者は Stripe Terminal 機能をスムーズに利用可能
  • 現在、CAC40 企業の 50% 以上が Stripe を利用してグローバルな成長を加速。最近、Accor、Mistral AI、TF1 を始めとする数千のフランス企業が Stripe ネットワークに参加

パリ — 企業向けの金融インフラストラクチャプラットフォームである Stripe は本日、フランスで事業を展開する企業を対象とした、各種プロダクトおよびパートナーシップのアップデートを発表しました。このアップデートは、Stripe が 2016 年にフランスでサービスを開始して以来、フランス市場向けに提供する新規プロダクト群としては最大規模となります。

フランス企業を対象とした先進的な決済ソリューションが Stripe に登場

Alma はフランスの後払い (BNPL) プロバイダー大手で、400 万人以上のアクティブユーザーを擁しています。今年の夏以降、Alma はすべての Stripe ユーザーの決済手段として利用可能になります。また、Stripe ダッシュボードからコード不要で直接有効にできます。Alma は、Apple Pay、PayPal、Alipay など、Stripe の最適化された決済プロダクト (OCS) で利用できる 100 種類の決済手段の 1 つです。フランスの小売業者である La Redoute は年間売上高が 10 億ドルを超えていますが、OCS に切り替えただけで、短期間のうちに 2% の収入を上乗せすることができました。

Stripe Terminal の新機能により、フランス企業のオンラインコマースとオフラインコマースの統合が加速

Stripe は、フランスにおける Stripe Terminal のユニファイドコマース機能の導入をスピードアップしており、PlanityFrichtiHertz はすでに Terminal を活用してオンラインとオフラインの収益源を統合しています。ここで、その主な概要をご紹介します。

  • Stripe の最新スマートリーダー、Stripe リーダー S700 がフランスで利用可能になりました。S700 は、注文の受付、ロイヤルティプログラムの提供、利用者情報の収集など、パーソナライズされたコマース体験を実現するための完全にカスタマイズ可能なプラットフォームを提供します。たとえば、レストランでのユースケースでは、テーブルサイドでの注文、支払い、チップを事前設定するために S700 をカスタマイズできます。また、フィットネススタジオでは、カスタマイズにより、1 回のレッスンの決済を受け付けたり、利用者に会員限定オプションを提供したりすることが可能です。
  • 小売業向けユニファイドコマース POS ソリューションの大手である Cegid に Stripe の統合済みのシステムが導入されました。Cegid を利用する企業は、Terminal を使用して対面での支払いを簡単に回収できるようになりました。コーディングは一切不要です。
  • 今年後半には、Stripe は Terminal で CB を利用できるようにする予定です。これにより、利用者の決済手段が Apple Pay、クレジットカード、任意の手段のいずれの場合でも、Visa、Mastercard、CB のいずれかを介してシームレスにコストと購入完了率を最適化できるようになります。

CB とのパートナーシップの強化

Stripe は CB とのパートナーシップを強化しています。CB は、年間 150 億件の取引を処理するフランスの大手決済システムです。

  • Stripe は現在、Apple Pay で CB にネイティブに対応しており、フランス国内の小売業者からフランスで事業を展開する多国籍企業に至るまで、コスト効率の高い統合システムにより、決済の受け付けと購入完了率の最大化をサポートしています。
  • Stripe は現在、認証を 1 回行うだけで CB で売上を複数回キャプチャーできる機能を提供しています。これにより、企業は利用者からの支払いを 1 回キャプチャーする一方で、部分的な返金を行ったり、最初の商品の発送準備が整い次第、注文の一部のフルフィルメントを実行したり、さらにプラットフォームの場合は、売り手が注文の一部のフルフィルメントを実行する際に売り手に入金するといった柔軟性を維持できます。
  • Stripe は今後数か月のうちに、CB でオーソリの延長を提供する予定です。オーソリの延長は、ホテルやレンタカー会社など、注文を受けてから利用者に請求するまでの期間が長いビジネスに特に関連する機能です。

CB 開発責任者の Loÿs Moulin 氏は次のように述べています。「私たちは Stripe とのパートナーシップを非常に誇りに思っています。Stripe はフランス企業やフランス国内に販売する企業のために革新と価値を生み出そうとしており、私たちはその取り組みに感謝の意を表したいと思います」

フランスでの Stripe のプレゼンス向上が加速

Stripe は 2016 年にフランスでサービスを開始して以来、事業拡大の加速を模索する 10 万社以上のフランス企業を支援してきました。100 年以上の歴史を持つ企業から個人事業主まで、日々数百ものフランス企業が Stripe ネットワークに参加しています。参加企業の数は、パンデミック時の最高値から 75% 増加しています。

最近、Accor、TF1、La Redoute、RMC Sport といったフランスの大手企業が、AI 関連の大手 Mistral とともに Stripe を導入しました。これらの企業は、Photoroom、Nabla、Hugging Face、Dust などの先行導入企業の一員となっています。Stripe を利用するフランスの AI 関連企業の数は、2021 年から 2023 年の間に 4 倍以上に増加しており、Stripe を利用する AI 関連企業の数から見ると、パリは現在、欧州連合における AI スタートアップの最も主要なハブとなっています。

Stripe 共同創業者兼社長の John Collison は次のように述べています。「フランスは AI ルネッサンスを迎えており、イノベーションの波は伝統的な企業にも広がっています。Stripe は現在、CAC40 企業の 50 %以上と連携しており、財務スタックの再構築をお手伝いできることを誇りに思います」