Stripe、Mark Carney を取締役に迎える
インターネット向け経済インフラのプラットフォームを構築する Stripe は、イングランド銀行およびカナダ銀行の元総裁である Mark Carney が取締役に就任したことを発表しました。
Mark Carney は次のように述べています。「この 10 年間で、コマースの本質が変わりました。Stripe は、この新しいデジタル経済を実現する最前線に立ち続け、大企業から中小企業まで、革新的で弾力性の高いグローバルな決済ソリューションを提供しています。その過程で、Stripe は国際貿易の障壁を取り除き、経済生産を加速させてきました。私は、強力で包括的な経済成長の原動力となるインターネットで実現されるグローバルインフラの構築に取り組む Stripe を、今後数年間にわたって支えていくことを楽しみにしています」
Stripe の設立から 10 年が経過した今、40 カ国以上の数百万のビジネスがそのインフラを利用して、世界の 140 以上の国や地域の顧客との間で、数千億ユーロ規模の決済を実現させています。
Zoom、Slack、Wayfair、Maersk などの意欲的な企業や、Shopify、Amazon、Atlassian、Deliveroo、Grab、Glofox を含む業界をリードするグローバルテクノロジー企業が、自社のインターネット事業を実現させるために Stripe を導入しています。
Stripe の共同創業者兼社長である John Collison は次のように述べています。「Stripe が次の 10 年を歩んでいく中で、Mark が培ってきた最高レベルの金融サービスと中央銀行での得難い経験は、Stripe が取り組むインターネットの GDP の成長にとって、非常に有益なものとなることでしょう。決済システムの高速化の実現に対する強い熱意から、気候変動の緩和に向けた取り組みまで、彼の価値観は私たちの価値観と合致しています。彼が当社の取締役に就任してくれることを歓迎します」
複数の司法管轄区で規制を遵守し、世界中の数十の金融機関と提携している Stripe は、Mark Carney の参画により、Carney が培ってきたグローバルな金融システムとガバナンスに関して持つ広範な経験を積極的に活用することができます。また、Carney は、国連気候変動対策特使 (UN Special Envoy for Climate Action) として、グラスゴーで開催される COP26 の会議に先立ち、気候変動対策と民間の資金調達を啓発してきました。Stripeは、Stripe Climate の取り組みをグローバルに展開し、何百万もの企業が新たな炭素除去技術に多くの資金を提供できるようにするため、持続可能な金融の世界的な第一人者から指導を受けることになります。
Mark Carney は、Christa Davies、Diane Greene、Jonathan Chadwick、Sir Michael Moritz、Stripe の共同創立者である Patrick Collison と John Collison と共に Stripe の取締役会を運営していきます。