単一納税申告書、またはIFU (「imprimé fiscal unique」) は、動産からの配当、利子、その他の種類の収入を支払っている、あらゆる法人に適用されます。しかし、IFU とは何でしょうか？含まれているものとは？IFU フォームにはどのように記入し、どこに提出するのでしょう？この記事では、この件に関する重要な質問にお答えします。

本記事の内容

• IFU とは
  
• IFU の対象者
  
• IFU の用途
  
• IFU の内容
  
• IFU の期限
  
• IFU の記入方法
  

IFU とは

IFU は、支払金融機関が 1 年間で受益者に支払ったすべての証券収入と取引をまとめた税務書類です。2561 申告書としても知られる、フォームn°2561 によって履行される法的義務です。

IFU の対象者

収益を支払う機関または債務者は、譲渡可能な有価証券からの収入の受取人ごとに、毎年 1 つのフォームに記入する責任を負います。この要約された申告書は、税務当局と受取人に送信されるため、税務の詳細が関係者全員にとって透明に保たれます。申告すべき主な所得の種類は、配当と株主の当座預金の利息です。

支払機関には通常、証券からの収入を株主、銀行、保険会社、資産管理会社、オンラインブローカーに分配する企業が含まれます。複数の金融機関に口座がある場合、受取人は毎年複数の単一納税申告書を受け取ることがあります。たとえば、同じ年に銀行から IFU を受け取り、自身の会社から別の IFU を受け取る場合があります。

IFU の用途

受益者が IFU を使用すると、所得税申告書 (フォーム n°2042) への記入が容易になります。IFU に記載されている情報により、受取人の納税申告書には、支払機関から報告された金額が事前入力されます。受取人は納税申告書の提出にあたり、これらの報告済みの額が正確であるかを確認すること、および必要であれば修正を行うことが重要です。

その年の取引と収入に関する詳細なレポートを提供する高度なツールである Stripe Tax を使用すると、管理手続きがさらにシンプルになります。

IFU の内容

IFU には、n°2561、n°2561 bis、n°2561 ter、n°2561 quarter (該当する場合) という複数のシートが含まれています。

シート n°2561

動産からの収入を支払った機関と、その受取人を特定する情報が記載されています。これには、配当や株主の当座預金の利息など、支払い機関によって支払われた主な動産所得を詳述するセクションが含まれます。

シート n°2561 bis

先物市場、中小企業向け株式貯蓄プラン (PEA-PME)、ベンチャーキャピタル企業 (SCR)、ベンチャーキャピタルミューチュアルファンド (FCPR)、プロフェッショナルプライベートエクイティファンド (FPCI)、不動産投資信託 (FPI) に関連するものを含む、動産からのあまり一般的でない収入について記載されています。

シート n°2561 ter

受取人に送付されるシートです。支払い機関から提供されたすべての情報が要約されており、税額控除の証拠として機能します。所得の受取人は、税務当局からの要求があった場合に備えて、このシートを保管しなければなりません。

フォーム n°2561 quarter

受益者がフランス国外の欧州連合加盟国の税務上の居住者である場合にのみ、記入する必要があります。

IFU の期限

IFU は、譲渡可能な有価証券からの収入の支払いの翌年の 2 月 15 日までに、税務当局に電子的に提出する必要があります。たとえば、2024 年に支払われる配当の場合、IFU の複製を 2025 年 2 月 15 日までに電子的に提出しなければなりません。

IFU の記入方法

フォームは、電子フォーム交換 (EFI) または電子データ交換 (EDI) を介して電子的に入力する必要があります。どちらの方法も、Direction générale des Finances publiques website のビジネスセクションの「Tiers déclarants」(第三者の申告者) サービスを通じて利用できます。

所得の支払者は単一納税申告書に、ビジネス名、住所、および SIRET (設立ディレクトリ識別システム) 番号を記載しなければなりません。また受益者の情報を記載しなければならず、自然人の場合は姓名、生年月日、性別を、法人 (企業や団体など) の場合はビジネス名、SIRET 番号、登録事務所の住所を含める必要があります。

フランス政府はフォーム n°2561 の記入をサポートするため、ダウンロード可能な IFUガイド を用意しています。