1Password、サブスクリプション強化に向け Stripe Billing を採用

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  • 1Password が 企業と消費者を対象とした 100 万件を超えるサブスクリプション管理に Stripe Billing を採用
  • Stripe はセキュリティに対する多層的アプローチの一環として 1Password を使用

トロント — 企業向けの金融インフラストラクチャプラットフォームである Stripe は、1Password の 100 万件を超えるサブスクリプションへのサポートを発表しました。1Password は消費者と企業向けのサブスクリプション管理に Stripe Billing を採用。さらに、Stripe の不正防止ソリューションである Stripe Radar も導入します。一方、Stripe は、セキュリティに対する多層的アプローチの一環として、1Password を大企業向けパスワードマネージャーとして使用しています。

1Password は 2005 年にトロントで創業した ID セキュリティの大手です。デバイス上にあるすべてのアプリのサイイインを保護する Extended Access Management ソリューションを提供し、15 万社を超える企業と数百万人の消費者から信頼されています。同社の使命は、セキュリティを強化してユーザーの生産性を高めることです。B2B の顧客基盤の拡大に努めた結果、現在では総収入の 3 分の 2 を占めるようになりました。

1Password の最高収益責任者である Julian Teixeira 氏は次のように述べています。「個人から大企業まで、幅広い顧客に対応するためにビジネスモデルを進化させてきました。その過程で直面するのが、複数の段階制料金や異なる請求サイクルを提供するという特有の課題です。Stripe Billing を採用したことで、こうした複雑な課題にスムーズに対応し、優れた製品を構築してビジネスをグローバルに成長させるという、会社として最も重要なことに集中できるよになりました」

1Password は Stripe を使用して、サブスクリプション登録者が ACH Direct Debit やクレジットカードなど、希望の決済手段で支払えるようにしました。さらに Stripe Radar を導入して、決済時の不正利用や誤った支払い拒否を減らしています。このほか、自動カード更新機能ネットワークのトークン化を売上保護やオーソリ率の増加、顧客のクレジットカード変更による解約の削減に役立てる意向です。

一方、Stripe は長年にわたり、大企業向けパスワードマネージャーとして 1Password を利用してきました。Stripe の情報セキュリティ責任者である Joe Camilleri は次のように述べています。「当社では、データセキュリティを非常に重視しています。このため、PCI-DSS などの最も厳格な業界標準に準拠するだけでなく、従業員が 1Password などの大企業向けパスワードマネージャーを使用できるようにしています。複雑で一意の認証情報を生成して保護することで、重大な脆弱性を排除し、当社の情報にふさわしい多層的な保護を提供しています」

Stripe Billing は、30 万社を超える企業を対象に、個々の顧客に請求する金額とタイミングなど、複雑な管理を効率化できるよう支援しています。8 月に Gartner によってリーダーに認定されたことを受け、Billing は Stripe の決済プロダクトと並んで、業界アナリストから最高評価を受けた 2 つ目のプロダクトとなりました。Stripe Tour New York では、複数の決済代行業者への対応、分析機能や従量課金モデルの改良など、Billing の大幅なアップグレードを発表しました