Raisely: Stripe を活用して 2,000 以上の非営利団体と慈善団体を支援し、寄付総額 5 億豪ドルを達成

2016 年にオーストラリアのメルボルンで創業した Raisely は、非営利団体や慈善団体が技術的な専門知識や人材を必要とせずに募金キャンペーンを運営できるよう支援する、使いやすいプラットフォームを提供しています。資金調達が必要な団体はこのプラットフォームを利用して募金用のウェブサイトを作成し、オンラインで寄付を受け付けて、寄付者の管理や寄付者へのマーケティングを行うことができます。

使用製品

    Connect
    Billing
    Payments
    Elements
アジア太平洋
プラットフォーム

課題

共同創設者の Tom Maitland 氏と Murray Bunton 氏が Raisely の開発を始めたとき、オーストラリアのほとんどの慈善団体にとってオンライン募金活動は初めてであり、電話や街頭募金といった従来の募金方法に頼るのが一般的でした。多くの慈善団体の予算は限られ、チームは小規模であることから、オンライン募金キャンペーンを作成するためのツールやリソースにアクセスできませんでした。 この状況を変えるために、Raisely が最初にしなければならないことは、不正利用のリスクを最小限に抑えながら、支払いの詳細を取得して、支払いを効率的に処理し、寄付を効果的に監視・管理できる支払いプロバイダーを見つけることであると認識しました。

Maitland 氏はこれを実現するにあたって、「利益よりも目的を優先」するアプローチを維持し、非営利団体の規模や場所に関係なく、オンラインで簡単に資金調達できる機能を備えた、手頃な価格のプラットフォームを提供したいと考えました。すなわち、Raisely に必要なのは、新しい募金活動者が世界のどこにいてもすばやくアカウント登録できるようにするソリューションでした。さらに、資金調達をサポートするための追加サービスやマーケティング ツールなど、自社のサブスクリプションサービスに対する決済サポートも必要でした。

解決策

Maitland 氏は 2016 年に Raisely の立ち上げ準備を進めていた際、利用可能な決済プロバイダーの中で Stripe がもっとも革新的であることにすぐに気付きました。同氏は次のように述べています。「Stripe を利用すれば、決済レールやテクノロジーに莫大な投資をする必要がないため、可能な限り最高のプラットフォームを構築するという目標に集中できました」

Raisely は当初から Stripe Connect を使用して、Raisely、同社がサポートする組織、寄付者といった複数の当事者間の決済フローをプラットフォームが管理できるようにしました。Maitland 氏は次のように述べています。「Stripe は当社のプラットフォームと決済を結び付ける重要な役割を果たしています」

Connect を導入することで、組織は豊富な管理ツールにアクセスして、支払いと銀行口座の照合、場合によっては寄付金の返金、領収書の設定、不正利用対策を実行できます。Connect はスピーディーかつ簡単なアカウント登録を実現し、支払いを世界中に振り分けることができるため、資金集めの担当者はキャンペーンを即時に立ち上げることが可能です。

Raisely は 2023 年には口座引き落としを導入し、「寄付者に銀行口座から支払うオプションを提供したい」という多くの顧客ベースの要望に応えました。Maitland 氏は次のように述べています。「Stripe の地域に合わせた決済手段、支払いレール、統合 API により、わずか数カ月で口座引き落としと関連する領収書を追加し、処理を開始できました」

同社は 2019 年に Stripe Billing の利用も開始し、マーケティング自動化機能を備えた自社のプレミアムサブスクリプション・サービス「Raisely Pro」を強化しました。Stripe Billing の使用によって、支払いの収集、領収書の発行、Raisely Pro のアカウント管理など、サブスクリプションのシームレスな管理が可能になりました。

結果

2,000 以上の顧客が Raisely 経由で 5 億豪ドルを調達

Raisely はこれまでに、約 2,000以上の組織が約 1 万の資金調達サイトで5億豪ドル以上の資金を調達するのを支援してきました。Raisely を使用する 34 カ国の慈善団体と非営利組織の中には、Oxfam Australia、Beyond Blue、スターライト・スターブライト財団などが含まれます。年間で数百社の組織が Raisely に登録しており、特にプラットフォームのターゲット市場であるカナダ、イギリス、アメリカでは著しく成長しています。

資金調達キャンペーンを数週間で開始

ほとんどの慈善団体や非営利団体は、最初のキャンペーンをわずか数週間で開始するため、危機や状況の変化にすばやく対応して複数のキャンペーンを実施し、寄付金の受け取り手や課題に対応することができます。Raisely を利用する慈善団体は、いったんキャンペーンを立ち上げると、業界平均を大きく上回る金額を調達しています。業界の統計によると、オンラインの資金調達の成長率は年間 10%–15% ですが、Raisely を利用する非営利組織の成長率は約 80% に達しています。さらに、Raisely の寄付フォームでは Stripe Payments が使用され、プラットフォームが継続的に改善されていることから、訪問者 1 人当たりの資金調達額は平均 48% 増加しました。

Maitland 氏は次のように述べています。「新規の資金調達組織のアカウント登録からキャンペーンの立ち上げ、資金調達、目標の達成に至るまで、Stripe は当社がそのすべてを加速できるよう支援してくれます」

500 の資金調達組織が新たな口座引き落としオプションを使用

Raisely が 2023 年半ばに口座引き落としへの対応を開始して以降、500 の資金調達組織がこのオプションの提供を開始しました。これは、Stripe がいかに Raisely のサービスを向上させ、世界中の 1 万件の慈善団体と非営利組織にリーチするという同社の目標に対する取り組みに貢献したかを示す一例にすぎません。

Maitland 氏にとって、Stripe と提携するということは、イノベーションとサポートに尽力するペイメントプロバイダーと共に事業を推進することを意味します。Maitland 氏は次のように述べています。「自社が 5 年後にどうなっているかを考える必要があります。Stripe の現在の状況を見れば、そのプロダクトの幅広さと完成度が今後継続的に自社の事業を成長させるうえで非常に役立つことがわかるでしょう」

パートナーについて

Raisely は世界中の慈善団体を支援している目的先行型の企業です。慈善団体や非営利団体が資金調達のアイデアを実現し、収益を自ら管理して、人々と地球を健康にできるように支援するために創立されました。技術的な専門知識やインフラは不要な同社のオンライン募金プラットフォームで集まった寄付金は 2016 年以降では合計で 5 億 AUD を超え、資金調達が必要なますます多くの団体を後押ししています。

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます