〈課題〉
TsugiTsugiは、日本全国130以上の宿泊施設から、その日の都合や気分に応じていつでも好きな場所に定額で自由に泊まることのできるサービスです。週末の家族旅行に利用したり、仕事で遅くなる時には職場近くへ泊まったりと、使い方は自由。旅をしながら仕事をして、リフレッシュしながらモチベーションを向上させることも、新しいアイデアを創造することもできます。1か月に2泊~30泊までのプランが用意されており、シティホテルからリゾート、老舗旅館、グランピング施設などの定額利用が可能です。
TsugiTsugiは正式事業化前、過去に4回の実証実験が実施されてきましたが、その決済システムには課題を残していました。一つは販促施策等による料金の変更や新たなプランを追加する際に、工数・時間がかかってしまう点です。また、サブスクリプションサービスならではの課題として、「集金の難しさ」も挙がっていました。クレジットカードの期限切れなどの理由で生じる決済エラーに対して、該当ユーザーごとの対応を手動で実施するのは、ユーザーが増えれば増えるほど困難になっていきます。
TsugiTsugiの正式な事業化に向けて、カスタマイズ性や集金等の運営自動化について改めて検討がおこなわれた結果、決済システムをStripeへ移行することに決定しました。
「実証実験はコロナの禍中でしたが、現在はインバウンド需要が戻ってきたり、テレワークから出社に回帰していたりと、状況が異なってきています。市場の変化に合わせたキャンペーンの実施や、新プランの追加などをおこなっていく上で、柔軟にカスタマイズできるStripeは極めて魅力的だったのです」(東急株式会社 加藤玲氏)
〈ソリューション〉
サブスクリプションの課金管理をおこなうStripe Billing、決済ページを作成できるStripe Checkout、そしてクレジットカードの不正を防止するStripe Radar。これらのソリューションを導入するにあたり、要した時間はわずか2か月でした。
「Stripe のシステム担当の方が専属で対応してくださり、手厚いサポートのおかげで、導入決定からローンチまで2か月というタイトなスケジュールでも無事に決済システムを移行することができました。Stripeの素晴らしいスピード感は、非常にありがたかったです」(東急株式会社 幡場喬二氏)
〈結果〉
TsugiTsugiの持っていた「集金の課題」に対して、Stripe Billingは大きな貢献をしています。「こういう理由で決済エラーが起きているので対処してください」という通知がユーザーに自動で送られるため、決済エラーの大半は手間をかける必要が無くなりました。
また、東急グループはStripeにもう一つ大きな期待をしていました。それは、UI/UXの高さです。ユーザーがストレスなく目的を実行できるような魅力的なデザインは、途中離脱を防ぐのです。TsugiTsugiのローンチから2か月後、早くもその効果は現れています。
「以前の決済サービスと比べると、Stripe Checkoutを使った決済ページはコンバージョン率が20%も向上しており、ユーザビリティのもたらす効果に驚いています」(東急株式会社 幡場氏)
使いやすさ、はユーザーだけにメリットをもたらすものではありません。
「Stripeはダッシュボードも非常に分かりやすいですね。顧客の継続率やプランごとの販売状況を瞬時に見られるので、日々のKPIをモニタリングすることも容易で、運営効率も上がっています」(東急株式会社 加藤氏)
TsugiTsugiは宿泊施設だけでなく、ワークスペースや航空会社、地域のガイドなどとも提携し、より包括的なサービス提供を目指しています。その成長を、Stripeは全面的に支援していきます。
「これまでは個人ユーザーが中心でしたが、法人向けの新しいプランなどもリリースしています。また東急グループ外の宿泊施設や提携先も拡大していきたいと考えています。現状、取引先への支払いは手動で行っていますが、将来的には資金のやり取りもStripe Connectで効率化していくことも検討しています」(東急株式会社 幡場氏)
導入決定からローンチまで2か月というタイトなスケジュールでも無事に決済システムを移行することができました。Stripeの素晴らしいスピード感は、非常にありがたかったです