Electrolux、Stripe との提携で家電製品のサブスクリプションサービスを構築

100 年の歴史を持つ業界のトップ企業が、Stripe と連携して人々が電化製品を所有する方法を変えています。

Electrolux は創業から 100 年以上の間、購入、使用、廃棄、という単純なモデルに基づき事業を行ってきました。成功はしていましたが、消費者は買い替えの時期を過ぎた家電を所有し続けなければならず、また中古市場であれば新しい居場所を見出せた可能性のある廃棄品によって埋め立て地があふれかえることになりました。

世界最大の家電メーカーの 1 つである Electrolux は現在、こうした現状を変えつつあります。Stripe を使用して、オールインワンの家電サブスクリプションプラットフォーム、Levande を立ち上げました (現時点ではシンガーポールでベータ版の利用が可能)。Lavenda を利用することで、消費者は世帯の変化に合わせて使用する家電を変えられるだけでなく、家電の廃棄も削減することができるのです。

新たな所有モデル

Levande を利用することで、消費者は洗濯機やワイン用キャビネット、冷蔵庫、その他様々な電化製品を新規で購入する際の初期費用を節約することができます。サブスクリプションの利用者は、自身のニーズにあった電化製品を選択し、毎月一定額 (乾燥機付き洗濯機の場合、月あたり S$21.99/month から) を支払うプランに登録すると、電化製品が 48 時間以内に配送され、セットアップされます。家電製品のアップグレードとキャンセルはいつでも可能です。

サービスには、電化製品を長持ちさせるためのメンテナンスが含まれ、サブスクリプションまたは再生品の購入を選択することができます。シンガポールで処理される電気・電子機器廃棄物は年間約 6 万トンで、これはシンガポール人 1 人が 70 台の携帯電話を廃棄するのに匹敵します。サブスクリプションモデルによって、消費者が不要家電を廃棄する機会が減り、使用済み家電が第 2 の家庭で使用される機会が増えることになります。

Stripe でサブスクリプションを強化

Electrolux は Levande 利用者との継続的な関係を発展させたいと考えていました。そのため、同社は Stripe Billing を使用してサブスクリプションプラットフォームを構築したところ、継続的なサブスクリプション支払いの実装を簡単に実現し、容易に管理できるようになりました。新しいビジネスモデルの場合、導入までに数カ月かかることがありますが、Levande は45 日で稼働を開始することができました。

Electrolux は Stripe Dashboard を使用して、すべての販売チャネルにおけるサブスクリプションの成長をリアルタイムで確認しています。さらに、Stripe の不正防止ソリューションである Stripe Radar の実装により、Levande では最初の 5 カ月間、不審請求の申請や不正使用が発生しませんでした。

Electrolux の APAC・MEA のサービス責任者である Gaurav Julka 氏は、次のように述べています。「サブスクリプションモデルを適切なものにし、不正使用に効率的に対応することで、利用者のためのシームレスな体験を作成し、信頼性のある有意義な継続的関係を構築することができます。Stripe と連携してこのサービスを市場に送り出し、シンガポール人に家電製品に関する幅広い選択肢と柔軟性を届けられることを嬉しく思います」

Levande のサービス開始以来、サブスクリプション利用者は着実に増加しており、同社は Stripe を使用して新しい市場でサービスを提供することを検討しています。

Stripe 東南アジアのマネージングディレクターである Sarita Singh は次のように述べています。「長い歴史を持つ世界的な家電メーカーが自社を改革するのは非常に素晴らしいことです。シンガポールからイノベーションが始まることを嬉しく思います。Electrolux の事業変革をサポートすることで、消費者と電化製品との関係を変革する環境に優しいサービスを市場に送り出し、そのサービスをグローバルに拡大できることは光栄です」