Stripe、カスタマイズ可能なスマートリーダー Stripe リーダー S700 の提供を開始

  • Stripe の最新スマートリーダー、Stripe リーダー S700 がリリース。決済の受け付けに加え、構築済みのコンポーネントを使用して顧客の詳細情報 (署名やメールアドレスなど) を収集したり、カスタムアプリをデバイスで直接実行したりすることが可能
  • Stripe リーダー S700 は、今夏にアメリカでのリリースを予定。2023 年末までには、Stripe Terminal を利用可能な 23 カ国すべてでリリース予定

サンフランシスコ発表 ー 企業向け金融インフラプラットフォームを提供する Stripe は本日、Stripe リーダー S700 を発表しました。Stripe リーダー S700 により、オンラインと対面での決済機能をこれまで以上に緊密に連携できるようになります。

この新しいスマートリーダーは、Android をベースとし、開発者インターフェイス、認定済みカードリーダー、ロジスティクス管理ツールの一式を備えた Stripe Terminal の一部となります。Stripe Reader S700 は、2021 年の Stripe リーダー M2 のリリース、2022 年の製造強化を目的とした BBPOS の買収、同年の Tap to Pay on iPhone のリリース、2023 年の Tap to Pay on Android のリリースに続く、Stripe の対面決済に対する最新の取り組みを示すものです。

Stripe リーダー S700 は、高解像度の画面、長寿命のバッテリーなどのプレミアム機能を備えた、ハンドヘルド型またはカウンタートップ型のデバイスであり、以下のようなさまざまなユースケースに対応できます。

  • レストラン: テーブルでの注文、決済、チップの受け取りが可能
  • 映画館: チケット売り場でのチケット販売と、チケット購入のために並んでいる人へのチケット販売が可能
  • コンサート主催者: イベントの開催場所にかかわらずグッズの販売が可能 (屋上でのサプライズパフォーマンスでも、砂漠で開催される連日のフェスティバルでも)
  • フィットネスクラブ: 免責同意書の表示、複数の単一クラスの決済受け付け、顧客のメンバーシップ登録が可能

Stripe の Terminal 製品責任者である Kate Brennan は次のように述べています。「Stripe Terminal のユーザーの皆さんによって新しいコマース体験が次々に生み出されています。ユーザーの皆さんは、現在の問題に対応でき、既存のシステムと連携できる、柔軟性の高いオールインワンのデバイスを求めています。Stripe リーダー S700 は、ダイナミックでカスタマイズ可能な POS デバイスとして機能します。カウンターから店先まで、場所を問わず簡単に決済できる独自の対面決済フローを構築したいビジネスに最適です」

Stripe リーダー S700 は、さまざまなビジネスニーズに合わせてリーダー上でカスタマイズできる点で、従来の決済ハードウェアの一歩先を進んでいます。スプラッシュスクリーンに自社の商標を表示できるだけでなく、注文の受け付けやロイヤリティプログラムの提供、顧客情報の収集などのカスタムアプリを実行できます。Stripe リーダー S700 は他のすべての Terminal デバイスと同じ実装環境で動作するため、すぐに使い始めることができます。

複雑な手順を省いたオンラインおよび対面決済

最近の調査によると、世界中の買い物客の 64% が、オンライン店舗と実店舗の両方を展開するブランドを好んでいます。Stripe の決済プラットフォームと Stripe リーダー S700 を組み合わせて使用することで、実店舗とオンライン店舗のデータを分析する統合システムを構築し、顧客の好みの変化に合わせて対応することができます。

たとえば、Stripe のオンライン決済では、ロイヤリティプログラムに関する情報とともに、顧客が好む決済手段を把握し、その情報を実店舗に渡すことができます。オンライン決済を利用した顧客が実店舗で買い物をすると、Stripe リーダー S700 でその情報にアクセスできます。Stripe リーダー S700 で受け付けた注文は、在庫管理情報や顧客のオンライン注文履歴と同期できます。

Buck Mason の共同創業者である Sasha Koehn 氏は次のように述べています。「Buck Mason を創業したとき、私たちは小売と EC ストアのどちらの決済体験にもこだわりました。Stripe リーダー S700 は当社の POS プラットフォームである Pima と連携するため、ビジネスの全体像を把握できるだけでなく、対面での買い物体験をオンラインストアと同じくらい快適なものにできます」

Stripe リーダー S700 デバイスの注文および管理は、Stripe ダッシュボード内の複数の場所、または API 経由のダッシュボードから行えます。どちらのダッシュボードでも、接続ステータスの確認、場所ごとの設定のカスタマイズ、複数のリーダーへのソフトウェア更新の自動デプロイ、決済に関する問題の診断を行うことができます。

コーヒーショップとレストラン向けのオールインワン型プラットフォームを提供する Dripos は最近、対面決済のために Stripe リーダー S700 を導入しました。

Dripos の共同創業者兼共同 CEO の Avery Durrant 氏は次のように述べています。「Stripe リーダー S700 によって、当社のお客様は好きな場所で顧客にサービスを提供できるようになりました。Stripe リーダー S700 には完全なレジ機能が備わっていますが、簡単に持ち運ぶことができます。ランチタイムの混雑時にテーブルで注文を受け付けることも、ポップアップストアなどを出店する際に既存の POS システム全体を簡単に導入することもできます」

Dripos の共同創業者兼共同 CEO の Jack Pawlik 氏は次のように付け加えます。「Stripe が対面決済の面倒な部分を引き受けてくれるからこそ、私たちは他のソフトウェア機能の構築に注力できるのです」

ユニファイドコマースへの継続的な投資

Stripe リーダー S700 は、Stripe Terminal で対面決済を受け付けるツールですが、他にも以下のように多数のツールがあります。

  • Tap to Pay: 互換性のある iPhone または Android デバイスと Stripe Terminal SDK を使用することで、非接触型決済を受け付け可能
  • Stripe リーダー M2: 低コストで持ち運び可能なモバイルカードリーダー (アメリカで利用可能)
  • BBPOS WisePad 3: 小型ディスプレイと PIN パッドを備えた、Stripe のグローバルユーザー専用のモバイルカードリーダー
  • BBPOS WisePOS E: カウンタートップ型のスマートリーダー。Terminal がサポートされるすべての国での互換性をサポート

Stripe リーダー S700 は、今夏にアメリカでのリリースを予定しています。年末までには、Stripe Terminal を利用可能な 23 カ国すべてでリリースされる予定です。

Stripe リーダー S700 の詳細については、こちらをご覧ください。