購入者から容易に決済を受け付けられることは、どのビジネスにとっても不可欠です。あらゆるビジネスで、決済システムのさまざまなコンポーネントが完全に導入されていて、購入者による支払いを処理するために通信を行えることを確認する必要があります。
ビジネスで別個の加盟店アカウントとペイメントゲートウェイを使用している場合、付加価値再販業者 (VAR) シートを用意することは、機能的な決済システムを導入するうえで不可欠です。
ここでは、VAR シートやそこに含まれる情報のほか、その取得方法について知っておくべきことを紹介します。
この記事の内容
- 付加価値再販業者 (VAR) シートの概要
- VAR シートに含まれている情報
- ビジネスでの VAR シートの必要性
- VAR シートの取得方法
付加価値再販業者 (VAR) シートの概要
VAR シートは、ビジネスに関する重要な情報を含んでいるファイルであり、決済処理に使用されます。また、ビジネスのペイメントゲートウェイと加盟店アカウント間の通信をサポートするために役立ちます。VAR シートは、ティアシートやパラメーターシートと呼ばれることもあります。
VARシートは、自社のビジネスに関する基本情報を、ペイメントゲートウェイプロバイダが決済の観点から迅速に把握できるようにするためのものです。VAR シートに情報を入力する場所や方法は、ビジネスの運営形態によって異なります。通常、対面で運営されている小売業者では、VAR シートを物理的な POS 端末に直接入力することができます。その一方で、EC ストアのビジネスでは、ペイメントゲートウェイプロバイダーに VAR シートをオンラインで送信します。
VAR シートに含まれている情報
一般的に、ビジネスの VAR シートには以下が含まれています。
- 加盟店識別番号 (MID)
- 加盟店アカウントの情報
- ビジネスの詳細
- 決済代行業者の情報
- 業種コードまたは加盟店カテゴリーコード (MCC)
複数の異なるビジネスを所有していて、ご利用の決済システムで VAR シートを用意することが求められている場合は、それぞれのビジネスに個別の VAR シートが必要になります。たとえば、コーヒーショップを所有していて、オンラインで手作りの陶磁器も販売している場合 (そして、これらが独自の MID と加盟店アカウントを持つ別々のビジネスの場合)、それぞれに対して VAR シートを作成する必要があります。
ビジネスでの VAR シートの必要性
これは場合によって異なります。加盟店アカウントをお持ちで、サードパーティーのペイメントゲートウェイをご利用の場合は、両者を連携させて、決済処理のために相互に通信できるようにする際に、VAR シートが必要になるでしょう。VAR シートには、ペイメントゲートウェイでビジネスと連携し、加盟店アカウントと連絡を取るために必要な必須の情報が含まれています。
ただし、ペイメントゲートウェイと加盟店アカウントの両方を組み合わせた機能を提供するオールインワンの決済ソリューション (Stripe など) をビジネスで利用している場合、VAR シートは不要です。
VAR シートの取得方法
ペイメントゲートウェイが異なれば、VAR シートに含めるべき情報の要件も異なります。VAR シートの作成には延々と時間がかかると思われがちですが、そうではありません。というのも、VAR シートに含まれる情報は、すぐに用意できる基本的なものだからです。しかし、わずかなエラーも決済処理を中断させてしまう恐れがあるため、正確で間違いのない情報を含めることが重要です。
この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。