バルセロナ — Stripe は本日、Stripe Atlas を発表しました。Stripe Atlas は、世界中の起業家がグローバルインターネットビジネスを始めるための基本的なビルディングブロックを利用できるようにする新しいサービスです。Atlas を活用する起業家は数回クリックするだけで、以下を手にすることができます。
- アメリカの法人
- アメリカの銀行口座
- 世界のどこからでも決済を受け付ける Stripe アカウント
- ビジネスを始めるのに必要な基本サービス (PwC が提供する税務相談、Orrick が提供する法務相談、アマゾン ウェブ サービスのツールなど)。

Atlas を利用すれば、創業プロセスが数カ月から数日に短縮し、コストも以前の料金の数分の 1 で済みます。

「インターネットにより、事業展開に地理的な場所はほとんど関係なくなると予想されますが、まだ実現には達していません。世界の人々の大半は、高品質のバンキングや決済インフラストラクチャーを利用できない国に居住しています。アフリカ、ラテンアメリカ、アジア、中東のような場所には多くの可能性が潜在しています。こうした地域の開発者や起業家は、先進国の人々と公平に競争できる環境に置かれていません」 (Patrick Collison、Stripe CEO 兼共同創業者)

外国での法人設立のプロセスは、比較的楽な場合でも複雑さが伴い、最悪な場合はエリート主義で排他的です。Stripe Atlas により、世界中の起業家がグローバルビジネスハブを象徴する堅固なビジネスおよびバンキングインフラストラクチャーを利用できるようになります。アメリカはそのようなハブの 1 つです。たとえば、デラウェア州での法人設立では、企業は簡単に株式を従業員に発行し、グローバルな投資家から資金を集めることができ、明確な企業ルールおよび判例法の信頼性から得られる安定性を獲得できます。また、アメリカでは新興地域と比較して、利用可能なビジネスサービス (Stripe を含む) が豊富です。

Stripe Atlas はアメリカの法人設立の機能から提供しますが、長期的には、起業家が優れたツールとグローバルバンキングインフラストラクチャーを利用できる世界の他の国にもプログラムを拡張する予定です。

Atlas が登場するまで、アメリカで創業したいと考えている起業家は、まずアメリカで法人設立ができるかを調べる必要があり、1 回か 2 回アメリカを訪れて実際に会議に出席し、書類を提出する必要がありました。さらに、弁護士を雇って書類作成および役所での手続きのサポートを受け、税番号やアメリカの銀行口座の取得などのその他の必要実務を手作業で行う必要がありました。すべてを合わせると、起業家は通常、何カ月もかけて数千ドルのコストを支払う必要がありました。

参入障壁を下げるために、Stripe は金融、法務、および専門サービスの企業と提携しています。立ち上げ時の提携先には、新たに設立された企業にアメリカの銀行口座を提供する Silicon Valley Bank、起業家に教育的な資料および税務相談を提供する PwC、法務相談を提供する国際法律企業である Orrick、あらゆる規模の企業の拡張および成長に必要なツールとインフラストラクチャーを提供する Amazon が含まれています。

Stripe には以下の人材で構成されるワールドクラスの諮問委員会も集結しています。

• Lawrence Summers: 71 代アメリカ合衆国財務長官
  
• Fadi Ghandour: Aramex の創業者兼副会長、アラブ世界のテクノロジー投資に注力している VC ファンドである Wamda Capital の会長
  
• Neal Wolin: 元経済政策担当大統領副法律顧問副補佐官 (オバマ政権)
  
• Linda Rottenberg: 南アメリカで大きな影響力を持つ起業活動の先駆者である非営利組織、Endeavor の 共同創立者兼 CEO
  
• Ben Lawsky: 元ニューヨーク州金融サービス監督官
  

「オンラインビジネスを始める障壁を下げ、参入したビジネスの一部が自らの力でインパクトの大きい革新的な企業になればと願っております」 (Collison)

Stripe Atlas は本日、プライベートベータを開始します。ベータの料金は $500 です。Atlas を利用する最初の 100 人の起業家は、この料金が免除されます。この料金には、デラウェア州で法人設立する際に全員が支払う必要がある約 $400 の手数料が含まれています。詳細については、stripe.com/atlas をご覧ください。