シンガポールで寄付環境を拡大

シンガポールの National Volunteer & Philanthropy Centre は、大胆なデジタルトランスフォーメーションでシンガポール人が寄付をしやすい環境を整えました。

12 月は世界各国で寄付月間とされ、シンガポールでも SG Cares Giving WeekThe Great Singapore Give campaign といったイベントが開催されます。これらのイベントは National Volunteer & Philanthropy Centre (NVPC) によって主催され、Stripe を利用した Giving.sg という、ボランティア活動と寄付を促進するためのプラットフォームを通じて運営されます。

NVPC のデジタルイノベーション担当ディレクター Janet Tan 氏は次のように述べています。「Giving.sg のミッションは、寄付を簡単かつ安全、そして確実に行えるようにし、寄付を文字どおり身近なものにすること。私たちの活動の大部分は義援金の募集であるため、Stripe のような安全で信頼できるテクノロジーインフラプロバイダーとの連携は不可欠です」

オンデマンドの寄付

2015 年 12 月、NVPC は Giving.sg を立ち上げ、使い勝手のよいオンラインポータルとして、個人や組織が登録慈善団体に代わって寄付、ボランティア、募金活動を行うことを可能にしました。初年度には 10 万人以上の人から寄付を集め、2,000 万シンガポールドル以上を調達。現在は 14 の社会的課題について、600 を超える非営利団体の活動を支援しています。

2017 年、NVPCは、成長を止めないためには、ソーシャルメディアを使用して社会的課題を訴えるといった新しい寄付の形に対応することが必要と認識。そこで、Giving.sg に Stripe のソリューションである PaymentsBillingCheckout を導入することにしました。

この転換により、誰でも現地のさまざまな決済手段で 1 回限りまたは定期的な寄付を行えるように。こうした決済手段には、デジタルウォレットとして人気の高い GrabPay も含まれ、2021 年にこれを追加したとろ、400 以上の慈善団体に 280 万シンガポールドル以上もの寄付金が追加で集まりました。同年、NVPC は総額 9,550 万シンガポールドルという記録的な寄付金額を集めまたのです。

信頼と安全

Giving.sg のようなプラットフォームは、フィッシング詐欺やカードテスティング攻撃といったオンライン不正行為の標的になりがちです。なぜなら、世間からの信頼が厚く、少額寄付が急増することは珍しくないうえに、不正行為対策チームのリソースが限られている場合が多く、脆弱性を突かれやすいからです。

寄付額の増加に伴い信頼度を高めようと、Giving.sg は Stripe のクラス最高のセキュリティツールに注目しました。Stripe は、決済業界で最も厳しい認定レベルである PCI サービスプロバイダーのレベル 1 に認定されています。Stripe ネットワーク上のすべての取引は 3D セキュアに対応し、セキュリティが一層強化されます。Giving.sg は機械学習を使用して不正使用者を事前に検知してブロックする Stripe Radar も利用しています。

Tan 氏は次のように述べています。「Stripe を利用することで本来の業務に専念できるため、個人、組織、慈善団体と協力してシンガポールで善意のある街づくりの実現を目指すことができます」