Stand Up To Cancer: Stripe の利用で定期的な寄付者が 30% 増加

Stand Up To Cancer (SU2C) は、命を救う新しい治療法を患者が迅速に利用できるようにするため、画期的なトランスレーショナルがん研究を加速させるための資金調達を行っています。

使用製品

    Radar
    Payments
    Sigma
北アメリカ
スタートアップ

課題

SU2C は、選りすぐりの頭脳集団を集めてがん研究に関する共同作業、技術革新、情報共有を行いながら、最も効果的かつ有望な最先端のがん治療法を患者が迅速に利用できるように日々取り組んでいます。エンターテインメント業界を活性化させることで、がん予防に対する認知度アップ、啓蒙活動、がん患者の生存率向上への支援を行っています。

SU2C は資金調達のための大規模なチャリティー番組を隔年で開催しており、アメリカの 4 大放送ネットワークすべてを含む、アメリカとカナダの 60 以上の協賛メディアプラットフォームで同時に放送しています。映画、テレビ、スポーツ、ジャーナリズムの各界のスターたちが出演し、がんとの闘いに向けて「立ち上がり」、寄付を通して参加するよう視聴者に呼びかけています。

これまでは、放送によって大量の寄付が寄せられると決済処理に問題が生じていました。Stand Up To Cancer のイノベーション・テクノロジー担当バイスプレジデントである Robyn Bucknam 氏は次のように話します。「放送中に寄せられた大量の寄付によって、寄付の処理に断続的な遅延が発生していました。たとえば、寄付した人が情報を誤って入力した場合、寄付の処理に失敗することがありました。リアルタイムで情報を修正するよう自動的に促すためのシステムがなかったのです。また決済システムの不正防止ツールが原因で、正当な寄付が拒否されるという状況が一部で発生していました。私たちは、寄付する人にシームレスな体験を提供することを最優先事項と考えているため、こうした課題に対処するためのソリューションが必要でした」

寄付の需要にスケールアップして対応するため、Stand Up To Cancer は高度なソリューションを求めていました。誤った不正使用警告を最小限に抑えながらリアルタイムで寄付を処理できるソリューションです。そのとき幸いにも、Fundraise Up との出会いがありました。

ソリューション

既存の決済ソリューションが現在のニーズに対応していない一方で、Stand Up To Cancer には具体的な複数の要件があり、プラットフォーム全体を変更する前に考慮する必要がありました。Stand Up To Cancer は、Fundraise Up が提供するソリューションを利用すれば、最も重要な運営上の課題を予算の範囲内で解決できると判断しました。

Fundraise Up は、不正防止の改善、リアルタイム処理の実現、収益機会の創出、CRM 連携の容易化など、Stand Up To Cancer の課題に対応するカスタマイズソリューションを提供しました。このソリューションの実現には、Stripe の強力な API とソフトウェアソリューションが貢献しています。Payments を使用することで、SU2C はそれぞれの顧客のデバイスや場所に対応しながら、柔軟に導入して世界規模で決済を受け付けることができます。Radar は不正防止のための高度な機械学習ツールで、最適化されたレビュー、豊富なインサイト、カスタマイズされたルール、ブロックリストと許可リストなどを利用できます。Sigma は SQL を利用したサービスで、Stand Up To Cancer が Stripe のデータを迅速に分析し、ビジネスインサイトを得るのに役立っています。

Fundraise Up はさらに、自社ソフトウェアを Stripe の堅牢な API とシームレスに連携させ、SU2C のテレビ放送を強力にサポートするソリューションを提供しました。「Fundraise Up および Stripe との連携により、寄付する人により優れたサービスを提供できるようになりました。これは常に私たちの最優先事項です」と Bucknam 氏は話します。「2 社の高度なテクノロジーにより、私たちの業務が効率化されました。プラットフォームの作業効率がアップした一方でコスト効率にも優れているのです」

結果

支払いの拒否率が 0.97 %に減少

Stand Up To Cancer は、Fundraise Up および Stripe との連携により収益が増加しました。Radar と Fundraise Up の不正使用検知ソフトウェアを利用することで、Stand Up To Cancer の支払いの拒否率は 0.97% にまで減少しました。リアルタイムの決済処理により、寄付した人自身が、以前は承認済みと処理されていたような決済エラーを修正できるようになりました。こうした新しいテクノロジーのおかげで、より素早く正確な決済を実現しながら、スタッフの負担を軽減することができました。

毎月の寄付金が 250% 増加

Stand Up To Cancer は Stripe Payments を使用することで、1 回だけ寄付する人が毎月寄付するようになったケースが 250% も増加しました。さらに、定期的に寄付する人も 30% 増加しました。Fundraise Up のエンタープライズグレードの資金調達テクノロジーでより広範なデジタルウォレットが実現したことが、こうした増加につながりました。

キャンペーン開始までの期間が 6 週間に短縮

Fundraise Up および Stripe との連携を行う前は、Stand Up To Cancer は複数のベンダーや膨大なカスタムコーディングのプロジェクトにかかりきりでした。そのため、キャンペーンの準備に遅れが生じ、キャンペーンが大規模になると準備に 3 カ月以上かかることもありました。今では Fundraise Up と Stripe の API のサポートがあるため、技術的なキャンペーンの大半の準備期間を 6 週間以内に短縮できています。この大きな変化により、財務、会計、リスク管理、運用の各チーム内で、インパクトがある効率化が実現しました。現在、Stand Up To Cancer では、これまでの半分の時間で、これまで以上に全体的な品質を高めたキャンペーンを展開できるようになっています。

Fundraise Up について

Fundraise Up は、テクノロジーを活用して寄付の仕組みを最適化するテクノロジー企業です。同社の寄付プラットフォームを利用すると、決済手段が効率化されてコンバージョンが向上するため、非営利団体が支援者を増やして収益を伸ばすのに役立ちます。

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます