• Postmates は、オーソリ率に関する A/B テストを実施し、決済プラットフォームとして Stripe を採用
  
• Stripe の Adaptive Acceptance、自動カード更新機能 (Card Account Updater)、Smart Retries を使用したことで、Postmates の収益は過去 12 カ月間で 7,000 万ドル以上増加
  
• Stripe の決済コンサルテーションサービスを利用して、カードネットワーク手数料を年間 330 万ドル削減
  

Postmates は、アメリカ国内の 4,200 の都市で地元のレストランや店舗を検索して商品を購入できるオンデマンドのデリバリーマーケットプレイスを提供している企業です。Postmates では、複数の決済手段、継続支払い、および宅配業者への即時支払いに対応できる柔軟性と、ホワイトラベルの本人確認による加盟店アカウント登録機能を備えた決済プラットフォームを必要としていました。

Postmates のペイメントプロダクトリーダーである Samantha Phillips 氏は次のように述べています。「可能な限り最高の購入体験を提供するため、当社のプロダクトチームは、お客様が通過するフローの各ステップの最適化に注力しています。決済時に関して言えば、最も成功率の高い決済代行業者を採用することを意味します」

顧客獲得コストが高く競争の激しい業界では、オーソリ率が少し向上するだけでも、高い顧客満足度を維持しながら収益をが増加しさせることができます。

結果

Postmates は、Stripe と別の決済代行業者を対象に A/B テストを実施しました。ここで重視されたことは、Visa、Mastercard、American Express 等のクレジットカードネットワークにおけるオーソリ率でした。テスト期間中、Postmates は両プラットフォームでのオーソリ率を詳細に調べました。

Phillips 氏は次のように述べています。「Postmates では、あるお客様を Stripe で処理してから『代行業者 B』で処理し、同じカードフィンガープリントでのそれぞれのオーソリ率を突き合わせて比較して、成功率が勝る決済プラットフォームを明確に確認できました。Stripe のオーソリ率は、比較した競合他社よりちょうど 1 パーセント高い結果をもたらしました。」

A/B テストで Stripe を採用してから 12 カ月後、Postmates のオーソリ率は 2.16%、収益は 7,000 万ドル以上向上し、カードネットワーク手数料は 330 万ドル削減できました。以下は、その新たな収益と削減額の内訳です。

Adaptive Acceptance によりオーソリ率が 0.33% 上昇し、収益が 1,100 万ドル増加

Phillips 氏は次のように述べています。「Adaptive Acceptance は、驚くべき多変量機械学習技術を使用して決済取引を再試行するタイミングを理性的に決定することで、Postmates のオーソリ率を最適化します。この上昇分だけ、当社のビジネスの収益が増加することになります」

自動カード更新機能 (CAU) によりオーソリ率が 1.72% 上昇し、収益が 6,000 万ドル増加

CAU は、保存されていたカードの有効期限切れや再発行の際の認証情報を理性的に更新することで、オーソリ率を最適化し、サブスクリプションの定期的な支払いをシームレスに継続できるようにします。Postmates では昨年、200 万枚以上のカードが自動的に更新され、6,000 万ドルの収益増加につながりました。

Billing Smart Retries によりオーソリ率が 0.11% 上昇し、収益が 300 万ドル以上増加

Smart Retries は Stripe Billing の機能の 1 つで、ユーザーが失敗したサブスクリプションの支払いを最適なタイミングで再試行し、支払いの成功確率を向上する役割を果たします。Smart Retries は昨年、20 万件以上の支払いを再試行により成功させ、Postmates に 300 万ドル以上の収益増加をもたらしました。

カードネットワーク手数料を 300 万ドル節約

Phillips 氏は次のように述べています。「Stripe は、インターチェンジフィー、ブランドフィー、Stripe 手数料の内訳を含む、当社の料金体系に特化した影響額のサマリーを提供してくれました。Stripe はまた、当社の取引データを分析し、当社に合ったコスト削減のために複数の提案をしてくれました。それらはすぐに効果を発揮しました」

Postmates は、カードの種類、国際取引設定、返金と返品、違約金、AOV (平均注文額) を評価することで、Stripe の決済コンサルティングサービスが 330 万ドルの削減につながっていることを確認しました。