課題
HelloAsso は非営利団体を対象に、成長、寄付者へのアピール、資金収集のすべてをオンラインで実行するオールインワンプラットフォームを提供するために設立されました。非営利団体の存続には資金集めが欠かせませんが、寄付プロセスが煩雑な場合、資金調達の目標とその使命を実現することが困難になります。無料のプラットフォームである HelloAsso 自体は自発的な寄付に依存しています。 寄付の処理に問題があると、寄付者が寄付せずにサイトを離れる可能性があります。
また、ヨーロッパ市場のユーザー登録要件は複雑であることから、非営利団体の 30% は登録プロセス中に決済ネットワークによって拒否され、最終的に登録を完了させることができませんでした。この結果、ユーザーに財政面での懸念と風評リスクが生じました。
HelloAsso は、非営利団体がこうした課題を減らして、解決できるようにするために、以下を実現するユーザーフレンドリーな決済プラットフォームが必要でした。
- 1 回限りの支払いと継続サブスクリプションの両方を受け付け、オンラインとオフラインの寄付のギャップを埋めるツールを提供する
- ユーザーのアカウント登録プロセスをシンプルにする
- 信頼性と安定性を提供し、支払い成功率を高め、サービスの中断を減らす
- 比類のない品質とセキュリティ、多額の取引金額を管理する機能を提供し、重要なクライアントにアピールする
解決策
HelloAsso は安全で質の高いサービスに加え、円滑で効率的な決済機能を提供するユーザーフレンドリーな決済ソリューションを求めていました。そこで選択したのが、同社のニーズを満たす、カスタムソリューションを提供する Stripe でした。
HelloAsso の最高製品責任者は次のように述べています。「Stripe の安定性とパフォーマンスは定評があるため、この決済ソリューションを選択して、非営利団体が直面する固有の課題に対処することにしました」
HelloAsso は Stripe の サポートチームと連携しながら、ユーザー登録の課題を解決しました。Stripe チームは、クライアントが簡単に入手できる代替書類を提出するオプションを導入しました。また、Stripe は HelloAsso の規模拡大を支援するために、これまでサポート対象外だった業界のアカウント登録を可能にしました。さらに、プラットフォームは、クライアントのユーザー登録プロセスをさらに簡単なものにするために、FAQ 付きのドキュメントとベストプラクティスを更新しました。
プラットフォームとマーケットプレイスに合わせてカスタマイズされた Stripe Connect を使用することで、HelloAsso は簡単に決済フォームを設定できるようになりました。1 回限りの支払いと継続的なサブスクリプションを効率的に処理できるため、協会とそのユーザーにとって寄付プロセスがシンプルになりました。また、連携によって寄付プロセスが簡単になり、協会とユーザーの手間を最小限に抑えることができました。
HelloAsso は今後、タッチ決済を非接触型決済のモバイルアプリと連携させ、ユーザーが自身のデバイスをタップして寄付できるようにする計画です。この機能により、スマートフォンはライブイベントの現地で募金集めできるツールとなり、慈善活動に変革をもたらす可能性があります。
HelloAsso は Stripe の利用により、取引の支払い成功率を一貫して高く維持できるようになりました。非営利団体が寄付を受け取ると、その詳細はただちに Stripe に伝えられ、その後、各寄付は協会のウォレットに関連付けられます。こうしたプロセスにより、協会は Stripe の効率的な API の実装を使用して、HelloAsso のバックオフィスを介して資金を簡単に監視できるようになりました。
HelloAsso の事業運営は Stripe Connect の堅牢なアーキテクチャーによって強化され、サービスの中断が大幅に減少しました。HelloAsso の年間処理額が 4 億ユーロに上ることから、Stripe が提供する一貫性は不可欠でした。また、送金された資金の合法性を確認する Stripe の本人認証プロセスも同社の役に立ちました。
結果
HelloAsso は Stripe を利用して、機能性と信頼性が高いサービスを非営利団体に提供しています。連携機能を使用することで、1 回限りの支払いと継続支払いを最適化し、目に見える効果を実現しました。
シンプルなユーザー体験と革新的な資金集めツール
HelloAsso はユーザー登録に関する問題に積極的に対処した結果、ヨーロッパの 12 万件の慈善アカウントが有効化され、検証されました。全体として、同社の検証率は 50% から 80% に上昇しました。ユーザー登録に Stripe を使用して、Stripe プレミアムサポートチームと連携することで、HelloAsso は慈善団体向けの機能を改善し、内部効率を高めることができました。
Stripe の高度な機能と連携を使用して、 HelloAsso は寄付体験を変革しました。プラットフォームの使いやすいデザインによって、非営利団体は資金を簡単に管理できるようになった一方、寄付者は手間をかけずに寄付できるようになりました。
Alart 氏は次のように述べています。「タッチ決済を既存のモバイルアプリに導入する効果は、単に機能の追加にとどまりません。オンライン寄付とオフライン寄付のギャップを埋めることにもなります。アプリのこの機能があれば、無料で最先端のサービスを提供するという約束を守ることができるのです」
支払い成功率が 25% 増加
Stripe と提携後、HelloAsso の支払い成功率は増加しました。以前は 75% 前後で推移していましたが、Stripe の効率的なソリューションを導入後、94% にまでアップしました。支払い成功率の増加は、非営利団体の信頼性の尺度であり、自発的な寄付という HelloAsso のビジネスモデルに直接影響します。
サービスの中断が 99.2% 減少
Stripe と提携するまで、HelloAsso は月あたり平均 2 時間のサービス停止に直面しており、多額の金銭的損失につながっていました。年間取引額が 4 億ユーロに上っているため、途絶えないサービスの維持は不可欠でした。Stripe の導入によって、こうした中断は著しく減少し、現在は月あたりわずか数秒です。Alart 氏は次のように述べています。「 サービスの中断が 2 時間からわずか数秒に改善したことは、単に売上の損失を回避できたというだけでなく、Stripe が提供する効率性と信頼性を示しています」
重要なクライアントの獲得
Stripe の信頼できるフレームワークによって、HelloAsso は重要なクライアントを獲得できるようになりました。スポーツ連盟は以前は HelloAsso を全面的に信頼していませんでしたが、今では資金と寄付を処理する際に欠かせないソリューションと見なしています。フランスバスケットボール連盟とフランステニス連盟のいずれも、それぞれの運営構造に HelloAsso を導入しました。
Alart 氏は次のように述べています。「Stripe との連携によって当社の効率が向上しただけでなく、潜在的なクライアントによる当社の評価も向上しました。著名な連盟に選ばれているということは、我々が信頼性を培ったことの表れです。これは Stripe のお陰でもあります」
Stripe は単なるソリューションではありません。当社のビジネスモデルと、当社が直面する独自の課題を十分に理解し、ユーザーへのサービスを向上できるようサポートしてくれます。当社と Stripe の連携は、非営利団体のような共同連盟セクターにおける新しい標準の確立につながっています。